ゾロメ (ニホンザル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゾロメは、大分県大分市高崎山ニホンザルで、C群の10代目αオス(ボス猿)。C群8代目ゾロの弟[1]

生涯[編集]

ベンツ失踪事件[編集]

2013年10月にC群ナンバー1のベンツが失踪事件の3週間後に園に戻った際、C群ナンバー2のゾロメがベンツの毛づくろいをしてボス復帰を認めた。

B群への移籍[編集]

2016年4月オオムギにボス猿の座を譲った後、新たな恋愛相手を求めてB群に移った。

老化と最期[編集]

2018年5月8日10時頃、年老いて山へ帰れなくなったゾロメが、園内にある寺の一角に座り込んでいるところにC群が遭遇。ボス猿のブラックが、威嚇するわかざるを制してゾロメの周りをまわって確認。攻撃することなくそのまま去った。その後は、シャーロットなどの子ザルがゾロメの毛づくろいを始めた。スタッフの藤田忠盛は、「通常、別群れの猿にはかみつくなどの攻撃をするが、ブラックはゾロメの死期を悟り、手を出さなかったと考えられる。人間的解釈で言うと元ボスの魅力を覚えていて、最後にいたわったとも取れる。その態度は、本当に格好が良かった。シャーロットの行為も感動的。こういったサルたちの行動は、今までに確認できていない。ゾロメは私たちに新しい経験を積ませてくれた。」と話す。翌5月9日早朝には、動かなくなっていた[2]

脚注[編集]

  1. ^ https://takasakiyama.jp/articles/detail/5ab2b5d9-4322-4474-a500-b0df3076421c
  2. ^ https://oita.keizai.biz/headline/981/