セントジョージ礼拝堂 (ウィンザー城)

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セントジョージ礼拝堂 (ウィンザー城)
北緯51度29分02秒 西経0度36分24秒 / 北緯51.48376度 西経0.60678度 / 51.48376; -0.60678座標: 北緯51度29分02秒 西経0度36分24秒 / 北緯51.48376度 西経0.60678度 / 51.48376; -0.60678
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セントジョージ礼拝堂英語: St George's Chapel)は、イギリスウィンザー城の王室礼拝堂である。ガーター勲章が授与される場所でもある。

解説[編集]

セントジョージ礼拝堂は王室専用の礼拝堂で、常時一般公開されており、約800人を収容することが可能である。セントジョージ礼拝堂は現在も現役の教会である。1日に最低3回の礼拝があり、司祭はそれぞれの礼拝でイギリス国王とガーター騎士団(ガーター勲章受章者)のために祈りを捧げる。

セントジョージ礼拝堂は王室の教会で、ウィンザー城の中にあるが、ウィンザー城管理長官及び総督英語版の管理下にはない。イングランド国教会の一員ではあるが、国教会の大主教主教からは完全に独立している。セントジョージ礼拝堂の聖職者の主な役割は、キリストの伝道や改宗ではなく、単に王室のための宗教的儀礼を行うことであり、聖職者の唯一の法的責務は、王とガーター騎士団のために祈ることである。

ガーター騎士団[編集]

ガーター勲章

セントジョージ礼拝堂は、1348年エドワード3世によって創設された。同年、エドワード3世はガーター騎士団を設立し、セントジョージ礼拝堂はこの騎士団の主要な教会となった。毎年6月には、セントジョージ礼拝堂で騎士団の特別感謝礼拝が行われる。ガーター勲章を授与できるのは国王だけで、国王、プリンス・オブ・ウェールズ、非常に重要な王族、友好国の君主を除いて、24人しか受章することができない。

エドワード3世は、ガーター騎士団が創設されると、26人の「貧民騎士」(英語: Poor Knights)を任命し、司祭によるセントジョージ礼拝堂の管理・運営を手伝わせた。19世紀になって、これらの騎士は「貧民騎士」と呼ばれることを嫌ったので、ウィリアム4世は彼らを「軍人騎士英語版」(英語: Military Knights)と改名した。当初、この貧民騎士たちは、セントジョージ礼拝堂で毎日礼拝を行い、ウィンザー城に住む権利を得た貧しい退役軍人たちであった。今日、この騎士たちはもはや貧乏人ではないが、退役軍人であることに変わりはない。公式の場では、ガーター騎士団の護衛として、セントジョージ礼拝堂で奉仕している。

結婚式[編集]

この教会は、多くの王室の結婚式、特にビクトリア女王の子供たちの結婚式を主催してきた。

埋葬[編集]

エドワード4世以来、多くのイングランド国王・イギリス国王・女王の埋葬地としても使用されており、この礼拝堂に付属するジョージ6世記念礼拝堂英語版には、ジョージ6世と王妃エリザベス・ボーズ=ライアン、長女のエリザベス2世と王配エディンバラ公フィリップ、次女のスノードン伯爵夫人マーガレットが葬られている。

参考文献[編集]

  • Begent, P.J. and Chesshyre, H. The Most Noble Order of the Garter: 650 Years. Spink and Son Ltd. 1999, ISBN 1-902040-20-1
  • Lawrence Keen and Eileen Scarff, ed. Windsor: Medieval Archaeology, Art and Architecture of the Thames Valley. Manley Publishing. 2002, ISBN 1-902653-45-9
  • Nigel Saul, ed. St George's Chapel Windsor in the Fourteenth Century. The Boydell Press. 2005, ISBN 1-84383-117-1
  • Eileen Scarff and Colin Richmond, ed. St George's Chapel, Windsor, in the Late Middle Ages. Windsor. 2001, ISBN 0-9539676-1-1

外部リンク[編集]

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