ダイナ台風

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ダイナ台風
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ダイナ台風(6月22日)
ダイナ台風(6月22日)
発生期間 1952年6月20日6時 - 6月24日18時 (UTC)
寿命 108時間
最低気圧 960hPa
最大風速
米海軍解析)
75 kt(1分間平均)
死傷者数 死者65人・行方不明者70人・負傷者28人
被害地域 日本の旗 日本
プロジェクト : 気象と気候災害
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ダイナ台風(ダイナたいふう、昭和27年台風第2号、国際名:ダイナ/Dinah[1])は、1952年6月に発生し、静岡県を中心に大きな被害を出した台風である[2][3][4][5]

概要[編集]

進路図

1952年6月20日、ルソン島の東海上で台風2号が発生[3][6]。22日には速度を速めて北北東に進み、南西諸島を通過後、23日午後には四国沖を北東に進んで、同日20時頃に紀伊半島南部に上陸した[3]。さらに23時過ぎには、熊野灘を抜けて静岡県の浜名湖付近に再上陸し、24日未明に東京付近を通過した後、明け方には鹿島灘へと抜けた[6][3][4]

影響・被害[編集]

ダイナ台風による降水量

台風は、ピーク時の中心気圧960hPaと勢力そのものはそれほど強くはなかったが、中心付近では雨・風共に強くなり[1]、静岡県石廊崎では最大瞬間風速48.6m/s(最大風速36.8m/s)、御前崎でも最大瞬間風速43.8m/s(最大風速39.1m/s)を記録[4][3]降水量九州南部や四国東部、紀伊半島や伊豆半島等で、所により200~350mmに達した[4][3]。これにより静岡県を中心に関東以西の各地で台風による被害が発生した[3]徳島県でも100〜200mmの短時間降雨があり、徳島では1時間当たりの雨量が55.8mmという6月としては第1位の記録が作られた[1][7]

この台風による死者は合計で65人、行方不明者は70人、負傷者は28人に達した[2][3]。また、床上浸水が4,020棟、床下浸水は35,692棟という被害が出た[3]岐阜県海津市では勝賀堤防が決壊するなどし、1287人が被災し、2108戸が浸水した[1][8]。最も被害が大きかった静岡県では、藤枝町で200戸、葉梨村で500戸、青島町で400戸が浸水したという[9]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d デジタル台風:ダイナ台風 - 過去の台風”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月5日閲覧。
  2. ^ a b デジタル大辞泉プラス. “ダイナ台風とは” (日本語). コトバンク. 2020年4月5日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i ダイナ台風 昭和27年(1952年) 6月22日~6月24日”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月5日閲覧。
  4. ^ a b c d ダイナ台風(1952年6月23日) | 災害カレンダー” (日本語). Yahoo!天気・災害. 2020年4月5日閲覧。
  5. ^ 気象庁 | 災害をもたらした気象事例(昭和20~63年)”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月6日閲覧。
  6. ^ a b 気象庁|台風経路図1952年”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月5日閲覧。
  7. ^ 昭和27年のダイナ台風 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年4月6日閲覧。
  8. ^ 日本の川 - 中部 - 木曽川・長良川・揖斐川 - 国土交通省水管理・国土保全局”. www.mlit.go.jp. 2020年4月6日閲覧。
  9. ^ 静岡県/藤枝市”. www.pref.shizuoka.jp. 2020年4月6日閲覧。

外部リンク[編集]