ソニー・ピクチャーズ モーション ピクチャー グループ

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ソニー・ピクチャーズ
モーション ピクチャー グループ
Sony Pictures Motion Picture Group
種類 持株会社
略称 SPMPG
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルスカルバーシティ
設立 1998年
代表者 トム・ロスマン(会長)
所有者 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
主要株主 ソニーグループ
主要子会社 コロンビア ピクチャーズ
トライスター ピクチャーズ
アファーム フィルムズ
ソニー・ピクチャーズ クラシックス
外部リンク https://www.sonypictures.com/
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ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント モーション ピクチャー グループ(Sony Pictures Entertainment Motion Picture Group, SPMPG)は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント日本ソニーグループ傘下)内の映画配給部門を統括する持株会社である[1]

SPUMGは、1998年に、アメリカのハリウッド映画製作会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの映画部門の持株会社として設立された[2]。傘下の企業は主にコロンビア ピクチャーズトライスター ピクチャーズトライアンフ・フィルムズソニー・ピクチャーズ クラシックス、およびソニー・ピクチャーズ リリーシングである[3]

歴史[編集]

  • 2002年 - コロンビア・トライスター・テレビジョンはソニー・ピクチャーズ テレビジョンに改名され、「コロンビア・トライスター」ブランドをその名前に持つ残りの3社は、コロンビア・トライスター・ホーム・エンターテインメント、コロンビア・トライスター・モーション・グループ、コロンビア・トライスター・マーケティング・グループであった。
  • 2013年 - ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと、20世紀フォックスの前会長だったトム・ロスマン(2015年にSPMPGの会長に就任)の合弁会社として、トライスター・プロダクションズが設立された[4]
  • 2013年10月 - ソニーピクチャーズは、映画グループの名前を「ソニー・ピクチャーズ モーション ピクチャー グループ」に変更。
  • 2014年 - ベルグラッドは2014年にSPMPGの社長になった。
  • 2016年6月2日 - ベルグラッドはSPMPGの社長を辞任し、ソニーのスタジオでのプロデューサーへの役割を移行すると発表した。

ソニー・ピクチャーズ リリーシング[編集]

ソニー・ピクチャーズ リリーシング
Sony Pictures Releasing
以前の社名
Triumph Releasing Corporation (1982–1994)
種類
部門
業種 映画
設立 1994年11月23日 (29年前) (1994-11-23)
本社
サービス 映画配給 、マーケティング
所有者 ソニーグループ
親会社
ウェブサイト www.sonypictures.com

ソニー・ピクチャーズ リリーシング(Sony Pictures Releasing)は、ソニーグループが所有するアメリカの映画配給会社である。1994年にトライアンフ・リリーシング・コーポレーション(Triumph Releasing Corporation)の後継会社として設立され[5]コロンビア ピクチャーズトライスター ピクチャーズ(トライスター・プロダクションズも含む)、スクリーン ジェムズソニー・ピクチャーズ クラシックスソニー・ピクチャーズ アニメーション、ステージ6フィルムズ、アファーム フィルムズデスティネーション・フィルムズ、トライアンフ・フィルムズなどのソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが製作・公開する映画の劇場配給、マーケティング、プロモーションを行っている。ソニー・ピクチャーズ モーション・ピクチャー・グループの一員である。1991年から2005年までは、コロンビア・トライスター・フィルム・ディストリビューター・インターナショナルと呼ばれていた。

国際的な取り決め[編集]

1971年から1987年末まで、コロンビアの国際配給事業はワーナー・ブラザースとの合弁会社であり、国によってはこの合弁会社が他社の映画も配給していた(イギリスのEMIフィルムズやキャノン・フィルムズのように)。この合弁事業は1988年に解消された。

2014年2月6日、ポルトガルで両社の映画を配給していたワーナー・ブラザースとの合弁会社であるコロンビア・トライスター・ワーナー・フィルムズ・デ・ポルトガル・リミターダは、3月31日に事務所を閉鎖すると発表した[6]。ソニー・ピクチャーズの映画は、それ以降ポルトガルではビッグ・ピクチャー・フィルムズが配給しており、ワーナー・ブラザースの映画はNOSアウディヴィズが同国での配給業務を引き継いでいる。

イタリアにおけるソニー・ピクチャーズの映画の配給は、現在もワーナー・ブラザースが担当している。

ソニー・ピクチャーズとウォルト・ディズニー・スタジオは、1997年に東南アジアで映画配給の合弁会社を設立した[7]。2006年12月までに、ソニー・ピクチャーズ リリーシング インターナショナルとウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズの間で14の合弁配給会社が設立され、ブラジル、メキシコ、シンガポール、タイ、フィリピンなどの国に存在している。2007年1月には、15番目のパートナーシップがロシアとCISで操業を開始した。2017年2月、ソニーはフィリピンとの東南アジアのベンチャーを残し始めた。2017年8月、ソニーは自らの事業のために合弁契約を解除した[8]。2019年1月31日、ディズニーが当時懸案だった21世紀フォックスの大半の資産(20世紀フォックスを含む)を買収することを見越して、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ソニー・ピクチャーズ・リリーシング・デ・メキシコというメキシコの合弁会社の株式をソニー・ピクチャーズ リリーシングに売却することが合意された。ディズニーの買収による世界的な経済変動の一環として、ソニー・ピクチャーズ・プロダクション・アンド・リリースLLCとディズニー・スタジオLLCは、2020年1月21日に正式な分割契約を結んで友好的に別れた。この契約により、ソニー・ピクチャーズ リリーシングは自律的に運営されることになる[9]

子会社・部門[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Sony hitches TriStar to Col - Entertainment News, Business News, Media - Variety”. web.archive.org (2008年7月1日). 2020年2月20日閲覧。
  2. ^ Doug Belgrad exits as president of Sony Pictures' motion picture group” (英語). Los Angeles Times (2016年6月3日). 2020年2月20日閲覧。
  3. ^ Cieply, Michael (2013年8月1日). “Sony Hires Rothman to Head Revived TriStar Unit” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2013/08/02/business/media/sony-hires-rothman-to-head-revived-tristar-unit.html 2020年2月20日閲覧。 
  4. ^ 米ソニー・ピクチャーズ、トライスター部門を強化”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2013年8月11日). 2020年4月19日閲覧。
  5. ^ SONY PICTURES RELEASING CORPORATION New York - Business Profiles”. businessprofiles.com. 2021年8月8日閲覧。
  6. ^ Columbia Tristar Warner encerra escritórios em Portugal” (ポルトガル語). www.dn.pt. 2021年8月8日閲覧。
  7. ^ Frater, Patrick (2017年8月14日). “Sony Launches Its Own Theatrical Distributors in Southeast Asia (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2021年8月8日閲覧。
  8. ^ Frater, Patrick (2017年8月14日). “Sony Launches Its Own Theatrical Distributors in Southeast Asia (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2021年8月8日閲覧。
  9. ^ “Disney и Sony разделят экраны”. Коммерсантъ. https://www.kommersant.ru/doc/4227876 2021年8月8日閲覧。 

外部リンク[編集]