セッジリー OSS .38

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セッジリー OSS.38
ヘイト・フィストガンの米国特許書類中の構造図。
種類 暗殺用拳銃
原開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
運用史
配備先 戦略諜報局
関連戦争・紛争 第二次世界大戦
開発史
開発者 アメリカ海軍情報局
製造業者 セッジリー・カンパニー
製造数 52丁から200丁
諸元
弾丸 .38スペシャル弾
作動方式 単発、中折れ式
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セッジリー OSS .38グローブ拳銃、もしくはセッジリー・フィストガンとは第二次世界大戦中のである。設計はスタンリー・M・ヘイト、生産はフィラデルフィアのセッジリー社が担当した。

この銃はアメリカ海兵隊アメリカ海軍用に製造された[1]。アメリカ海軍による公式な名称は「Hand Firing Mechanism, Mk 2(手動発射機構、Mk2)」である[2]。52丁から200丁が製造されたものと信じられている。

説明[編集]

セッジリー OSSは単発で中折れ式、滑腔銃身、弾薬に.38スペシャル弾を用いる拳銃で、アメリカ海軍情報局のためにスタンリー・M・ヘイトが設計した。これは隠密作戦に用いたり、太平洋の戦域で暗殺に使うためのものだった。

銃の本体は牛革のグローブの背に装着されている。この拳銃は、使うまでロングスリーブのコートで隠すこととされた。外観のため、普通「グローブ・ピストル」や「グローブ銃」のあだ名で呼ばれていた[3]。トリガーは棒状で、銃身と並行し、後端部から伸びていた。装填とコックを済ませた後、この銃を発射するには、標的の体に対して使用者が拳を固めてからトリガーを押した[4]

どのセッジリー拳銃にも1つだけグローブが付属しているが、ペアでは作られていない[5]

参考文献[編集]

  1. ^ United States. Bureau of Alcohol, Tobacco, and Firearms (1979). Alcohol, tobacco and firearms quarterly bulletin. Dept. of the Treasury, Bureau of Alcohol, Tobacco and Firearms. p. 24, 34. https://books.google.com/books?id=2dC7AAAAIAAJ 
  2. ^ Eger, Chris. “The Sedgley OSS Glove Gun”. 2016年10月21日閲覧。
  3. ^ Holmes, Richard (30 January 2009). World War II: The Definitive Visual History. DK Publishing. p. 174. ISBN 978-0-7566-5605-8 
  4. ^ Melton, H Keith (21 September 2009). Ultimate Spy. DK Publishing. pp. 191–192. ISBN 978-0-7566-6818-1 
  5. ^ McCollum, Ian (2014年6月15日). “Sedgley Glove Gun”. YouTube. Forgotten Weapons. 2014年6月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]