ダニエル・アルトマイアー
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![]() 2023年全米オープンでのダニエル・アルトマイアー | ||||
基本情報 | ||||
国籍 |
![]() | |||
出身地 | ノルトライン=ヴェストファーレン州ケンペン | |||
生年月日 | 1998年9月12日(26歳) | |||
身長 | 191cm | |||
体重 | 88kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 片手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2014年 | |||
ツアー通算 | 0勝 | |||
シングルス | 0勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 3,605,790 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 2回戦(2025) | |||
全仏 | 4回戦(2020) | |||
全英 | 2回戦(2024) | |||
全米 | 2回戦(2023) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2022・24) | |||
全仏 | 1回戦(2022) | |||
全英 | 1回戦(2022・23) | |||
全米 | 1回戦(2022) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
デビス杯 | ベスト4(2024) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 47位(2023年10月3日) | |||
ダブルス | 300位(2022年1月31日) | |||
2025年1月16日現在 |
ダニエル・アルトマイアー (Daniel Altmaier, ドイツ語発音: [ˈdaː.njɛl ˈalt.ˌmaɪ̯.ɐ]; 1998年9月12日 - ) は、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ケンペン出身の男子プロテニス選手。身長191cm、体重88kg。右利き、バックハンドは片手打ち。ATPランキング自己最高位はシングルス47位、ダブルス300位。
選手経歴
[編集]ジュニア時代
[編集]両親に薦められ、7歳からテニスを始める。2014年の実科学校卒業後にプロへ転向。以後、2020年まで主にITFフューチャーズとATPチャレンジャーツアーを回っている[1]。
2017年 ATPツアー参戦
[編集]2017年5月のジュネーヴ・オープンのシングルスで、予選を勝ち抜きツアー本戦デビュー。1回戦でサム・クエリーに0-2で敗れた。同年6月のアンタルヤ・オープンでも予選決勝で敗れたものの、ラッキールーザーで本戦入りし、本戦1回戦でビクトル・エストレーリャ・ブルゴスに2-1で下し、ツアー初勝利。更に2回戦もマルセル・イルハンを2-1で下したが、準々決勝で杉田祐一に0-2で敗れた。アルトマイアーはこの準々決勝で肩を痛め、7月~10月の3ヶ月間ツアーを離脱した。年間最終ランキングは275位。
2018年 怪我による離脱
[編集]2018年3月、カタールでのフューチャーズで腰を痛めて以降2018年は全休となった[2]。年間最終ランキングは370位。
2019年 復帰 トップ300復帰
[編集]2019年1月のダナン・チャレンジャーで復帰するも、初戦敗退となった。だが、5月のエジプトでのフューチャーズでは準優勝となった。今季、フューチャーズ大会で4回もの優勝を果たし、通算フューチャーズ9勝目を達成した。年間最終ランキングは279位。
2020年 グランドスラム4回戦進出
[編集]2019年からフューチャーズやATPチャレンジャーツアーでの活躍で2020年9月にシングルス世界183位となり、全仏オープンでグランドスラムで初めて予選入りをして、予選1回戦でタロン・フリークスポールを6-1, 6-3、予選2回戦で守屋宏紀を6-1, 6-2のともにストレートで破り、予選3回戦でリュベン・ベーメルマンスを6-3, 1-6, 6-3の下して本戦初出場を果たす。本戦1回戦ではフェリシアーノ・ロペスを7-6(1), 6-4, 6-4のストレートで勝利してグランドスラム初勝利を挙げた。さらに快進撃は続き、2回戦では第30シードのヤン=レナルト・シュトルフを6-3, 7-6(4), 6-3のストレートで、[3]、3回戦で第7シードかつ世界8位のマッテオ・ベレッティーニを6-2, 7-6(5), 6-4のストレートで下し、グランドスラム4回戦進出を果たした。4回戦では第17シードのパブロ・カレーニョ・ブスタに2-6, 5-7, 2-6のストレートで敗れた。年間最終ランキングは130位。
2021年 トップ100入り
[編集]10月のBNPパリバ・オープンではATPマスターズ1000において初出場を果たし、1回戦ではサム・クエリーを6-2, 6-4のストレートで勝利し、大会初勝利を挙げた。2回戦ではグリゴール・ディミトロフに4-6, 2-6のストレートで敗れた。さらに11月15日にはATPチャレンジャーツアー大会を制して、トップ100入りを果たした。今季は通算チャレンジャー6勝目を挙げた。年間最終ランキングは84位。
2022年 トップ60入り
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全豪オープンとウィンブルドン選手権の本戦に初出場を果たし、さらに全米オープンでは第11シードのヤニック・シナーに7-5, 2-6, 1-6, 6-3, 1-6のフルセットの末に敗れたものの、トップ選手相手に激闘を演じ、全グランドスラム本戦出場を果たした。その他にも、今季はATPツアーに本戦から出場したことでトップ60入りをして、ランキングを上昇させた。年間最終ランキングは94位。
2023年 トップ50入り
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1月、全豪オープンでは第16シードのフランシス・ティアフォーに3-6, 3-6, 7-6(5), 6-7(6)で敗れ、初戦敗退。
2月、ダラス・オープンでは初戦を突破するも、2回戦ではジョン・イズナーに敗れた。デルレイビーチ・オープンではアドリアン・マナリノに6-4, 3-6, 4-6で初戦敗退。
3月、メキシコ・オープンではブランドン・ナカシマに3-6, 6-3, 1-6で敗退。マイアミ・オープンでは予選わ通過するも、イリヤ・イヴァシュカに2-6, 1-6のストレートで敗れ、初戦敗退となった。
4月、サラソタ・オープンでは決勝でダニエル・ガランを7-6(1), 6-1のストレートで下して、チャレンジャー7勝目を挙げた。
5月、マドリード・オープンでは予選敗退ふるも、ラッキールーザーとして本選出場し、快進撃を見せる。1回戦ではオスカー・オッテを6-4, 7-5、2回戦ではヤニック・ハンフマンを7-6(3), 6-3のストレートで同胞たちを下し、3回戦ではハウメ・ムナルを6-3, 6-0のストレートで破り、ATPマスターズ1000ベスト8進出を果たした。準々決勝ではボルナ・コリッチに3-6, 3-6のストレートで敗退。ローマ・マスターズでは予選を突破して、初戦を突破する。
6月、全仏オープンでは2回戦で第8シードのヤニック・シナーを6-7(0), 7-6(7), 1-6, 7-6(4), 7-5のフルセットの接戦の末に下す大金星を挙げる。3回戦では第28シードのグリゴール・ディミトロフに4-6, 3-6, 1-6のストレートで敗退。
7月、ウィンブルドンではアレクサンダル・ブキッチに3-6, 6-7(1), 6-3, 5-7で敗れ、初戦敗退となった。ドイツ国際オープンではベスト8進出。準々決勝ではジャン・ジジェンに4-6, 4-6のストレートで敗退。
8月、オーストリア・オープンではヒュースラーを下すも、2回戦ではダニエル・ガランに敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選敗退するも、ラッキールーザーとして本選出場となる。1回戦ではアレクセイ・ポピリンに初戦敗退。
9月、全米オープンでは1回戦でコンスタン・レスティエンヌを6-7(5), 6-3, 6-1, 6-2の逆転で破り、大会初勝利を挙げた。2回戦では第12シードの同胞アレクサンダー・ズベレフに6-7(1), 6-3, 4-6, 3-6で敗れたが、大会後にはトップ50入りを果たした。

10月、上海マスターズでは西岡良仁に、ジャパン・オープンではトミー・ポールに、エルステ・バンク・オープンではガエル・モンフィスに3大会連続で本戦出場となるも、初戦敗退となった。
11月、パリ・マスターズでは1回戦でアルトゥール・フィスを6-2, 6-4のストレートで下し、2回戦ではテイラー・フリッツの不戦勝により、マスターズ1000において3回戦進出を果たした。3回戦ではホルガ・ルーネに3-6, 3-6のストレートで敗れた。年間最終ランキングは56位。
2024年 デビス杯ベスト4
[編集]マドリード・オープンでは1回戦でマルティン・ランダルーセを6-1, 7-5のストレートで下して、2回戦でアルトゥール・フィスを6-2, 6-3のストレートで破り、2年連続3回戦進出を果たした。3回戦ではホベルト・ホルカシュに4-6, 6-7(2)のストレートで敗れた。全仏オープンでは1回戦でラスロ・ジェレを5-7, 4-6, 7-6(8), 7-5, 7-6(6)の2セットダウンの逆転のフルセットで破り、初戦を突破するも、2回戦では第9シードのステファノス・チチパスに3-6, 2-6, 7-6(2), 4-6で敗れた。ウィンブルドン選手権では1回戦でアーサー・フェリーを4-6, 7-6(6), 1-6, 6-3, 6-1のフルセットで下して、ウィンブルドン初勝利を挙げた。2回戦ではデニス・シャポバロフに6-7(3), 3-6, 6-1, 7-6(3), 4-6のフルセットで敗れた。全米オープンでは1回戦でマリアーノ・ナヴォーネに6-1, 2-6, 4-6, 1-6で初戦敗退となった。年間最終ランキングは87位。
11月の2024年デビスカップではカナダ代表のガブリエル・ディアロとの第1試合を7-6(5), 6-4のストレートで破り、ドイツ代表の準決勝進出に貢献した。準決勝ではデビスカップオランダ代表と対決することとなり、第1試合のボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ戦では4-6, 7-6(14), 3-6で敗れ、チームは決勝進出を逃し、ベスト4で幕を閉じた。
2025年
[編集]全豪オープンでは1回戦でフランシスコ・コメサーニャを6-2, 3-6, 7-6(4), 4-6, 6-4のフルセットの末に大会初勝利を挙げた。2回戦ではガエル・モンフィスに5-7, 3-6, 6-7(3)のストレートで敗れた。
人物
[編集]ドイツ語の他、英語、ロシア語が話せる。好きなサーフェスはハードコート、ショットはバックハンド、大会はウィンブルドン選手権。憧れの選手はロジャー・フェデラーとスタン・ワウリンカ。釣りが趣味。レアル・マドリードとヘルタ・ベルリンのファン[1]。
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 0回 (0勝0敗)
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成績
[編集]大会最高成績
[編集]大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 2R | 2021 |
マイアミ | 2R | 2024 |
モンテカルロ | 1R | 2024 |
マドリード | QF | 2023 |
ローマ | 2R | 2024 |
カナダ | Q2 | 2022 |
シンシナティ | 1R | 2023 |
上海 | 1R | 2023 |
パリ | 3R | 2023 |
オリンピック | A | 出場なし |
デビスカップ | SF | 2024 |
ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝
[編集]シングルス: 18戦9勝
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結果 | 勝-敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | 相手 | スコア |
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準優勝 | 0–1 | 2015年9月 | ![]() |
クレー | ![]() |
5–7, 4–6 |
優勝 | 1–1 | 2016年6月 | ![]() |
クレー | ![]() |
6–2, 6–2 |
優勝 | 2–1 | 2016年7月 | ![]() |
クレー | ![]() |
6–7(3–7), 6–1, 7–6(7–3) |
準優勝 | 2–2 | 2016年10月 | ![]() |
クレー | ![]() |
4–6, 6–2, 1–6 |
準優勝 | 2–3 | 2016年11月 | ![]() |
ハード | ![]() |
3–6, 6–7(8–10) |
優勝 | 3–3 | 2016年12月 | ![]() |
ハード | ![]() |
7–5, 6–3 |
準優勝 | 3–4 | 2016年12月 | ![]() |
ハード | ![]() |
2–6, 2–6 |
優勝 | 4–4 | 2017年2月 | ![]() |
カーペット | ![]() |
7–5, 7–6(7–5) |
優勝 | 5–4 | 2017年4月 | ![]() |
ハード | ![]() |
6–4, 6–3 |
準優勝 | 5–5 | 2017年4月 | ![]() |
ハード | ![]() |
2–6, 7–6(7–2), 4–6 |
準優勝 | 5–6 | 2017年10月 | ![]() |
ハード | ![]() |
3–6, 6–3, 3–6 |
準優勝 | 5–7 | 2017年12月 | ![]() |
ハード | ![]() |
3–6, 6–3, 5–7 |
準優勝 | 0–1 | 2018年1月 | ![]() |
ハード | ![]() |
1–6, 2–6 |
準優勝 | 5–8 | 2019年3月 | ![]() |
ハード | ![]() |
7–6(7–5), 4–6, 4–6 |
優勝 | 6–8 | 2019年6月 | ![]() |
クレー | ![]() |
6–1, 6–3 |
優勝 | 7–8 | 2019年11月 | ![]() |
ハード | ![]() |
6–2, 6–4 |
優勝 | 8–8 | 2019年11月 | ![]() |
ハード | ![]() |
4–6, 6–3, 6–0 |
優勝 | 9–8 | 2019年12月 | ![]() |
ハード | ![]() |
6–3, 4–6, 6–4 |
ダブルス: 11戦6勝
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Result | 勝-敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | パートナー | 相手 | スコア |
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勝利 | 1–0 | 2015年2月 | ![]() |
クレー | ![]() |
![]() ![]() |
6–7(6–8), 6–3, [11–9] |
準優勝 | 1–1 | 2015年5月 | ![]() |
クレー | ![]() |
![]() ![]() |
3–6, 5–7 |
優勝 | 2–1 | 2016年9月 | ![]() |
クレー | ![]() |
![]() ![]() |
6–2, 6–0 |
優勝 | 3–1 | 2016年10月 | ![]() |
クレー | ![]() |
![]() ![]() |
6–2, 6–0 |
優勝 | 4–1 | 2016年11月 | ![]() |
ハード | ![]() |
![]() ![]() |
7–6(7–3), 6–2 |
準優勝 | 4–2 | 2016年11月 | ![]() |
ハード | ![]() |
![]() ![]() |
4–6, 4–6 |
優勝 | 5–2 | 2016年11月 | ![]() |
ハード | ![]() |
![]() ![]() |
6–1, 6–1 |
優勝 | 6–2 | 2017年2月 | ![]() |
カーペット | ![]() |
![]() ![]() |
7–5, 1–6, [11–9] |
準優勝 | 6–3 | 2017年4月 | ![]() |
ハード | ![]() |
![]() ![]() |
5–7, 6–3, [7–10] |
準優勝 | 6–4 | 2019年3月 | ![]() |
ハード | ![]() |
![]() ![]() |
6–4, 1–6, [7–10] |
準優勝 | 6–5 | 2019年10月 | ![]() |
クレー | ![]() |
![]() ![]() |
6–2, 3–6, [9–11] |
脚注
[編集]- ^ a b ATP公式ページによる。
- ^ “Albot Ousts Second Seed Lorenzi In Antalya”. ATP Tour (2017年6月28日). 2020年10月3日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Matt Fitzgerald (2020年10月1日). “DANIEL ALTMAIER HITS "THE HIGH NOTES" TO EXTEND ENVISIONED MAJOR DEBUT”. tennis.com. 2020年10月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- ダニエル・アルトマイアー - ATPツアーのプロフィール
- ダニエル・アルトマイアー - 国際テニス連盟