ダビド・バラル

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ダビド・バラル
名前
本名 ダビド・バラル・トーレス
David Barral Torres
ラテン文字 David Barral
基本情報
国籍 スペインの旗 スペイン
生年月日 (1983-05-10) 1983年5月10日(40歳)
出身地 アンダルシア州カディス県サン・フェルナンド
身長 183cm
選手情報
ポジション FW
利き足
ユース
スペインの旗 サン・セルバンド
1999-2002 スペインの旗 サン・フェルナンド
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2002-2003 スペインの旗 R・マドリードC
2003-2006 スペインの旗 R・マドリードB/カスティージャ 53 (9)
2003-2004 スペインの旗 CFフエンラブラダ (loan) 34 (17)
2006-2012 スペインの旗 スポルティング・ヒホン 201 (48)
2012-2013 トルコの旗 オルドゥスポル 27 (4)
2013-2015 スペインの旗 レバンテUD 67 (18)
2015-2016 アラブ首長国連邦の旗 アル・ダフラSCC 10 (3)
2016-2017 スペインの旗 グラナダCF 8 (0)
2017 キプロスの旗 APOELニコシア 12 (3)
2017-2018 スペインの旗 カディスCF 10 (3)
2018 日本の旗 徳島ヴォルティス 16 (9)
2019-2020 スペインの旗 ラシン・サンタンデール 26 (7)
2021-2022 スペインの旗 インテルナシオナル・デ・マドリード 42 (1)
通算 538 (135)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ダビド・バラル・トーレスDavid Barral Torres1983年5月10日 - )は、スペインサン・フェルナンド出身の元プロサッカー選手。現役時代のポジションはフォワード

経歴[編集]

スペイン時代[編集]

アンダルシア州カディス県サン・フェルナンドに生まれ、CDサン・セルバンドCDサン・フェルナンドスペイン語版などのクラブを経てレアル・マドリードの下部組織に移った。2002年にレアル・マドリードC、2003年にレアル・マドリード・カスティージャと昇格していき、2003-04シーズンにはCFフエンラブラダレンタル移籍して17得点した。2006年、セグンダ・ディビシオン(2部)のスポルティング・デ・ヒホンに完全移籍した。2007-08シーズン後半戦はクロアチア人のマテ・ビリッチと絶妙なコンビを組み、10年ぶりのプリメーラ・ディビシオン(1部)昇格に貢献した。2008年10月26日、アウェーでのデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦 (3-0) でトップリーグ初得点となるPKを決めた。17位で迎えたシーズン最終節のレクレアティーボ・ウェルバ戦 (2-1) では降格を回避する重要な得点を挙げた[1]。ホーム&アウェーそれぞれでのバレンシアCF戦やアトレティコ・マドリード戦など強豪との対戦で得点しており、シーズン通算では二桁得点を達成した。

2010年3月20日のレアル・マドリード戦 (1-3) では古巣相手にネットを揺らした。オフサイドトラップをかいくぐって独走すると、イケル・カシージャスの頭上を抜く豪快なシュートで先制点を決めた[2]。しかし、その後レアル・マドリードが3得点し、結局1-3で敗れた。2010年夏には同じポジションにガストン・サンゴイが加わったが、マヌエル・プレシアード監督は1トップを採用することが多かったため、2010-11シーズンもビリッチとのポジション争いを続けた。2011年1月15日にエスタディオ・ムニシパル・エル・モリノンで行われたエルクレスCF戦 (2-0) では試合開始23秒で先制点を挙げ[3]、翌節にホームで行われたアトレティコ・マドリード戦 (1-0) では試合唯一の得点となる決勝点を挙げた[4]。2月12日にホームで行われたFCバルセロナ戦 (1-1) では、ジェラール・ピケを振り切って先制点を挙げ、リーグ戦16連勝中の相手から勝ち点を奪った[5][6]。5月7日のデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦 (2-2) では後半ロスタイムにPKで得点して引き分けに持ち込んだ。

2011年10月22日、2011-12シーズン第9節のラーヨ・バジェカーノ戦 (2-0) では試合開始早々に得点し、シーズン初白星獲得に貢献した[7]。2012年2月25日のラシン・サンタンデール戦ではゴール正面からの直接フリーキックを豪快に叩きこんだ[8]

2017年は2部のカディスで28試合に出場して6ゴールを記録した[9]

徳島ヴォルティス[編集]

2018年シーズン途中よりJ2徳島ヴォルティスに加入。デビュー3試合目となったモンテディオ山形戦で移籍後初ゴールを含む4ゴールを挙げる活躍を見せた[10]

2018年12月3日、契約満了により退団することが発表された[11]

スペイン帰国後[編集]

2019年シーズンは、スペイン2部ラシン・サンタンデールに所属。2021年シーズンは、スペイン3部のインテルナシオナル・デ・マドリードに所属。移籍に当たっては仮想通貨を使って移籍金の支払が行われており、プロのサッカー選手としては初のケースとなった[12]

2022年夏、現役引退を表明した[13]

所属クラブ[編集]

ユース経歴
プロ経歴

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2018 徳島 26 J2 16 9 -
通算 日本 J2 16 9 -
総通算 16 9 0 0

脚注[編集]

  1. ^ Sporting Gijon 2-1 Recreativo Huelva ESPN Soccernet、2009年5月31日
  2. ^ Real Madrid rally to move clear of Barcelona in Spanish league CNN、2010年3月21日
  3. ^ Sporting climb out of danger ESPN Soccernet、2011年1月15日
  4. ^ Barral the hero ESPN Soccernet、2011年1月23日
  5. ^ Gijon hold Barca ESPN Soccernet、2011年2月12日
  6. ^ 「エル・モリノンでバルサの連勝ストップ! ビジャレアルは連敗で4位に」footballista、ソルメディア、2011年2月23日号、27頁
  7. ^ 「6連勝レバンテ、クラブ史上初の首位浮上 6試合勝利なく風当たり強まるアトレティコ」footballista、ソルメディア、2011年11月2日号、9頁
  8. ^ 「降格圏同士の大一番は、文字通り“勝者なし”」footballista、ソルメディア、2012年3月7日号、17頁
  9. ^ イニエスタやトーレスだけじゃない。徳島FWバラルの4得点にもスペインメディア注目”. 2018年8月19日閲覧。
  10. ^ イニエスタやトーレスだけじゃない。徳島FWバラルの4得点にもスペインメディア注目”. 2018年8月19日閲覧。
  11. ^ FWバラル、DF大屋との契約を満了【徳島】”. Jリーグ (2018年12月4日). 2022年12月3日閲覧。
  12. ^ 元徳島FWバラル、世界初記録!「全額ビットコインで買われた選手」に”. qoly. 2022年12月3日閲覧。
  13. ^ Bea, Cristina (2023年2月28日). “Barral y el Madrid Galáctico: "No me había echado perfume en la vida, abrí la taquilla de Beckham y dije: esta es la mía"” [Barral and Galactic Madrid: "I had never worn perfume in my life, I opened Beckham's locker and said: that's the one for me"] (スペイン語). Relevo. 2023年4月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]