ソイロ・アルモンテ

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  • ゾイロ・アルモンテ
この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はアルモンテ第二姓(母方の)はリリアーノです。
ソイロ・アルモンテ
Zoilo Almonte
中日ドラゴンズ #42
Zoilo Almonte on June 29, 2013.jpg
ヤンキース時代(2013年6月29日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1989-06-10) 1989年6月10日(28歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
216 lb =約98 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 外野手
プロ入り 2005年 アマチュア・フリーエージェントとしてニューヨーク・ヤンキースと契約
初出場 2013年6月19日 ロサンゼルス・ドジャース
年俸 5,000万円+出来高(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ソイロ・マヌエル・アルモンテ・リリアーノZoilo Manuel Almonte Liriano, 1989年6月10日 - )[2]は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手外野手)。右投両打。中日ドラゴンズに所属。

愛称は「マルティージョ」(スペイン語でハンマーを表す)[2]、「あごひげのスイッチ砲[3]

経歴[編集]

ヤンキース傘下時代[編集]

2005年7月2日にニューヨーク・ヤンキースと契約。

2006年は、マイナーリーグのルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ヤンキース1でプロデビュー。53試合に出場し、6本塁打36打点4盗塁、打率.219だった。

2007年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースで50試合に出場し、3本塁打24打点2盗塁、打率.268だった。

2008年はルーキー級ガルフ・コーストリーグで57試合に出場し、5本塁打20打点3盗塁、打率.239だった。

2009年はA-級スタテンアイランド・ヤンキースで69試合に出場し、7本塁打39打点15盗塁、打率.274だった。

2010年はA級チャールストン・リバードッグスで58試合に出場し、10本塁打35打点7盗塁、打率.278だった。6月にA+級タンパ・ヤンキースへ昇格。63試合に出場し、3本塁打26打点8盗塁、打率.261だった。

2011年はA+級タンパで70試合に出場し、12本塁打54打点14盗塁、打率.293だった。7月にAA級トレントンへ昇格。46試合に出場し、3本塁打23打点4盗塁、打率.251だった。オフの11月18日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を避けるため、ヤンキースとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[4]

2012年はAA級トレントンで106試合に出場し、21本塁打70打点15盗塁、打率.277だった。

2013年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで68試合に出場し、6本塁打36打点4盗塁、打率.297だった。5月6日にはインターナショナル・リーグの週間MVPを獲得するなど好調を維持していた。

ヤンキース時代[編集]

2013年6月に入り、ヤンキースは相次ぐ故障者と貧打に悩まされ、特にバーノン・ウェルズケビン・ユーキリス(再故障)、トラビス・ハフナーらの不振は深刻で、アルモンテ昇格時点では6月の月間打率が3割を超えていたのはブレット・ガードナーイチローのみだった。また、外野手の層が序盤とは一転して手薄に陥り、苦肉の策として第四外野手にそれまでメジャーでも一塁しか守ったことのないライル・オーバーベイを起用すると言った状況が続いていた。そこで、AAA級スクラントン・ウィルクスバリで好調を維持していたアルモンテが6月19日にメジャー昇格を果たした[5]。同日、ロサンゼルス・ドジャースとのダブルヘッダー2試合目の9回に代打で登場したが、サードゴロに倒れている[6]。初ヒットは翌20日のタンパベイ・レイズ戦で、9回にバーノン・ウェルズの代打として登場、カイル・ファーンズワースから三塁ベースに当たるヒットを放った[7]。更に、翌日のレイズ戦では不振を極めていたバーノン・ウェルズを先発から外し、代わりにアルモンテが起用され初の先発出場を果たすと、4打数3安打と大活躍し、特に6回の第3打席ではロベルト・ヘルナンデスからブルペンに飛び込むホームランを打ちキャリア初の打点・ホームラン、そしてカーテンコールを受けることとなった[8]7月20日に足首の捻挫により故障者リスト入りし、9月9日に復帰した。

2014年3月26日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリへ異動し、開幕をAAA級で迎えた。AAA級では33試合に出場し、6本塁打24打点9盗塁、打率.273とまずまずの成績を残し、5月13日にメジャーへ昇格した[9]。昇格後は9試合に出場したものの、打率が.158と結果を残すことができず、6月3日にAAA級へ降格した。7月9日に再びメジャーへ昇格した[10]。昇格後は1試合に出場したが、デリン・ベタンセスアダム・ウォーレンらリリーフ陣の休養のため、7月13日にブライアン・ミッチェルが昇格し、アルモンテがAAA級へ降格した[11]。9月2日にDFAとなり[12]、9月5日にAAA級スクラントン・ウィルクスバリへ降格。オフの10月30日にFAとなった。

ブレーブス傘下時代[編集]

2014年11月10日にアトランタ・ブレーブスと1年契約を結んだ[13]

2015年4月9日にマイナー降格を拒否して自由契約となる。オフはドミニカ共和国のウィンターリーグでプレー。

メキシカンリーグ時代[編集]

2016年2月1日にメキシカンリーグプエブラ・パロッツと契約。4月12日にトレードでモンテレイ・サルタンズに移籍。同年は「打率.285、20本塁打」の成績であったが、2017年は「打率.355、15本塁打」の好成績を残した[14][15]

中日時代[編集]

2017年12月26日に中日ドラゴンズと「1年契約、年俸5000万円+出来高」での合意が発表された。背番号は42[16][17]。契約する以前からNPB球団でのプレーに興味を示していたという[14]

2018年3月30日の開幕戦、対広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)で、「3番・左翼手」としてスタメン出場して、NPB公式戦に初出場。開幕当初は守備面での不安を示した話題が先行してしまった[18][19]が、その後は打撃面で日本野球への適応をアピール。4月8日の対阪神タイガース戦(京セラドーム大阪)で4安打4打点の活躍で勝利に貢献[3]すると、その試合を皮切りに6試合連続打点を記録[20]。4月12日の対東京ヤクルトスワローズ戦(ナゴヤドーム)では、左打席から右翼スタンド5階席への特大の2ラン本塁打を放った[21]。開幕15試合(4月15日の試合の終了時点)を終えて、「打率.407(リーグ2位。24安打はリーグ1位)、4本塁打(リーグ2位)、15打点(リーグ1位)」の好成績を挙げて、特に得点圏打率については「.625(16打数10安打)」という勝負強さでクラッチヒッターぶりを示して、鮮烈な開幕ダッシュを決めた[22][23]

選手としての特徴・人物[編集]

日本球界入り当初の評価は、「中距離打者タイプのスイッチヒッター[14]であった。

NPBでは専ら左翼手でプレーしているが、MLB(マイナーリーグ時代を含む)、メキシカンリーグでは、中堅手右翼手でのプレー経験がある(外部リンクの節を併せて参照)。

独特のあごひげが特徴で、中日では「あごひげのスイッチ砲[3]と呼ばれて親しまれている。しかしプロ入り当初はニューヨーク・ヤンキース(またはその傘下のマイナーリーグのチーム)に所属していたため、ひげを剃り続けなければいけないことに苦痛を感じていたという[3][15][注 1]。トレードマークのあごひげは、メキシカンリーグ所属の2年目のシーズンである2017年シーズンから伸ばし始めて、そのシーズンでは打撃成績を大きく伸ばしたことから、本人曰く「幸運のヒゲ」と呼んでおり、中日入団の理由の一つが「ひげを伸ばし続ける」ことの許可が得られたことであったという[3][15]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2013 NYY 34 113 106 9 25 4 0 1 32 9 3 1 0 1 6 0 0 19 2 .236 .274 .302 .576
2014 13 36 36 2 5 0 0 1 8 3 1 0 0 0 0 0 0 14 1 .139 .139 .222 .361
MLB:2年 47 149 142 11 30 4 0 2 40 12 4 1 0 1 6 0 0 33 3 .211 .242 .282 .523
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



左翼(LF) 右翼(RF)
























2013 NYY 25 49 0 0 0 1.000 3 7 0 0 0 1.000
2014 6 13 1 0 0 1.000 4 6 0 0 0 1.000
通算 31 62 1 0 0 1.000 7 13 0 0 0 1.000
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB初記録
  • 初出場・初先発出場:2018年3月30日、対広島東洋カープ1回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3番・左翼手として先発出場
  • 初打席:同上、1回裏2死に野村祐輔から遊飛
  • 初出塁・初安打:同上、6回裏無死2塁に野村祐輔から右前安打
  • 初打点・初本塁打:2018年3月31日、対広島東洋カープ2回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、8回表無死に一岡竜司から右越えソロ

背番号[編集]

  • 45 (2013年)
  • 63 (2013年)
  • 24 (2014年)
  • 18 (2016年 - 2017年)
  • 42 (2018年 - )

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ヤンキースは「身だしなみを大切にすること」を伝統的な球団方針としており、その一環として「無精ひげ」を禁止している。なお、整えられた口ひげは容認されているという。

出典[編集]

  1. ^ 竜、モヤとアルモンテ決定 背番「44」「42」年俸ともに5000万円”. 中日スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  2. ^ a b 田中昌宏 (2018年3月14日). “【中日】“だまし絵”助っ人アルモンテ、ゲレの穴埋める「1号はうれしいね」”. スポーツ報知. 報知新聞社. 2018年3月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e 中日アルモンテ4安打“あごヒゲ”も伸び伸び絶好調”. 日刊スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  4. ^ DiComo, Anthony (2011年11月18日). “Yankees add five players to 40-man roster” (英語). yankees.com. http://newyork.yankees.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20111118&content_id=26001452&vkey=news_nyy&c_id=nyy 2012年10月22日閲覧。 
  5. ^ http://newyork.yankees.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130619&content_id=51107964&notebook_id=51108474&vkey=notebook_nyy&c_id=nyy
  6. ^ http://newyork.yankees.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130619&content_id=51107964&notebook_id=51108474&vkey=notebook_nyy&c_id=nyy
  7. ^ http://wapc.mlb.com/play/?content_id=28209909&c_id=mlb
  8. ^ http://wapc.mlb.com/play/?content_id=28229113&c_id=mlb
  9. ^ Bryan Hoch (2014年5月13日). “Back issue lands Kelley on disabled list”. MLB.com. 2014年5月14日閲覧。
  10. ^ Bryan Hoch (2014年7月9日). “Tanaka placed on 15-day disabled list”. MLB.com. 2014年7月10日閲覧。
  11. ^ David Wilson (2014年7月13日). “Yankees option Almonte for pitching depth”. MLB.com. 2014年7月14日閲覧。
  12. ^ Jamal Collier (2014年9月3日). “Yankees make flurry of moves, recall four”. MLB.com. 2014年12月23日閲覧。
  13. ^ Braves Agreed to Terms with Outfielder Zoilo Almonte on One-Year Contract”. MLB.com Braves Press Release (2014年11月10日). 2014年12月23日閲覧。
  14. ^ a b c 『2018プロ野球オール写真選手名鑑』191頁。
  15. ^ a b c アルモンテ、幸運のヒゲ 伸ばしたら打率上がるもんで…”. 中日スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  16. ^ 2018年度 新外国人選手獲得のお知らせ中日ドラゴンズ公式サイト 2017年12月26日掲載
  17. ^ 竜、モヤとアルモンテ決定 背番「44」「42」年俸ともに5000万円”. 中日スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  18. ^ 中日開幕戦で弱点露呈 不安視されたアルモンテ拙守”. 日刊スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  19. ^ 【中日】アルモンテ、3戦連続の拙守…いずれも広島の勝ち越し点に絡む”. スポーツ報知. 2018年4月17日閲覧。
  20. ^ 中日アルモンテ絶好調 適時打で6戦連続安打&打点”. 日刊スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  21. ^ 中日アルモンテ「打った瞬間」5階席へ特大2ラン”. 日刊スポーツ. 2018年4月17日閲覧。
  22. ^ 3連勝の2年目右腕に驚異の西武打撃陣 プロ野球で開幕ダッシュを決めた男たち”. スポーツナビ. 2018年4月17日閲覧。
  23. ^ 中日アルモンテが驚異の得点圏打率.625、Gゲレーロは苦戦? セ外国人診断”. Full-Count. 2018年4月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]