セトゥーバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
セトゥーバル
Setubal.Bocage.jpg
Pt-stb1.png STB.png
LocalSetubal.svg
所属する県 セトゥーバル県
面積 171.9 km²
人口 135,125 (2014年)
人口密度 786人/km²
所属する教区数 8
自治体首長 {{{presidente}}}
住民呼称 {{{gentílico}}}
都市の休日 9月15日

セトゥーバルポルトガル語Setúbal)は、セトゥーバル県の県都であり、リスボン都市圏の最南端に位置するポルトガル第4の都市である。ポルトガル第9位の人口を誇る。

1860年9月15日に、ペドロ5世に、セトゥーバルは公的に都市であると認められたことから、この日を都市の休日としている。


概要[編集]

セトゥーバルは、サド川の北岸に位置し、リスボンから約40km南に位置する。古代ローマがこの地を支配する以前、フェニキア人が交易拠点としてこの地を訪れていたとされる[1]古代ローマの天文学者であり地理学者でもあったクラウディオス・プトレマイオスは、セトゥーバルからはサド川を挟んだ対岸にあたるトロヤ半島英語版に、紀元前1世紀ごろには塩田が存在し、カイトブリガドイツ語版という町があったと記している[2]。カイトブリガは、古代ローマ時代に漁業と交易で栄えた町であったとされる。町の機能はサド川を挟んだ北岸の現在のセトゥーバル付近に移動し[3]イスラム帝国時代にはセトゥーバル(شَطُوبَر [ʃeˈtˤuːbɑr])と呼ばれるようになった。ポルトガル大航海時代には大西洋に面したセトゥーバルは重要な街として栄えたが、1755年に発生した大地震で街は破壊された。19世紀後半になり、鉄道(現在のLinha do Sul)が開通すると共にポルトガルで初めての魚介類の缶詰工場が開設[4]され、セトゥーバルは、ポルトガルの漁業、特にイワシ漁の中心地として再び発展した。20世紀になると、肥料・セメント・製紙・金属加工・造船などの工場で栄えたが、20世紀末にはこれらの産業の多くは衰退し街は大量の失業者で溢れた[4]。近年は、自動車産業を中心にガラス・製薬・電機関連の工場が操業[1]している。また、手付かずの自然が残されているアラビダ自然公園イルカのコロニーが点在するサド川、セトゥーバルに所属しないが、サド川の南岸に松林と砂浜が拡がる風光明媚な土地であるトロヤ半島英語版への観光拠点へと成長している。

また、モシュカテルという名前のワインの産地としても有名である。

歴史と文化遺産[編集]

セトゥーバルのイエスの教会

セトゥーバルに残る歴史的建造物は、15世紀から16世紀にかけて建設されたイエスの教会英語版がまず、挙げられる。ポルトガルの後期ゴシック建築を代表する建築物の1つであり、ジェロニモス修道院の建築にも従事したディエゴ・ボイタックも建設に当たっている。

サン・ジュリアン教会

セトゥーバルにおいて重要な教会であるサン・ジュリアン教会英語版もまた、セトゥーバルを代表する建築物である。正確な建立時期は明らかではないが、16世紀には現在の姿になっていたとされている。

サン・フィリペ砦

セトゥーバルには、スペイン、ポルトガル、イギリスの抗争の歴史のあとも残されている。その代表例が市街地から西に約1.5km離れたところにあるサン・フェリペ砦ポルトガル語版(サン・フェリペ城)である。1590年に建設されたこの砦は、ポルトガルを併合したスペイン国王フィリペ2世によって建設された。この砦の目的は、イギリス軍からの攻撃を守るために建設された。城塞内の礼拝堂には、サン・フィリペの生涯を描いた18世紀のアズレージョが残る。

自然[編集]

1976年に指定されたアラビダ自然公園は、ダルマチア周辺のアドリア海のような景観を残している自然公園である。面積は、108平方km。


人物[編集]

セトゥーバルは多くの文化人を輩出しているが、特に有名なのが、ポルトガルを代表する詩人マヌエル・マリア・バルボサ・ド・ボカージェ英語版オペラ歌手のルイサ・トディ英語版である。

また、イングランド1部リーグのチェルシーを指揮するジョゼ・モウリーニョも輩出した。

スポーツ[編集]

ヴィトリア・セトゥーバルはセトゥーバルを本拠地とする総合スポーツクラブ。サッカー部門はスーペル・リーガに所属している。

交通機関[編集]

鉄道
バス
  • 市街地中心部のAv. 5 de Outubroにあるバスターミナルには、TST社の高速バスが発着している。たとえば、リスボンオリエンテ駅前やエスパーニャ広場には1時間に1本(所要時間約40分〜50分)の急行バスが運行(2015年夏ダイヤ現在)されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b World Port Source, Port of Setubal http://www.worldportsource.com/ports/review/PRT_Port_of_Setubal_1102.php
  2. ^ The Princeton Encyclopedia of Classical Sites  : TROIA (“Caetobriga”) Alentejo, Portugal. http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.04.0006:id=troia
  3. ^ Troia Roman Ruins http://portugaldreamcoast.com/en/2013/04/troia-roman-ruins/
  4. ^ a b 欧州理事会 Intercultural Cities Programme City of Setúbal visit report https://www.coe.int/t/dg4/cultureheritage/culture/Cities/Spain/ICC_Setubal_report.pdf
  5. ^ http://www.cp.pt/passageiros/pt/consultar-horarios