スーパーゼビウス (アルバム)

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SUPER XEVIOUS
細野晴臣シングル
リリース
規格 12インチシングル
CD
録音 セディック・スタジオ[1]
ジャンル ゲームミュージック
時間
レーベル アルファレコード/¥・E・N(12インチシングル盤)
ポニーキャニオンサイトロンディスク(CD)
プロデュース 細野晴臣
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スーパーゼビウス』(SUPER XEVIOUS)は、細野晴臣プロデュースの音楽作品。当時でも珍しい12インチシングルとして発売され、ナムコが1983 - 1984年にリリースしたアーケードゲーム音楽をアレンジしたうえで収録している。

解説[編集]

前作『ビデオ・ゲーム・ミュージック』とほぼ同時期に収録され、前作ヒット記念としてリリースされた[1]。前作と異なり、アレンジされた楽曲が大半を占めており、元々のゲームミュージックは一部しか収録されていない。

全体的に『ゼビウス』の世界設定を強く押し出す内容となっており、ライナーノーツにはバック・ストーリーである小説『ファードラウト』の省略版が掲載されている。また、オビには「グワッシャ」や「ガスト・ノッチ」などの「ゼビ語」解説、ジャケット表面の左下には赤く「ゼビ数字」で「01234567」と書かれている。

発売を前に、プロモーション用として7インチシングル盤『スーパーゼビウス[ハード・コア・ミックス]』が、関係者に配布された。内容は収録曲「SUPER XEVIOUS」のショート・バージョンだが、後に1996年7月24日発売のボックスCD『¥EN BOX VOL.1』に「SUPER XEVIOUS (GUST NOTCH MIX)」として収録。また後述の単体CD化の際にも、ボーナストラックとして収録された。

当時でも珍しい12インチシングルとして発売されたが、1988年11月28日、¥ENレーベルのシングル作品を集めた『¥ENレーベル・ツインベスト』にて初のCD化。1996年12月24日には、¥ENレーベル作品のボックスCD『¥EN BOX VOL.2』に『ビデオ・ゲーム・ミュージック』とともに収録。

2001年には、サイトロンディスクより『ビデオ・ゲーム・ミュージック』に続いて、初めてタイトル単体でCD化された。初回特典として、前作および後にCD化される『ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック』が収納できる箱「ナムコ・トリロジー・ボックス」が付属。このCD化にあたっては、復刻版ライナーノーツのほか、当時の制作事情や収録ゲームのエピソード、『ゼビウス』開発者の遠藤雅伸へのインタビューなどを収録した、新たな冊子が同梱されている。

収録曲[編集]

SIDE A[編集]

  1. SUPER XEVIOUS(作曲:慶野由利子

SIDE B[編集]

  1. GAPLUS(作曲:小沢純子
    • 星逆流面のBGMをアレンジ。
  2. THE TOWER OF DRUAGA(作曲:小沢純子)
    • 冒頭にエンディングおよびネームエントリーの曲が流れた後、その管弦楽風アレンジを収録。
    • 曲中に細野が打ち込みを間違えた箇所があるが、そのまま収録された。そのフォローとして、ライナーノーツに「ヴィオラ奏者が腹を空かし、つい手をすべらせて…」といった内容の嘘の注釈が書かれている。
    • この曲は「笑っていいとも!」において、早食いコーナーの表彰式のBGMにも使われた。
    • ファミコン版『ドルアーガの塔』のエンディングでは、この管弦楽風アレンジを逆に移植した曲が使われている。
    • YEN卒業記念ビデオ』でオープニング、エンディングに使用されている。

CD[編集]

  1. SUPER XEVIOUS
  2. GAPLUS
  3. THE TOWER OF DRUAGA
  4. SUPER XEVIOUS (GUST NOTCH MIX)

補足[編集]

  • NHK教育テレビの若者向け番組「YOU」において、「SUPER XEVIOUS」のライブ風の映像が流されたことがある。「Video Game Music (Disco Version)」というタイトルだが、楽曲は「SUPER XEVIOUS (GUST NOTCH MIX)」で、細野はほとんど演奏していない(キーボードを前に本や資料を読んでいる)。
  • 発売当時、上記映像以外にもプロモーション映像が製作されている。

参考文献[編集]

  • CD『SUPER XEVIOUS』同梱ライナーノーツ

出典[編集]

  1. ^ a b 「SUPER XEVIOUS 無敵のDISCOビート 12インチ・マキシシングル レコーディング、快調。」『月刊ログイン』第3巻第9号、株式会社アスキー、1984年9月、136頁。