セリョートカ・バト・シューバ

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セリョートカ・バト・シューバ
別名 毛皮を着たニシン
種類 サラダ
発祥地 ロシア[1]
関連食文化 ウクライナベラルーシモルドバラトビア[2] リトアニアロシア
主な材料 ニシン野菜 (ジャガイモニンジンビーツの根)、 タマネギマヨネーズ
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セリョートカ・バト・シューバ(ロシア語:Селёдка под шубой、単にШубаとも)、あるいは毛皮を着たニシンとは、さいの目切りにしたニシンの漬物を、ゆで卵野菜ジャガイモニンジンビーツの根)、刻んだ玉葱マヨネーズの層で覆ったサラダである。場合により、すりおろした新鮮なリンゴを重ねることがあるが[3]、そうでないもの[4]もある。

最後の層の茹でてすりおろしたビーツマヨネーズで和えることで、このサラダの特徴である濃い紫色をつける。すりおろしたゆで卵(白身、黄身、または両方)で飾り付けられることもある。

セリョートカ・バト・シューバはロシアをはじめとして、ウクライナウクライナ語: Оселедець під шубою)やベラルーシベラルーシ語: Селядзец пад футрамリトアニアリトアニア語: Silkė pataluose)、ラトビアラトビア語: Siļķe kažokā )など旧ソ連圏で一般的である。特に祝祭日の料理として一般的で、ロシアやベラルーシ、カザフスタンでは新年(Novy God)やクリスマスの祝いの席でザクースキとして出されるのがふつうである。ウクライナでも大晦日の料理として供されることがあった[5]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Iosebashvili, Irakli (2009年10月9日). “Russia's national cuisine: Catching a herring under a fur coat”. 2016年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月6日閲覧。
  2. ^ From Peasant to Pleasant. The Cuisine of Latvia. The Latvian Institute. (2014). p. 6. ISBN 978-9-98-473651-8. http://www.li.lv/upload/files/10022015/dbbbf2ef5fd4807f3391b62be7fdb6d7.pdf#page=6 2017年12月12日閲覧。 
  3. ^ Herring under a fur coat recipe with an apple
  4. ^ Herring under a fur coat recipe without apple
  5. ^ ウクライナの新年メニュー、決め手は愛国心 ロシア色払拭”. www.afpbb.com. 2022年12月31日閲覧。