Savior Cat

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セイバーキャット
Savior Cat
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 Microsoft Windows 98/XP
開発元 チャンネルゼロ(天空)
人数 1人
メディア ダウンロードゲーム
発売日 2006年11月2日
最新版 1.09/ 2007年9月13日
対象年齢 12歳以上推奨[1]
必要環境 CPU:PentiumIII 800Mhz相当以上
Memory:128MB以上
(256MB以上推奨)
エンジン RPGツクールXP
その他 フリーウェア
要RPGツクールXP RTP
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Savior Cat』(セイバーキャット)は、チャンネルゼロによるRPGツクールXP製のロールプレイングゲーム2006年11月2日フリーウェアとしてベクターにおいて公開され、最新版は2007年9月13日公開のver.1.09となっている。

物語[ソースを編集]

「猫種族」が住むディオスト大陸を舞台とするファンタジー作品である。「猫種族」とはネコを起源とする猫耳の人々であり、魔物に対抗するために「妖術」を身につけた。特殊な能力を持った一部の者は千年以上生きることが可能であり、その容姿は能力が最盛期となって以降は変化しない[2]

1000年前、エックス=マーダーの手によって世界は破滅の危機を迎えたが、のちに「救世主猫」と称されることになるゼット=セイバーによって救われた。しかし「未来予知」サキヨミの能力を持つ巫女ティ=フューチャーは、1000年後に二人が出会った時「世界は再び破滅に追いやられる」と告げた[2]

エックスはゼットと戦った際に死亡したと思われていたが、1000年後にあたる年になって復讐のため再びゼットの前に姿を現し、この場面から本作の物語が始まる。ティは新たな「殺人猫」が出現すると二人に語り、世界を救うにはゼットとエックスの力が必要だと説得を試みる[3][4][5]

ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「シリアスなストーリーが展開される」一方で「ノンビリとした性格のゼットと仲間たちとのやりとりは軽快でコミカルなものが多」いとしている[3]。また『次世代フリーゲームの殿堂』(英和出版)では、「"猫耳"と聞くと"萌え"を思い浮かべるかもしれないが、そういった要素に固執したゲームではない」とされている[4]

キャラクター[ソースを編集]

(出典:[6]

ゼット=セイバー
CV:天風雛姫
1000年前に世界を救った「救世主猫」。猫種はアメリカンショートヘアで、年齢は1019歳。天真爛漫で優しい性格。そして平和を愛するが「戦わなければならない時もある」という強い意志も持つ。武器は
エックス=マーダー
CV:桐矢伊里
かつて世界の破滅を目論んだ「殺人猫」。年齢はゼットと同じく1019歳。雑種黒猫であるため迫害を受けてきた。かつてゼットと戦った際に右目を失明したため、眼帯をつけている。「殺人拳」の使い手でありを用いて攻撃する。高い知能を持つハシボソガラスのデスを相棒とする。
ティ=フューチャー
CV:斎月美緒
「未来予知」の能力を持つ巫女。猫種はペルシャ。3000年もの年月を生きており、年齢は3019歳。王都ディオストに住む気品ある「貴族猫」だが、本来は親から受け継ぐ首輪をつけていない。武器は扇子
アール=バロー
CV:城咲らんる
勇者の生まれ変わりとされる「勇者猫」であり、世界の破滅に関して重要な存在とされる。12歳の少年で、猫種はブルーソマリ。臆病な性格のためにいじめられてきた。「にゃんこグローブ」を装備している。
シィ=マインド
CV:廣川有希
ティに500年仕えるくノ一。年齢は519歳。二刀流の剣士であり、心を操る忍術を得意とする。心優しい性格であり、同じ雑種であることからエックスに親近感を持つ。
エル=マーダー
CV:やまぐち香音
アールの友達。14歳の少年で、猫種はアメリカンカール。病弱で足が弱い。「殺人猫」に強い憧れを抱き、エックスと同じ姓を名乗っている。友達想いの優しい性格であるが、残虐な一面も見られる。

システム[ソースを編集]

ゲームシステムは「RPGとしてオーソドックスなもの」とされる[3]。本作では「時間帯システム」[7]が採用されており、プレイ時間の経過によってゲーム内の時間帯が変化する。出現する魔物の種類や強さに影響するほか、特定の時間帯に発生するイベントも存在する[3][4][5]

敵との戦闘はシンボルエンカウントによって発生する[7]。戦闘システムは「アタックゲージ」[7]が溜まったキャラクターから順に行動するアクティブタイムバトル方式となっている[3]。戦闘の難易度はあまり高くないとされ[3]、「コンフィグ」から難易度の変更が可能となっている[4]。また敗北時に「リトライ」を選択すると、戦闘を最初からやり直すことができる[4]

エンディングまで到達すると、ゼットの家にある「アルバム」からイベントムービーを再生できるようになる。また2周目以降になって発生するイベントも多く用意されている。そして条件を満たすと、エンディング以降のストーリーにあたる「裏シナリオ」をプレイできるようになる[3][4]

制作背景[ソースを編集]

本作は2005年6月の中旬頃に企画して顔グラフィックなどを作成していたが、同年8月の『片翼の天使 〜one wing angel〜』公開にあたって一時制作を中断し、翌2006年1月から制作を再開したという[8]

作者である天空は、制作にあたって苦労した点として「画像を描く枚数が膨大だったこと」をあげている。そして「イベントイラストなどのグラフィック苦労しつつも楽しんで描け」たが、戦闘グラフィックのドット絵作成は大変で「何度も挫折しかけ」たと述べている[4]

公式サイトでは、エックスを主人公とする次回作『Murder Cat』の紹介ページが2011年4月10日に開設されている[9]

評価[ソースを編集]

ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「ストーリー性の高さ、魅力的なキャラ、本編以外の遊び要素の豊富さ、迫力のある演出と、細かな部分にも『プレイヤーを楽しませよう』という意気込みが感じられる作品」とされており、「ストレスなくゲームをプレイできる配慮がある点は非常に好感が持てる」とも評されている[3]

『次世代フリーゲームの殿堂』では、「総動画数1100枚超えのデモムービー風のイベントイラストとキャラボイスがゲームを盛り上げる」とされており、グラフィックが「独特な世界観を伝えるための要素となっている点も素晴らしい」と評されている。そして「深い世界観と練りこまれたストーリーだけをとっても満足できる」とされており、「臨場感と爽快感を兼ね備えた」戦闘システムについても評価されたほか、「操作性も良い」とされている[4]

ファミ通.comでは、「多彩なグラフィックにキャラクターボイスと、市販作品に迫る完成度のRPG」として紹介された[5]

脚注[ソースを編集]

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  1. ^ この対象年齢については「『血』や『死』の表現を多用」しているためと説明されており、ベクターにおいても「小中学生にふさわしくない表現」が含まれるソフトに分類されている。
  2. ^ a b Savior Cat 概要、世界観 チャンネルゼロ
  3. ^ a b c d e f g h Savior Cat - 新着ソフトレビュー ベクター 2006年11月11日
  4. ^ a b c d e f g h 『ゲーム業界激震!次世代フリーゲームの殿堂』英和出版社、2007年4月、12頁。ISBN 978-4-89986-631-2
  5. ^ a b c Savior Cat (RPGツクールXP作品) - ウェイバックマシン(2015年12月7日アーカイブ分)
  6. ^ Savior Cat キャラクター紹介 チャンネルゼロ
  7. ^ a b c Savior Cat 操作説明 チャンネルゼロ
  8. ^ Savior Cat 更新履歴 チャンネルゼロ
  9. ^ Murder Cat チャンネルゼロ

外部リンク[ソースを編集]