タイサンボク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
タイサンボク
Magnolia grandiflora3.jpg
タイサンボク
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: モクレン目 Magnoliales
: モクレン科 Magnoliaceae
: モクレン属 Magnolia
: タイサンボク M. grandiflora
学名
Magnolia grandiflora L.[1]
和名
タイサンボク
英名
Southern magnolia

タイサンボク(泰山木、大山木、学名:Magnolia grandiflora)とはモクレン科モクレン属の常緑高木。別名で、ダイサンボク[2]、ハクレンボク[2]ともよばれる。

特徴[編集]

北米中南部原産の常緑広葉樹。日本では本州の関東以西、四国、九州の地域で植栽されている[2]。大高木で[2]、枝が横に伸びて、広円錐形の樹形になる[3]。花期は初夏(5 - 7月頃)で、花の直径は12 - 15センチメートル (cm) と大きな盃形で、高い梢に上向きに乳黄白色の花が咲き、咲きはじめに強い芳香を放つ[2][3]。葉は長さ20 cm以上ある広楕円形で、表面は濃緑色で光沢があり、裏面は毛が密生しており錆色に見える[2]。果実熟期は11月[2]

日本では公園樹としてよく植栽され、広い庭のシンボルツリーにしても使われる[2]。放置すると樹高20メートル (m) 以上にもなるが、よく分枝して剪定にも耐えるため、庭木として植えるところも多い。栽培は、日なたから半日陰地を好み、土壌の質は湿りがちな壌土に、根は深く張る[2]。植栽期は3 - 4月とされるが、移植を嫌う性質があるため、十分な根まわしが必要となる[2]。施肥は1月・7月、剪定は3月中旬 - 4月中旬と6月中旬 - 7月が適期とされる[2]

タイサンボクはアメリカ合衆国南部を象徴する花木とされ、ミシシッピ州ルイジアナ州の州花に指定されている[4]。ミシシッピ州は、州内にタイサンボクが多いことから、タイサンボクの州 (Magnolia State) という愛称がある。また、ミシシッピ州の州の木である。

近縁種にヒメタイサンボク(学名M. virginiana)があり、こちらは落葉小高木である。

ホソバタイサンボク[編集]

ホソバタイサンボク(M. grandiflora ver. lanceolata)は、タイサンボクの変種。北アメリカ中南部の原産で、日本には東北地方南部から沖縄まで植栽される[3]。葉は長さは10 - 25 cm、皮質で光沢があり、タイサンボクよりも葉の縁は波打たない[3]。花期は5中旬 - 6月で、葉より上側に直径15 - 16 cmの大きな白い花を咲かせる[3]。果実は11月に熟す[3]

注釈[編集]

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Magnolia grandiflora L.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 正木覚 2012, p. 73.
  3. ^ a b c d e f 山﨑誠子 2019, p. 76.
  4. ^ このために、2005年の晩夏におこったハリケーン・カトリーナの被害を強く受けた地域への支持を表すシンボルとなった。8月18日の2005年エミー賞の贈呈者、たとえばニューオーリンズ出身のエレン・デジェネレスが襟にタイサンボクの花をつけていた。

参考文献[編集]

  • 正木覚『ナチュラルガーデン樹木図鑑』講談社、2012年4月26日、73頁。ISBN 978-4-06-217528-9
  • 山﨑誠子『植栽大図鑑[改訂版]』エクスナレッジ、2019年6月7日、76 - 77頁。ISBN 978-4-7678-2625-7