ゼロの領域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ゼロの領域(ゼロのりょういき、ZEROの領域)は、未来のモータースポーツを描いたアニメ新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズに登場する能力。OVA『新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO』で初登場した。

概要[編集]

人間の知覚の限界を超えた先にある能力とも言われる。感覚が極限まで研ぎ澄まされ、サイバーシステムすら感知できないマシンの細かい挙動を感じ取り、これから起こる事象を予知したり他のドライバーの意思を読み取ったりすることが出来る。

ただし、限界を超えた先の能力であるが故に精神的な負担・消耗も大きい。主人公である風見ハヤトは最初にこの能力が発現した時、それが原因で大クラッシュを起こし一時レースから離れることになった。 ブリード加賀もゼロの領域に足を踏み入れた事があり、かつて共に戦っていた友人を失った経験から、ZEROの領域は人間が自分の意思でコントロールなど到底できない物であると認識しており、ハヤトに能力発現を再三に渡り制止する。しかし加賀の予想に反しハヤトが能力を使い熟す状況を目の当たりにし、自身も能力の封印を解く。

風見ハヤト、ブリード加賀の他、新条直輝も一時的ながらゼロの領域が発現している(ハヤトや加賀のように自由に使うことはできない)。

しかし誤解されがちだが、この能力はアニメの映像上こそ超能力とも取られかねない描写ではあるものの、決して完全な架空の能力ではなく、スポーツアスリートが稀に陥るZONEまたはフローと呼ばれる感覚を福田己津央監督なりに描写したものである。 アイルトン・セナが発言した「コーナーで神を見た」との言葉をヒントにしたとの事で、「ZERO」の由来は「無我の境地」の「無」から命名したと語っている。 近年では様々なスポーツ漫画にも多く登場するようになり(主に「ZONE」の名で登場するケースが多い)広く認知され始めているが、当時は架空の能力だと勘違いする視聴者も居た。 サッカー漫画ファンタジスタの中でも、描写こそ超能力的な画ではないものの、主人公が同様の能力を発揮する場面が多々ある。

  • 仲間や敵の考えが聞こえる。
  • 1〜2秒先に起こるビジョンが見える。
  • 周りの動きがゆっくりに感じる。

など、まさにゼロの領域と同様であり、これらは現実世界でも様々なトップアスリートの体験談に存在する。

『新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO』最終話内において、ゼロの領域にある者同士である風見と加賀がゼロの領域の中で会話する場面があるが、描写こそテレパシーのようだがこれも決して超能力ではなく、「ゼロの領域と言う極限の集中の中で、その感覚を分かち合った男同士がお互いの気持ちを共有するかのように解りあえた」と捉えるのが正解である。