ソコ 522

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ソコ 522

Soko 522 01.jpg

ソコ 522SOKO 522)は、ユーゴスラビアソコ社で1950年代に開発された複座の軍用練習機、軽攻撃機である。

概要[編集]

ソコ 522はゼムンイカルス社でユーゴスラビア人技術者のショシュタリッチ(Šoštarić)、マリャノヴィッチ(Marjanović)、チュリッチ(Čurić)により設計され、試作初号機が1955年2月に初飛行を行った。この試作機が初期の成功を収めると量産はモスタルのソコ社へ移された。生産は1961年まで続き、総計110機が製造された。ソコ 522は1978年に退役するまでユーゴスラビア空軍の初等練習機として使用された。

現存機[編集]

軍務から退役した後にソコ 522はユーゴスラビア国内と国外の多くの飛行クラブで使用されたが、元ユーゴスラビアの諸国には飛行可能な機体は残されていない。数機が国外の個人オーナーに売却され、現在も飛行している。ソコ 522の現在の価格はUS$10万と推定される。

飛行可能なソコ 522の1機がフランス[1]、もう1機が米国に現存する[2]。 別のもう1機もディキシー・ウイング・コメモラティヴ・エアフォース(Dixie Wing Commemorative Air force)に所属していた[3]が、緊急の胴体着陸をしたため現在は修理のために飛行停止となっている。

登場作品[編集]

ソコ 522は1960年代1970年代にユーゴスラビアで撮影された数多くの戦争映画で幅広く活用され有名になった。フォッケウルフ Fw190を思わせる外観のためにドイツ空軍機を演じた。出演した著名な映画にはアカデミー賞候補となったユーゴスラビア映画の『ネレトバの戦い』(1969年)やクリント・イーストウッド主演の『戦略大作戦(原題:Kelly's Heroes)』(1970年)がある。

運用[編集]

要目[編集]

(Soko 522)

  • 乗員:2名
  • 全長:8.77 m
  • 全幅:11 m
  • 全高:3.69 m
  • 翼面積:17.98 m²
  • 空虚重量:2.020 kg
  • 最大離陸重量:2.564 kg
  • エンジン:1 × プラット・アンド・ホイットニー R-1830-AN-1 「ワスプ」星型エンジン、441 kW (600 hp)
  • 最大速度:333 km/h
  • 巡航高度:5,070 m
  • 航続距離:605 km
  • 上昇率:7.9 m/s

出典[編集]

  • Illustrated history of aviation ’’Modern Ikars“, IRO Vuk Karadzic&Sluzbeni list SFRJ, Belgrade, 1989. ISBN 86-307-0088-2
  • Yugoslavian Air Force and Air Defence, group of authors, VINC, Belgrade, 1989.