タイ王国空軍

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タイ王国空軍(タイおうこくくうぐん、タイ語กองทัพอากาศไทย、タイ語略名 ทอ.英語名:The Royal Thai Air Force:RTAF)はタイ王国国防省に属する空軍タイ王国軍最高司令部の統轄下にある。1913年11月2日創設。

歴史[編集]

1911年2月2日ベルギー人パイロットCharles Van Den Bornがサラパトゥム競馬場において、タイ王国で最初に航空機オーヴィル・ライト型飛行機)を紹介した。その展示された航空機にサヤーム王国陸軍局局長であったヂャックラボンセ・ブワナート王子(ピサヌローク王子)は多大な関心を示し、1912年2月28日、タイ王国を飛行機先進国とするという使命を帯びた三名の将校を航空技術習得のためにフランスに派遣した。派遣された三名の将校、ルアン・サックサンラヤーウット少佐(スニー・スワンナプラティープ)、ルアン・アーウットシキゴーン大尉(ロン・シンスック)、ティップ・ゲトゥタット中尉 は飛行技術を習得し、1913年11月2日、8機の航空機(ブレゲー4機、ニューポール4機)とともに本国に帰国。この3名の将校は、今日「タイ空軍の父」と見なされている。1914年3月1日、ピサヌローク王子はサラパトゥム飛行場をドンムアンに移し、国防省はこの初期の空軍を「陸軍航空隊」として陸軍工兵監督総務部の管轄下に置いくことを提案、3月27日に承認された。そのため、3月27日は「空軍設立記念日」となっている[1]。その後、工兵隊司令官プラチャトラ王子と弟のピサヌローク王子がタイ王国軍の空挺作戦の発展と地位の向上に多大なる寄与してゆくことになった。

第一次世界大戦時、タイは連合国側について参戦。それに伴い「陸軍航空隊」は「陸軍航空局」に昇格。その後、1919年、さらに組織拡充を行い「空軍局」に昇格。1937年4月1日「王国空軍」となる。

タイ・フランス領インドシナ紛争時には、タイ王国空軍は、ヴィシー政権フランス空軍空対空戦闘を挑み、戦果を挙げ、第二次世界大戦時は1942年日本軍と同盟を結びビルマシャン州に駐留していた陸軍に協力したり、戦争末期にはバンコクを空襲から守るために出撃を行なったりしていた。また当時の空軍軍人の中には個人的に反日レジスタンス運動に加わるものもいたという。第二次世界大戦以降、空軍は朝鮮戦争時には国連軍支援のためにC-47輸送機3機を派遣。このC-47輸送機を操縦する航空団はヴェトナム戦争の際にも国連軍を支援した。反共掃討のために、国境地帯では数多くの空挺作戦が行なわれており、ラオスのバーン・ナムター空襲、タイ・カンボジア国境でのタイ・ウェトナム紛争時の空挺作戦が知られる。

冷戦終結後、空軍は1999年ミャンマーに対する第9631地点国境作戦に参加。さらに2003年カンボジアプノンペン暴動の際には在住タイ人と外国人の救出に出動した。

2011年現在、11航空団、航空教育学校1校、320機程度の航空機(うち180機程度が戦闘機)を保有する。

組織[編集]

タイ王国空軍は国防省の国軍最高司令部 (กองบัญชาการกองทัพไทย)の下位組織である。空軍は、以下の5つの業務群からなる。

  1. 空軍司令部-バンコク・ドンムアン空港に立地し、主に作戦立案、指揮を含めた総務を行なう。司令部の命令系統は以下のようになっている。陸軍司令官 (Commander of the Royal Thai Air Force, ผู้บัญชาการทหารอากาศไทย)→空軍副司令官→空軍司令官補→参謀長
  2. 実戦部隊
  3. 補給業務群-エンジニアリング、通信、医療、輸送、兵器や物資の管理、補給業務を行なう。
  4. 航空教育群-空軍全体の教育プログラムの調整と監督を行なう。
  5. 特別活動群-空軍軍人の福利厚生、民間航空会社との連携などを行なう。

実戦部隊[編集]

L-39ZA/ART, アルファジェットA, F-16A、フェアチャイルド AU-23A、2007年タイ・こどもの日の航空ショー

空軍の実戦部隊群は、11の航空団、航空教育学校と数隊の空軍参謀本部直属部隊によって構成される。

  • タイ空軍作戦参謀本部
  • タイ空軍安全保障部隊
  • 航空教育学校
* 航空教育学校は三隊の航空隊から成り、第1航空教育隊、第2航空教育隊、第3航空教育隊。教育団はナコーンパノム県ガムペーンセーン空軍基地内にある。
  • 第1航空団
* 第一航空団は戦闘航空団、ナコーンラーチャシーマー県コラート空軍基地に所属。
  • 第2航空団
* 第2航空団は回転翼航空団、物資、人員輸送、捜索救出任務の行う。ロッブリー県ロッブリー空軍基地に所属。
  • 第4航空団
* 第4航空団は軽戦闘航空団、ナコーンサワン県タークリー空軍基地に所属。
  • 第5航空団
* 第5航空団は輸送・観測航空団、プラチュワップキーリーカン県 プラチュワップキーリーカン空軍基地に所属。
  • 第6航空団
* 第6航空団は非戦闘航空団、輸送、作図、通信、調査など多目的作戦行動を行う。バンコク・ドンムアン基地に所属。
  • 第7航空団
* 第7航空団は迎撃および戦闘航空団、スラートターニー県スラートターニー空軍基地に所属。
  • 第21航空団
* 第21航空団は戦闘航空団、ウボンラーチャターニー県ウボンラーチャターニー空軍基地に所属。
  • 第23航空団
* 第23航空団は軽戦闘航空団、ウドーンターニー県ウドーンタニー空軍基地に所属。
  • 第41航空団
* 第41航空団は軽戦闘航空団、チエンマイ県チエンマイ空軍基地に所属。
  • 第46航空団
* 第46航空団は輸送・人工雨航空師団、ピッサヌローク県ピッサヌローク空軍基地に所属。
  • 第56航空団
* 第56航空団は、創設中の航空師団、ソンクラー県ハジャイ空軍基地に所属。

コマンド中隊[編集]

コマンド中隊はおよそ100名で構成される中隊であり、タイ空軍特殊戦闘部隊として1970年代から存在する。本拠地はドンムアン空軍基地であり、ハイジャック対応能力を持つ。強襲小隊を三小隊持ち、それぞれ小隊はさらに2部隊のより小さなユニットに分かれている。

飛行隊[編集]

飛行隊 航空団 機体 所属基地 付記
第201ヘリコプター飛行隊 (王室警護) 第2航空団 S-92/ベル 412 コークグラティアム空軍基地(ロッブリー県)
第203ヘリコプター飛行隊 第2航空団 ベル UH-1H コークグラティアム空軍基地 捜索救難派遣の際には、チエンマイ空軍基地、コラート空軍基地、バンコク・ドンムアン空軍基地、ウドーンタニー空軍基地、ウボンラーチャターニー空軍基地、スラートターニー空軍基地、ハジャイ空軍基地を使用。
第102飛行隊 第1航空団 F-16A/B(ADF) コラート空軍基地
第103飛行隊 第1航空団 F-16A/B OCU Block 15 コラート空軍基地
第601輸送飛行隊 第6航空団 C-130H/H-30 バンコク・ドンムアン空軍基地
第602王室飛行隊 (王室警護) 第6航空団 エアバスA310-300, A319, ボーイング737-800 バンコク・ドンムアン空軍基地
第603輸送飛行隊 第6航空団 ATR72-500 バンコク・ドンムアン空軍基地
第604民間パイロット教育飛行隊 第6航空団 CT-4A, T-41D バンコク・ドンムアン基地
第211飛行隊 第21航空団 ノースロップ F-5T タイガー ウボンラーチャターニー空軍基地
第231戦闘飛行隊 第23航空団 ダッソー/ドルニエ アルファジェットA ウドーンタニー空軍基地
第401軽戦闘飛行隊 第4航空団 エアロ L-39ZA/ART アルバトロス タークリー空軍基地
第402電子偵察飛行隊 第4航空団 リアジェット 35, IAI アラバ タークリー空軍基地
第403飛行隊 第4航空団 F-16A/B OCU Block15 タークリー空軍基地
第411飛行隊 第41航空団 エアロ L-39ZA/ART アルバトロス チエンマイ空軍基地
第461輸送・人工雨飛行隊 第46航空団 GAF ノーマッド, バスラー BT-67 ピッサヌローク空軍基地
第701飛行隊 第7航空団 サーブ 39 グリペン スラートターニー空軍基地 2011年2月22日ノースロップ F-5B/E/Fからサーブ 39 グリペンへ変更。
第702飛行隊 第7航空団 サーブ340,サーブ340AEW スラートターニー空軍基地
第501戦闘飛行隊 第5航空団 フェアチャイルドAU-23A プラチュワップキーリーカン空軍基地 以前第531戦闘飛行隊であったが、2007年4月1日第501飛行隊タイに指定し直された。
第904 アグレッサー飛行隊 - ノースロップ F-5E バンコク・ドンムアン基地 以前はワチラーロンコーン皇太子指揮下の戦闘部隊であったが、現在アグレッサー部隊となっている。
タンゴ飛行隊 - - チエンマイ空軍基地 歴史的飛行機飛行隊、タイ王国空軍の監督外
第1航空教育隊 航空教育学校 パシフィック・エアロスペース PAC CT/4E ガムペーンセーン空軍基地 初等飛行訓練部隊
第2航空教育隊 航空教育学校 ピラタス PC-9 ガムペーンセーン空軍基地 基礎飛行訓練部隊
第3航空教育隊 航空教育学校 ベル 206B(2006年10月1日退役) ガムペーンセーン空軍基地 回転翼飛行訓練部隊

基地[編集]

チェンマイ県ドイステープ山のヘリパットから飛び立つ2機のベル 412ヘリコプター

タイ空軍は多くの近代空軍基地を保有しており、基地では作戦任務、輸送、訓練などが軍業務が行われている。 1954年から1968年の間に整備された空軍基地は恒久的な建造物と陸上支援施設を保有しており、これらのいくつかの基地はアメリカ軍の空軍基地ネットワークに組み込まれて建造され、1976年アメリカ軍がタイから撤退するまで利用された。政府間協定に基づき、撤退したアメリカ軍が残した施設はタイ王国空軍によって接収され、タークリー空軍基地(ナコーンサワン県)、コラート空軍基地(ナコーンラーチャシーマー県)の建設に利用されたものと推測される。

1980年代、これらの空軍基地とバンコク郊外に位置するドンムアン空軍基地の民間共用が行われるようになるが、アメリカ軍の残していった施設はタイ国内の必要量をはるかに超えた大きな施設であったために多大なメンテナンス費用がかかっていた。しかし、当時すべての滑走路が利用可能であり、戦略的に重要な役割を負っていた。

2004年現在、空軍はドンムアン国際空港に接続する形で空軍本部基地を持ち、またコラート空軍基地、ウボンラーチャターニー空軍基地、タークリー空軍基地を大規模空軍基地施設として運用している。

兵装[編集]

形式名 生産国 機能 数量 配備プログラム
空対空ミサイル
IRIS-T ドイツの旗 ドイツ 短距離空対空ミサイル 機密 サーブ39グリペンに搭載
AIM-9 サイドワインダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 短距離空対空ミサイル 機密(769<) ピース・ナレースワン、配備済
AIM-120C5 AMRAAM アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 視界外射程空対空ミサイル 機密 配備済
パイソン4 イスラエルの旗 イスラエル 短距離空対空ミサイル 機密 配備済
空対地ミサイル/ロケット砲/爆弾
ペイブウェイ(GBU-10/GBU-12/GBU-22) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 レーザー誘導爆弾 機密 ?
GBU-31(V)1/B JDAM アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 GPS/INS精密誘導装置付加キット 機密 ?
GBU-38/B JDAM アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 GPS/INS精密誘導装置付加キット 機密 ?
GBU-54/B JDAM アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 GPS/INS精密誘導装置付加キット 機密 ?
AGM-65B/D/G マーベリック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 空対地ミサイル 800 ?
Mark 80シリーズ(Mark 81/Mark 82/Mark 84) アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 (500/1000/2000 ポンド)通常爆弾 国内生産可
RBS-15 スウェーデンの旗 スウェーデン (200 Kg) 空対艦ミサイル 機密 サーブ39グリペンに搭載
対空兵装
エリコン ADATS スイスの旗 スイス レーザー誘導超音速ミサイルシステム 4 地上設置式/ 半移動
サーブ・ボフォース・ダイナミクス RBS 70 Mk.2 スウェーデンの旗 スウェーデン 携帯式防空ミサイルシステム (MANPAD) 3
QW-2 前衛-2 中華人民共和国の旗 中国 携帯式防空ミサイルシステム(MANPAD) ?
ラインメタル マウザーMK 30 30mm機関砲 mod.F ドイツの旗 ドイツ 30mm対空機関砲 8
ボフォース 40mm L/70 スウェーデンの旗 スウェーデン 40mm対空機関砲 ?
74式37mm連装機関砲 中華人民共和国の旗 中国 連装対空機関砲 ?
陸上兵装
キャデラック・ゲージ V150 コマンドウ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 4x4 水陸両用軽装甲車 15 12.7mm/7.62mm機関銃を搭載
ラインメタル コンドル ドイツの旗 ドイツ 4x4 水陸両用装甲車 20 20mm/7.62mm機関銃を搭載

所有機[編集]

機種 生産国 分類 機体バージョン 機数 注文機数 備考
練習機
パシフィック・エアロスペース PAC CT/4E ニュージーランドの旗 ニュージーランド 初等プロペラ練習機 CT-4A/E 20 24機購入。少なくとも3機喪失。
T-41D メスカレロ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 初等プロペラ練習機 T-41D 6 民間パイロット養成用。第604民間パイロット教育飛行隊所属。退役予定。
ピラタス PC-9 スイスの旗 スイス 上級プロペラ練習機 PC-9M 23 コクピット、内蔵航空電子機器は、タイ航空工業(TAI)社によってアップグレードされている。
ダイアモンド DA42 オーストリアの旗 オーストリア 上級プロペラ練習機 DA42 6 2009年導入済み。
TAI(タイ航空工業社) タイの旗 タイ 初等プロペラ練習機 ボー・チョー2 (B.Cho.2/บ.ชอ.2) 1 タイ王国空軍モデル-6 (B.Tho.6/บ.ทอ.6)開発のためのプロトタイプ機。
戦闘機/攻撃機
サーブ 39 グリペン スウェーデンの旗 スウェーデン マルチロール機 JAS 39C

JAS 39D

6 6

0

グリペンの最初の6機2011年2月22日に配備[2]。さらに、グリペンC6機が2013年に導入されることになっている[3]。.
F-16 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マルチロール機 F-16A Block 10OCU

F-16A Block 15OCU


F-16A Block 15ADF


F-16B Block 15OCU/15ADF

2

28


15


15

さらに2機のF-16 Block 10OCUが補修用パーツとして購入された。

タイ航空工業社のファルコンUPプログラムにより、戦闘時間を延ばす近代構造改修に着手。中間段階改良プログラム(MLU)計画により、第403飛行隊の18機のF-16をBlock50/52プラス基準に改装し、2025年まで耐久年数を延ばすことになっている。


元アメリカ空軍機。Block 15 ADF機にのみ、視認外距離(BVR)空対空ミサイル搭載(AIM-120 アムラーム)。


複座式練習機。ADF型の複座機1機を含む。

ノースロップ F-5 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 戦闘爆撃機 F-5T Tiger

F-5E Tiger II


F-5F Tiger II

14

~5


~10

イスラエルで改修され、パイソン4ミサイルとDASHヘルメットに対応。

2011年にサーブ 39 グリペンに交換予定。


ノースロップ F-5 の複座練習機。サーブ 39D グリペンに交換予定。

エアロ L-39 アルバトロス チェコの旗 チェコ 軽攻撃機/練習機 L-39ZA/ART 36 エアロ L-39 アルバトロスの西側バージョン。イスラエル航空電装と短距離空対空ミサイルAIM-9P/Mを装備。NATO基準兵器に対応。
ダッソー/ドルニエ アルファジェットA ドイツの旗 ドイツ 軽攻撃機/練習機 アルファジェット A 19 元ドイツ空軍機。8機がスペア部品として使用されている。1機廃棄。短距離空対空ミサイルAIM-9P/M実装のための改修済。
ピラタス AU-23A ピースメーカー スイスの旗 スイス 軽攻撃機/多目的機 AU-23A 14 ピラタス PC-6の武装バージョン。 元アメリカ空軍機。
偵察機
GAF ノーマッド オーストラリアの旗 オーストラリア 監視・パトロール機 ノーマッド N.22B 3 2機がタイ航空工業社による延命改修を受けた。人工雨薬品散布、山林火災消火作業に使用。
リアジェット 35 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 パトロール機 リアジェット 35A 1
IAI アラバ イスラエルの旗 イスラエル パトロール機 IAI 201 2 1機機体胴体部を保管。
サーブ 340 スウェーデンの旗 スウェーデン 早期警戒機(AEW&C) SAAB 340 AEW&C 1 1 2010年、サーブ 340 AEWを導入。2013年に更に1機を導入予定。エリアイレーダー(Erieye radar)搭載。
エアロノーティクス ディフェンス システムズ イスラエルの旗 イスラエル 無人航空機 エアロスター 2 4 2011年13機以上をオプションで発注。
輸送機
C-130 ハーキュリーズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 戦術輸送機 C-130H

C-130H-30

7

5

タイ航空工業社により航空電装、構造の改修済み。
バスラー BT-67 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 戦術輸送機 BT-67 3 ダグラス DC-3(ダコタ)の復元バージョン。航空戦闘および人工雨薬品散布、山林火災消火作業に使用。2006年8月1機廃棄。
ATR 72 フランスの旗 フランス 輸送機 ATR-72-200 2 配備中
サーブ 340 スウェーデンの旗 スウェーデン 短距離輸送機 340B 2 2010年、サーブ 340 AEWとともに第702飛行隊に配備。2012年、タイ王国空軍所有のG.222輸送機3機とスウェーデン空軍所有SAAB340B 1機を交換[4]
ボーイング 737 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 王室専用機 B737-8Z6 (B737-800) 1
エアバスA310 フランスの旗 フランス 王室専用機 A310-300 1 主に軍部将校が利用。
エアバス A319 フランスの旗 フランス 王室専用機 A-319-115X CJ 1 主に政府高官が利用。
ヘリコプター
ベル UH-1 イロコイ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 多目的ヘリコプター/戦闘捜索救難 UH-1H 19 まもなく退役予定。EC725に交換。
ユーロコプター EC 725 フランスの旗 フランス 多目的ヘリコプター/戦闘捜索救難 EC725 4 16機配備予定。
シコルスキー S-92 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 王室専用機 S-92 3
ベル 412 カナダの旗 カナダ 王室専用機/VIP/VVIPの送迎機 412EP/SP 11

タイ王国空軍史上の飛行機[編集]

タイ王国空軍史上、重要な機体[5]

調達計画関連[編集]

戦闘機・訓練機[編集]

タイ王国空軍_飛行中のF-16 Block 15OCU
  • F-16 ファイティングファルコン 61機[7]
    • 1988年ピース・ナレースワンIでF-16 Block 15 OCU 単座型8機と複座型4機の導入。
    • 1990-91年ピース・ナレースワンIIでF-16 Block 15 OCU 単座型6機の導入。
    • 1995年ピース・ナレースワンIIIでF-16 Block 15 OCUの単座型12機と複座型6機を導入。
    • 2000年7月ピース・ナレースワンIVでF-16の増強を決定、2002年アメリカからF-16ADFの中古機16機を導入。F-16A Block 10 OCUの2機を交換部品用に購入。
    • その後、シンガポールからBlock 15の単座型3機と複座型4機を寄贈された。


  • サーブ 39 グリペン

新攻撃機調達計画 - タイではタイ王国空軍第20攻撃機計画として知られており、タイ王国空軍は老朽化したノースロップ F-5 フリーダム攻撃機の代替として三種のモデルについて購入検討を行い、2011年までに12機の機体を導入する予定であった。検討された攻撃機はアメリカのF-16C/D block 50/52、ロシアのスホーイ Su-30MKIT、そしてサーブ 39 グリペン。

2007年10月17日の記者会見において、6機のサーブ 39 グリペン (C/D) とさらにオプション6機以上を導入するとチャリット・プックパースック空軍大将が発表した[8]。その後、12機のサーブ39グリペン、2機の早期警戒エリアイレーダー搭載サーブ340、1機のサーブ340、導入機体に関する訓練と技術移転、RBS15艦対艦ミサイルを2期に分けて導入されることになった。

  • 第一期(ピース・スワンナプームI): 2008年から2012年、サーブ 39 グリペン 6機、エリアイレーダー搭載サーブ340 1機。
  • 第二期(ピース・スワンナプームII): 2013年から2017年、サーブ 39 グリペン 6機、エリアイレーダー搭載サーブ340 1機、サーブ340 1機[9][10]

2008年8月、内閣が第1期導入計画予算を承認。予算規模は第1期は190億バーツ(約610億円)、第2期6機が154億バーツ(約495億円)となっている[11]。 この第1期190億バーツ相当の予算には、サーブ 39 グリペン 6機(単座Cモデル2機、複座Dモデル4機、およびサポート、訓練、スペアパーツ)。さらに、エリアイレーダー搭載サーブ340 1機、データリンク・システム、スウェーデンへの修士学生92名分の奨学助成枠の契約内容が含まれている[12][13]

2008年2月11日、グリペン購入契約書をスウェーデン軍軍需品管理局で締結[14]

2011年2月22日、第一期グリペン6機がスラートターニー空軍基地に配備された[15]

  • 独自開発練習機 - 2007年11月5日、タイ王国空軍によって開発された新たな練習機試作機B.Cho.2(บ.ชอ.2)がチャリット空軍大将によって公式に発表された。開発プロジェクトは2年前から始まり、費用3,000万バーツ、この練習機はタイ王国空軍で就役していたアエルマッキ SF-260をベースにライセンス再設計された機体。この試作機は、ガムペーンセーン空軍基地のタイ王国空軍航空教育学校と第604民間パイロット教育飛行隊で初等訓練機として使用することを目的としたタイ王国空軍モデル-6(RTAF-6)開発のためのテストに使用される[16]
  • 複発エンジン練習機 - タイ王国空軍は双発エンジン航空機の訓練に使用する目的で6機のダイアモンド DA42の購入を承諾した[17]

輸送機・ヘリコプター[編集]

  • C-130輸送機 改修型 - ロックウェル・コリンズ社はタイ航空工業社とタイ王国空軍のC-130輸送機6機の電子機器、コクピット、索敵、航行・管制システムなどの第2期近代改修を受注し、2008年、前金を受け取り改修中[18]
  • 新VIP用ヘリコプター - タイ王国空軍はシボルスキー社にとってシボルスキー S-92 VIPヘリコプターの得意先となっており、2007年10月7日、空軍は3台の王室用ヘリを購入を公表した。2010年に導入予定[19]
  • 人員輸送輸送機 - 空軍は約40年使用し老朽化したアブロ748輸送機を引き継ぎ、4機のATR-72-500を購入。2009年導入予定[20]

 機体損失事故[編集]

  • 2008年10月18日ターク県において、F-16A Block 15 1機が墜落。パイロット1名死亡。就役22年になる機体であった[21]
  • 2010年2月14日チャイヤプーム県において、F-16ADF 2機が目視外射程戦術航空乗員訓練システムの実施中に空中で衝突、墜落。パイロット2名とも無事[22]

参考文献[編集]

  1. ^ ウィキペディアのタイ語版と英語版で空軍創立年が異なり、タイ版ではこの陸軍内での地位の確定をもって創立年としている。(2011年1月21日現在)
  2. ^ http://www.bangkokpost.com/breakingnews/216975/air-force-chief-to-test-gripen "Air force chief to test fly Gripen"
  3. ^ "Thailand signs for more Gripen fighters, anti-ship missiles.", 23 November 2010
  4. ^ "Air force swaps 3 planes for 1" Bangkokpost 2012年5月14日
  5. ^ Royal Thai Air Force Museum Historic Painting
  6. ^ Wieliczko and Szeremeta 2004, p. 81.
  7. ^ http://www.f-16.net/f-16_users_article20.html "Thailand KongTup Arkard Thai Royal Thai Air Force RTAF" F-16.Net
  8. ^ International Herald Tribune Sweden's sale of fighter jets to Thailand generates controversy
  9. ^ Ny Teknik, (スウェーデン語)
  10. ^ Bangkok Post Chalit insists purchase of Swedish jets appropriate, also the best deal.
  11. ^ "Air_Force_to_get_12_jets"The_Nation, October 17, 2007.
  12. ^ MCOT News Chalit Cabinet gives green light to buy Swedish jet fighters.
  13. ^ Flight International Thai cabinet approves budget for Saab Gripen fighters.
  14. ^ Gripen International Gripen agreement between Sweden and Thailand signed.
  15. ^ 「タイ空軍、スウェーデン製戦闘機配備へ」ニュースクリップ紙 2011年2月24日
  16. ^ RTAF News กองทัพอากาศประสบผลสำเร็จในการสร้างเครื่องบินต้นแบบ บ.ชอ.๒ (タイ語)
  17. ^ Diamond Aircraft Industries Royal Thai Air Force chooses 6 DA42 for it's training program
  18. ^ Flight International Contracts
  19. ^ Yahoo Royal Thai Air Force Purchases Three VIP S-92(R) Helicopters
  20. ^ ATR ATR registers Record Year of Orders with 113 new Aircraft
  21. ^ F-16.netRTAF F-16 Crashes
  22. ^ F-16.netTwo Thai F-16s crash during exercise]
  • Wieliczko, Leszek A. and Zygmunt Szeremeta. Nakajima Ki 27 Nate (ポーランド語/英語). Lublin, Poland: Kagero, 2004. ISBN 83-89088-51-7.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]