スーパードクターK

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スーパードクターK
ジャンル 医療漫画
漫画
作者 真船一雄(原案協力・中原とほる
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 1988年17号 - 1996年42号
巻数 44巻、文庫版全22巻
漫画:Doctor K
作者 真船一雄
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 1996年43号 - 1998年45号
巻数 10巻、文庫版全5巻
テンプレート - ノート

スーパードクターK』(スーパードクターケー)は、真船一雄による日本漫画作品。医師兼漫画家の中原とほる[1]が原案協力を担当している。講談社の『週刊少年マガジン』にて1988年17号から1998年45号まで連載された。

概要[編集]

裏の世界で生きる医師の家系という宿命を背負った主人公KAZUYAが、様々な事故、事件、陰謀、そして病気と出会い解決していく人間ドラマである。キャッチコピーは「ハードボイルド医学伝説」。連載当初はKAZUYAの超人的な一面だけが強調されていたが、医学監修などを導入して医療問題やそれに携わる人々のドラマを描き出してゆく内容に変わっていった。当初はキャッチコピーのとおりハードかつバイオレンスな作風であったが、途中からは脇役をメインとしたコミカルなエピソードも増えて行く。さらに後半ではKAZUYAが校医としてとある高校に赴任、生徒との交流を描く学園漫画のようなエピソードが登場している。こうした柔軟かつ幅広いストーリー展開もあり、連載期間は10年と数ある医療漫画作品の中でも屈指の長期連載作品となった。特徴としてスポーツ医学に関するエピソードも多く、KAZUYAは本編でセコンドで活躍している描写もある。

単行本は通常版が全44巻、文庫版が全22巻。1996年に加奈高編終了とともに単行本のタイトルが『Doctor K』(ドクターケー)へ変更され(雑誌連載時のタイトルは変更せず)、単行本が全10巻、文庫版が全5巻で発売された。2004年からは、続編の『K2』(ケーツー)が講談社刊行『イブニング』で連載中。

同時期に少年マガジンで連載されていた『はじめの一歩』や『ミスター味っ子』の登場人物がモブとして出演している。

あらすじ[編集]

スーパードクターK[編集]

かつて日本に、日本医学界の最高権威・帝都大医学部を首席で卒業した天才青年医師がいた。若くして国際レベルで活躍し、その執刀技術は特Aランク。しかし、彼はある日、忽然と姿を消した。彼こそは野獣の肉体に天才の頭脳、そして神技(しんぎ)のメスを持つ男。その名は「K」。Kがその医療技術によって多くの人命を救う中で多くの仲間が触発されながら成長し、K自身も成長していく。

Doctor K[編集]

アメリカ合衆国大統領ジム・ハミルトンが何者かの手によって瀕死の重傷となる。容疑者はドクターK。犯行の裏には何が? そして一昭の計画とは? KAZUYAの物語に終止符が打たれる。

『スーパードクターK』及び『Doctor K』の登場人物[編集]

Kの一族[編集]

KAZUYA(カズヤ)/西城 カズヤ(さいじょう かずや)
(1962-1999)
神技のメス、天才的頭脳、無敵の肉体を持つフリーランスのスーパードクター。普段はマント(簡単な医療道具と血染めのロープが収納されている)を着用し、それゆえに初対面の人に訝(いぶか)しがられることもしばしば。常に裏社会に狙われる身ではあるが、その人脈に国境は無いに等しく、KAZUYAを慕う人物は政府首脳からマフィアテロリストまで幅広い。男女を問わず悪に対しては容赦の無い性格だが、社会的弱者等の助けを求める声には命を懸けて応える。また、良くも悪くも歯に衣着せぬ物言いをすることが多く、それがたとえ政治家であろうがマフィアのボスであろうが人間国宝であろうが容赦しないため、相手の不興を買うことも多い。だが礼を失しているわけではなく、恩師、先輩など人間的に尊敬できる人物には丁寧な言葉遣いである。表情が堅い印象が強いが、性格は暗いわけではなく、高品のボケに真顔でツッコミを入れたり、いきなり大垣にキスした佐知子を見てオーバーなリアクションをするなど、意外にコミカルな一面も持っている。姓の「西城」は母方のものであり、父方の姓は明らかになっていない。Kの一族は「一範」、「一舎」、「一丈」といったように始めに「一」が付く(いわゆる通字)。そのため、いつの時代でも一族の者の名のイニシャルは必ず「K」となっている。KAZUYAの漢字名は明らかにされていないが、中学校の卒業アルバムはカタカナ表記であるため、戸籍上はカタカナである可能性がある。
外科だけでなく各分野に精通しており、鍼治療も得意である。一流大学である帝都大学を首席で卒業し医師免許を取得。場合によっては医師ではない人や子供に平然と医療行為をさせることもある(KAZUYAがサポートしているので医療事故につながった事は無い)。また、彼の報酬は“患者の誠意”であり、ピンは数千万円もの大金から、キリはリンゴまで様々(しかし、ほとんどは無報酬で手術をする場合が多い)。また、女心にも非常に鈍感。女嫌いというわけではないのだが、常に危険に晒される身であるため、自分からあえて遠ざけている傾向もある。
仕事上、世界中を飛び回ることも多いが、現地人とのコミュニケーションも難なくこなし、外国語が苦手な大垣に代わって外国人と電話応対する描写もあるので、語学も堪能であることが窺える。一方、医療物の小説の感想を求められた際は読むこと自体を全力で拒否するなど、医療に関係すればなんでもOKという訳ではない。
試合を控えていたプロボクサーの患者を診察し、その試合中の補佐のためにセコンドのライセンスを取得している。止血作業の手際の良さなどから同席した同じジムのセコンドに「トレーナーとしての腕も一流」と言わしめた。
物語の中盤で胃癌を発病するも高品の執刀の元、一時は全快する(続編の『K2』によれば、当時31歳)。『Doctor K』の終盤ではを再発し、その闘病生活が描写されている。『Doctor K』はKAZUYAの死を予感させつつ終了するが、『K2』において36歳で癌の全身転移で亡くなったとされている。柳川教授は、この癌の遠因を、父親の一堡、柳川教授と共に巻き込まれた放射線漏れ事故の際の被曝だと推測している。
Kの一族及び姻族
人の命を救う為に活躍し続けたKAZUYAの血族。日本だけでなく世界中に散らばっているらしい。
K一族の系譜
                      一範 ━━(略)━━ 一丈 ━━(略)┓
                                                一舍
                                                 ┃
                                                (略)
                                                 ┃
                                          一宗 ━━╋━━ 昭子
             ┏━━━━━━━━━━┓          ┏━━━┻━━┓
美沙江 ┳ 西城頼介                杏子 ━┳━ 一堡         一昭 ┳ スベトニア
   ┏━╋━┓                     ┏━━┻━━┓             イワン          
  連介 ┃ 隆介         黒須麻純 ┳ KAZUYA     (KEI)
      ┃                    一也
      KEI ━┳━ 磯永
           一巳
一堡(かずおき)
(1934-1980)
KAZUYAの父親であり師匠。彼もまた年齢不相応に鍛え上げられた肉体の持ち主。違法行為であることを歯牙にもかけず、幼いKAZUYAに対しスパルタ教育で医療技術を叩き込み、KAZUYAが6歳の時に自分に撃ち込まれた散弾銃による弾丸の摘出手術をやらせた。KAZUYAを庇って放射線を大量に浴び、死亡。続編の『K2』によると、1980年3月4日に46歳で亡くなったとされている。
一昭(かずあき)
(1937-1998)
一堡の弟でKAZUYAの叔父。母・昭子から一字を取って名付けられる。昭子は一昭の出産に伴い死去。日ソ開戦により、ソ連で父の一宗及び兄の一堡と生き別れとなった後、育て親の養子となりスラフ・カズアキ・バリシニコフと名乗る。ソ連の科学アカデミーで優秀な外科医となるが妻子の死をきっかけに失踪。胎児の臓器密売など医療技術を駆使した闇の組織を作り上げ、KAZUYAと対立する。思想の根本にあるものは優生思想であり、優れた人間だけが生き残ればよいというものであった。後に癌に全身を蝕まれるなかでKAZUYAの病状と余命を悟り、一族の行く末を心配する。黒須麻純にKAZUYAのクローンを産ませた。最期は医師としてその生涯を閉じ、妻子の眠るロシアに葬られた。
一宗(かずむね)
一堡、一昭の父であり、KAZUYAの祖父。息子達と別れた後、戦後の混乱の中シベリアに渡り、その生涯を閉じる。妻は昭子。
一範(かずのり)
江戸時代初期に活躍したKの一族。一族でも指折りの怪力を誇り、顔に斜めの刀傷がある。江戸時代に於いて顔の全体的な整形手術を行った。
一丈(かずたけ)
江戸時代後期に活躍したKの一族。シーボルトと友情を育む。その時代に於いて初めてエレキテルを使っての電気ショック蘇生を行う。
一舍(かずいえ)
幕末明治時代に活躍したKの一族。幕末の志士、高杉晋作の親友。晋作に革命に誘われるが国よりも人命を救う事を優先し、断った。晋作の死を看取った後に渡独し、レントゲンと共にX線研究チームの一員に加わった。
劉亢虎(リュウ カンフー)
中国のKの一族であり、KAZUYAの遠い親戚でもある。KAZUYAよりやや年上で容姿はそっくりだが、髪の右半分が白髪。当初はチャイニーズマフィアの用心棒としてKAZUYAの前に現れるが、正体は機密公安捜査官であった。そのマフィアのボスであり、父の敵でもある陳に復讐の念を抱き、殺そうとするが一族の血には逆らえず、罪の意識と殺される恐怖が原因でチアノーゼに陥った陳を結局救ってしまった。捜査終了後は公安捜査官を続けながら医師も目指す事を決意した。
劉可明(リュウ ケミン)
劉亢虎の父親。腸捻転を患った若き頃の陳を救うが、当時の文化大革命に巻き込まれ、陳の密告で恩を仇で返されて無実の罪で投獄されてしまう。戻って来た彼は既に虫の息であったが、誰も恨む事なく衰弱して死亡した。
西城杏子(さいじょう きょうこ)
(1937-1966)
KAZUYAの母親。本人曰く、一堡とは互いの父親同士が決めた許婚のようなものであったらしい。ただし一堡はその事実を全く知らず、また杏子の兄・頼介は反対していた。事故で重体となった幼いKAZUYAの命を救うため、自分の血液(KAZUYAと共に日本人では珍しいルイス式血液型のLe(a-b-))を大量に輸血し死亡。享年29。
西城頼介(さいじょう らいすけ)
(1932-)
帝邦大学第一内科名誉教授。西城杏子の兄で、KAZUYAの伯父。西城家12代目当主であり、Kの家系が外科の天才ならば西城家は内科の天才らしい。その家系は江戸時代に将軍家の典医を務めていたほどである。彼自身、20代で帝都大の姉妹校でもある帝邦大の内科教授に就任した天才。死亡した杏子の体内から受精卵を取り出し保管。妻の美沙江を代理母としてKEIを出産させた。
西城KEI(さいじょう ケイ)
(1968-)
KAZUYAの妹だが、その出生により西城頼介の娘として育てられる。帝邦大医学部卒。何故か皆が彼女をアルファベットで「KEI」と呼ぶため、KAZUYAと同じく名の表記は漢字かどうかも不明。自らの出生の秘密を知り、母を死に追いやった医学(大量輸血による失血死)及びその原因となったKAZUYAに復讐するためテロリストとなる。後にKAZUYAと和解し、医学界に復帰。KAZUYAの右腕的存在になる。性格は当初は悪女そのものだったが、後にKAZUYAと和解した。KAZUYAに勝るとも劣らない腕を持つと評価され、KAZUYAからも後継者に指名されるが、本人は兄の技量に遠く及ばないと発言している。
西城連介(さいじょう れんすけ)
(1961-)
KAZUYAの従兄(学年は同じだと思われる)。
西城隆介(さいじょう りゅうすけ)
(1970-)
KAZUYAの従弟。画家志望で美大を受験した。
黒須麻純(くろす ますみ)
(1964-)
KAZUYAの元許婚。人の死期がわかる予知能力を持った代々看護師である女系一族の末裔。その家系は奈良時代にまでさかのぼるという。KAZUYAには好意を寄せるも妹のようにしか思われず、一昭の計画に手を貸しKAZUYAのクローンである一也(かずなり)を出産。その後息子を連れて一昭の元から逃亡する。
黒須一也(くろす かずなり)
(1995-)
KAZUYAのクローンにして黒須麻純の子。名前はKAZUYAを漢字表記したものだが読みは「かずなり」。西城総合医院でKAZUYAと会い、KAZUYAに懐く。『K2』では主要キャラクターになる。『Doctor K』最終回でKと名乗る人物が登場しているが、KAZUYAに瓜二つ(一也はKAZUYAのクローンである)なこと、明らかに若い(最終回の2018年では一也は23歳)ことから、成長した一也と思われる。

KAZUYAに関わる人物[編集]

高品龍一(たかしな りゅういち)(1962.4.30-)
寺沢病院の医師。西海大医学部卒業。専門は腹部外科。KAZUYAに患者を奪われるもその手術技術に心服する。
医学生時代から自他ともに出来が悪いと言われていたが、後述の朝倉雄吾からは見下されることなく友人付き合いを続けられており、また本気と執念に突き動かされて猛勉強した際には、一度だけ朝倉雄吾をも抜いて学年トップの成績を取ったことがあるなど、決して無能な人物ではなく秘めた才能を持っていた。
情けなくお調子者だが、KAZUYAの親友となり、努力を続け一流の医者に成長。
手術室長に昇進するも、手術室の管理不備を原因とする院内感染を引き起こしてしまい責任を取り寺沢病院を退職した。後に高品診療所を開業。その実力はKAZUYAも認め、自分の手術の執刀医に高品を指名したほどである。また、その努力は後にドイツ留学へと繋がった。
2018年には高品総合病院の院長を務めている。しかし、この頃にも妻には頭が上がらない様子。
院長就任後も院長室に居ることはあまりなく、病室を回って患者を診察したり気さくに話したりしている。
アイドルに詳しい。意外に交友関係が広く、医療関係者以外の友達にはマスコミにも取り上げられるほどの有名シェフがいたりする。モデルは作者自身。
高品(旧姓:斎藤)淳子(たかしな じゅんこ)(1967.9.11-)
寺沢病院に勤務する看護師。当初はディスコで夜遊びをしたり等、仕事より遊び優先だったが、KAZUYAや高品との出会いで考えを改め、彼女もまた看護師として成長する。外見はいわゆるイケイケ系で、なかなかの美人。
物事をハッキリと言う性格で、目上だろうとどんな相手に対しても横柄な態度を取るため、周囲からは生意気に思われがちであり、後輩の看護婦や患者達には煙たがられている上に陰口をたたかれている。味にはうるさい。ハデ好きな割にはお金のやりくりは上手だったりする。後に高品と結婚し、高品診療所へ職場を移した。最終的には看護師としての腕前も一流と言って良いものになっている。
日本看護協会の会長でもあり、看護師の待遇改善に取り組んでいる。
朝倉雄吾(あさくら ゆうご)
西海大付属病院に勤務していた医師。高品とは同期で友人である。専門は脳外科。KAZUYAを毛嫌いしていたが、自分の子をKAZUYAに救ってもらったことで命の重さを再認識し親友に。
西海大医学部時代から秀才として名を轟かせており、「医学会の風雲児」と呼ばれ将来を嘱望されていたが、強い正義感と信念を持って内部告発を行ったために学長以外の西海大幹部からは疎まれる存在となり、後に西海大を追われ渡米。学長からは出奔を惜しまれ、「西海大が朝倉雄吾を追い出したのではない、朝倉雄吾が西海大を見限ったのだ」との言葉を残され、柳川教授からは「(朝倉を筆頭に)若くて優秀な頭脳が海外に流出しすぎている。日本医学会のこの現状をなんとかしなければならない」と言わしめたほどだった。活躍の場をクエイド財団に移し、全米でも指折りの脳外科医に成長した。
クエイド財団社長でありながら医師としても現役を続行している。
西海大追放に関しては、学長の死後に就任した新学長(亡くなった学長の息子)により追放が解除されている。
ケビン・クエイド(1929.5.27-)
世界を代表する医療財団、「クエイド財団」の会長。ホームレスに変装して町をブラブラするのが趣味だが、その際事故に合い、硬膜外血腫で苦しんでいたところを偶然当時野に下っていた朝倉の手術を受けて救われる。それ以来彼の腕に惚れ込み、財団の教授にスカウト。自身が引退した後には朝倉を社長に推薦する等、絶対的に彼を信頼するようになった。
TETSU(テツ)/真田徹郎(さなだ てつろう)(1964-)
「ドクターTETSU」あるいは「ドクターT」と呼ばれる。真田武志の実弟。KAZUYAと同じく裏の世界で生きる医師であり、KAZUYAのライバル的存在。人間の可能性を広げるために、しばしば手段を選ばない肉体改造(各種のドーピングや痛覚神経麻痺手術(コールドトミー)など)を人に施し、単独でホワイトハウスを襲撃するなど、その行動力は時にKAZUYAをも超える。悪態をつきながらもKAZUYAの実力を一番認めており、彼自身の執刀技術も特Aランク。医師であった父の死(「来る者は拒まず貧しきからは受け取らず」の善良な人間だったが、無認可の薬を使って投獄され獄中で自殺)をきっかけに冷酷な人間となったが、本来は情に厚く、子供好きという一面も持つ。自身の肉体も強靭で、テコンドーの使い手。髪型と白いコートが外見的特徴。作中ではあまり強調されないが、KAZUYAとほとんど変わらない長身。
真田武志(さなだ たけし)(1961.11.4-1991)
TETSUの実兄。TETSU以上に危険な存在で、KAZUYAの宿敵。数々の巨大組織と手を組み、癌発生装置を作ったり、蚊や犬、ネズミ、イルカを改造したアニマル・ウェポンを開発するなど、医学を悪用するテロリストとして暗躍する。TETSUとは縁を切った筈だが(Kの手前、TETSUが本音を隠してそう言っただけの可能性も)、父親の死をきっかけに姿を消す前、武志が最後に会い、言葉を残していった相手は弟だった。瀕死の重傷を負う前後もTETSUの事だけは気にかけている描写もあり、また、TETSUも本心では兄である武志を慕い、その死に涙していた事から、兄弟仲は決して悪くなかったようだ。最期は死に瀕しながらも僅かな良心に目覚め、強力なウイルスを消し去るため、独裁国家の首脳陣と国民50万人を巻き添えに核爆弾を起爆させて死亡。
岩下貞男(いわした さだお)
日本最大の財閥である三田グループの社長。兄の死後に会長となる。財閥の力を使って世界征服をたくらむ野心家である。野望達成の障害となっていたKAZUYAを抹殺すべく、当時部下だった真田武志を暗躍させる。後に失態を繰り返した真田を切り捨てるが、それが仇となり真田にフグ毒を盛られて植物状態になる。
木村茂実夫(きむら もみお)
日本の政界を担う由自党の自身の派閥のリーダーである政治家。同じ党で政敵でもある安永を追い落とすために真田武志を保護し、その力を利用する。彼もまた、後に歯止めが利かずに暴走した真田を切り捨てようとするが、返り討ちに遭い重傷を負う。が、KAZUYAがしぶしぶながらも治療したことによって一命を取り留める。真田曰く、その後は失脚した模様。
ストレンジ
大西洋上にある独裁国家「ニューセルゲイ共和国」の将軍。彼の上にはブランカ大統領がいるものの、表舞台には姿を現さず、ストレンジが大統領の威光を盾に実権を握っている。日本を追われた真田武志を保護し、アニマル・ウェポンなどの生物兵器を開発させる。しかし真田は、警告のつもりとはいえKAZUYAに電話をかけたためにスパイ容疑をかけられ、銃撃を受けて瀕死の重傷を負う。だが、真田が核爆弾を爆発させたために、ストレンジらもこの国と運命を共にすることとなる。
七瀬恵美(ななせ めぐみ)
斎楓会総合病院外科部長。かなりの美人。生真面目な性格の持ち主のため、彼女も最初はKAZUYAを毛嫌いするが、KAZUYAに命を救われて以来、親友となる。医師としての腕前は優秀で、皆に認められている。どういうわけか、彼女の病院は悪人が多い。叶わぬことと知りながらもKAZUYAを一途に愛している。KAZUYAも彼女の思いに気付いていない訳ではない。続編の『K2』では、258話より登場する。
シリウス
KAZUYAが山で拾った賢い犬。名付け親もKAZUYA。七瀬が貰い受ける。
山にピクニックに来た一行が持参した弁当が食中毒菌に汚染されていたのを見抜いたり、その時の食中毒患者を治療しようとしたKが谷底に落としてしまっていた救急セットの箱を抗生物質の臭いを頼りに探して来たり、Kと七瀬が、七瀬の親戚が住む村で発生している原因不明の奇病の原因調査の為、村にある山に入った際、狂犬病に感染した野生のアライグマの集団に襲われKが負傷し、逃げ込んだ山小屋を取り囲まれ身動きが取れなくなった時は助けを求めるメモを麓まで届けたりと活躍している(シリウスは犬であり、法律に基づく狂犬病予防接種を受けていたので免疫があった為、Kは全てを彼に託した)。
大垣蓮次(おおがき れんじ)(1954.7.22-)
帝都大医学部卒でKAZUYAの先輩。KAZUYAはじめ後輩からは「軍曹」とあだ名される。地方の病院に移ったが、すでに手の施しようがないほど末期の癌患者を押しつけられ、死後の全責任を背負わされてクビになった後、医学界の汚さに幻滅して野に下り、診療所を開業。KAZUYAと再会するまではろくに患者も診ず、自堕落な生活を送っていた時期もあった。
酒飲みのヘビースモーカー、おまけに診察中にも競馬中継のラジオを聴いているほどギャンブル好きな面もあるが、医師としての腕はKAZUYAも認めるほど優秀。患者を真面目に診るようになってからは(少なくても診療中は)ちゃんと酒絶ちをしている(ギャンブルに関しては彼曰く「酒をやめてもコイツだけはやめられねえ」とのこと)。組織に馴染めず帝都大を去った身であるが、後に復帰し、続編の『K2』では、帝都大医学部教授に就任。そのKAZUYAを除くと登場人物一ファッションに無頓着。実は二浪生。
大垣佐知子(おおがき さちこ)/旧姓:滝村(たきむら) (1971.5.20-)
大垣蓮次の妻。実家は関東一のシェアを誇る医療器具の大手メーカーであるタキムラ医療機器。常に患者を救う事を最優先する大垣の人柄に惚れ込み、親の勧める見合い縁談を蹴り結婚した押しかけ女房。少々世間知らずなところもあるが、優しく真面目な性格の美人。
後にタキムラ医療器具が経営危機に瀕した際、彼女にも災難が降りかかるもKAZUYAのおかげで無事解決。大垣との間に女の子をもうけた。
柳川慎一郎(やながわ しんいちろう)(1934.11.28-)
帝都大医学部長でKAZUYAの恩師。一堡の親友でもあった。日本医学界の最高峰に君臨する一人であるにも拘らず驕らない人格者で、磨かれた医師としての腕前も確かなもの。真田武志によって腕時計に放射性物質であるコバルト60を仕込まれ、結果的に左手首が動かなくなるが、それでも周囲を唸らせるほどの執刀技術を持っている。しかし本人は「一堡には及ばない」と発言している。
昭和55年、一堡が命を落とした原子力医療研究所の爆発事故で彼自身も放射線を大量に浴び、その8年後、放射能障害による癌に侵されるが、KAZUYAの手術で完治。59歳の時には認知症のような症状に悩んだこともあったが、その後特にそれらしい症状は表れていないようだ。
磨毛保則(まもう やすのり)(1964.1.15-)
帝都大学でKAZUYAの同期だった医師。理数の天才で医療機器の研究開発を行っており、学生時代は医学部でありながら授業にはほとんど顔を見せず、機械いじりに没頭していた。その天才ぶりはKAZUYAも香田直一も認めており、多数の特許を取得するなど腕は確かだが、下半身丸出しで研究を行う(本人曰く、「着替えたり洗濯したりする時間が惜しい」)等の奇癖の持ち主で、周囲からは変人扱いされている。ただし、受講者からの講義自体の評判は悪くない。よく死んだ実験動物を食べようとするが、これは「自分の手で成仏させてあげたい」という感情に起因する。負けず嫌いな一面も持っており、彼がここまで理数の道に進んだのは「メスを握って競ったらKAZUYAにはとても勝てない」と認めていたからでもある。カウンセリングも可能で、上がり症の研修医を見事立ち直らせたりもした。
多数の特許で得た収入で帝都大学の一部を買い取って個人所有しており、周囲から「磨毛の館」と呼ばれる。初登場時は癌が全身に転移し末期症状に陥っていたが、自ら開発した治療機器による治療とKAZUYAの手術により完治した。その後大学内で講義を受け持っている。
香田直一(こうだ なおかず)(1964.2.7-)
帝都時代のKAZUYAの同期。薬学に精通し、その実力は大手製薬会社が彼の研究成果を見て「おそるべき天才薬学者」と唸るほどだが、決して慢心せずにコツコツと結果を積み重ねていくタイプでもある。磨毛とは親友同士。
普段は穏やかで優しい性格だが正義感が非常に強く、患者のことになると激情的な面も覗かせる。患者に対し命を危険に晒すような不正を行った悪党共をKAZUYAと二人で容赦なく叩きのめしたことも。地味なせいか、後半は主要人物が集まる重要な場面でも忘れられたかのように登場しない。しかし最後の最後ではさりげなく登場していた。
村岡盛澄(むらおか もりずみ)(1927.9.2-)
当時は帝都大学の医学部に通う学生だったが、戦時中に学徒動員フィリピンに行き、衛生兵として手当の手伝いをしていた。しかし、治すたびに死に、更に敗戦が重なって復学する気になれず、行き着いた無医村で疫病やケガで人が死んでいくその様子が戦争と重なり、簡単な手当てでも喜んでくれるその笑顔に応えようと法に触れることを承知で診療所を開き、40年以上無免許医をしていた。骨休めに来た大垣とKAZUYAに刺激されたことと、ある事件で無免許医として告発されかかったことが契機となり、正式に医師免許を取得するために再び帝都に入学する。かなり荒っぽいが患者とは常に対等の立場を築き、直接触れ合って治療をする。
前述の痴呆症疑惑に悩む柳川を立ち直らせるきっかけになった。
岩動瀧造(いしるが たきぞう)(1957.3.10-)
監察医。僧職でもある。優れた洞察力を持ち、KAZUYAの命を救うことも。僧職でありながら魚等の生臭も平気で食べる。泳げないことが弱点。
ウィルヘルム・カイザー(1956.7.9-)
ハイデルベルグ大学第二外科教授。自らの肝不全を治癒する目的もあり、人工肝臓の研究を行っている。人工肝臓が未完成のまま肝不全が重篤化するが、KAZUYAの生体肝移植手術を受けて回復。その後はKAZUYAと親交を結び、海外における有力な支援者の一人となる。母国ドイツを誇りに思い、ドイツ製品を愛する男。そのためサングラスは勿論ローデンストック製。趣味は鉄道模型の収集だが、やはりメルクリン製に限定。愛車は当然の如くBMW
木村千絵(きむら ちえ)
若い頃にKAZUYAの父、一堡の治療を受け彼を慕うが、裏社会に生きる一堡は彼女の想いに応えることはできなかった。KAZUYAから自宅のような山荘を権利書ごと預かっており、母同然に慕われている。
谷岡修二(たにおか しゅうじ)(1954.12.19-)
寺沢病院の医師。高品の先輩であり、彼の良き理解者。その一方で、過去の経験から町医者としての限界をある程度悟っているため、どこか冷めた一面も持っている。
丸井伝五郎(まるい でんごろう)
元中学校校長の老人。あらゆる医学書を読破し、知識だけなら並みの医者以上の医学マニアである。説教好きで寺沢病院によく訪れては医師たちの処置に口出しするため、「死に神博士」というあだ名をつけられている(ただし、ある程度の分はわきまえており、アドバイスだけに留めている)。高品が見抜けなかった「メドゥサの頭」(何らかの原因で門脈が塞がり腹部の毛細血管が浮かび上がる現象。この場合肝臓がんの可能性がある)を見抜いたことがある。高品の可能性を見抜いているのか、その後も高品が診療所を経営した際は花束を贈るなどして、彼を温かく見守っている。
星岡初(ほしおか はじめ)
プロ野球選手。かつては東京アストロズ(巨人アストロズがモデル)のエースピッチャーだったが、右肩内部にできたガングリオンの影響による血行障害により200勝目前で成績不振に陥り、甲府ヤンキース(ヤクルトヤンキースがモデル)にトレードされた。しかし、KAZUYAの治療で血行障害を克服、復活を遂げ200勝を達成する。これ以降KAZUYAとは友人関係となる。
橋爪雄仁(はしづめ たけひと)(1954.3.7-1989)
城南大学学長であった大河内秀正のボディガード。秀正の死が原因(完全に逆恨みなのだが)で城南大はKAZUYAの命を狙い、彼はその急先鋒となる。しかし一人息子である一馬の治療をきっかけにKAZUYAと和解し、彼を庇って死亡。KAZUYAに殴られたせいで左頬に大きな治療痕がある。むやみやたらと振り回す愛S&W M28。享年35。
彼の死後、息子の一馬が急性骨髄性白血病を発症した際は、父親の生前の所業が世間に知れ渡っていた為受け入れてくれる医療機関が無く母親(橋爪の妻)が途方に暮れているのを知ったKが救いの手を差しのべた。
(Kは社長や政治家などの高額な治療費を払ってくれる者達の手術を幾つも引き受け金を工面し、一馬を受け入れてくれる病院を探し、さらにその病院に骨髄移植の為の無菌室を設置する費用も出した。)
縞斑久造(しまお きゅうぞう)(1927.11.30-)
元広域暴力団巷談組組長。自身の癌の執刀を機にKAZUYAと知り合い、カタギになる。現在は有限会社(後に株式会社)・縞斑建設社長。部下の高田浩次共々KAZUYAを慕う。入院していた時に知り合った腎臓癌の子供と触れ合って以来、性格も丸くなったようである。後に娘と孫が登場するが、娘達にはヤクザ家業は秘密にしていた様子。この孫もまた重度の病気を患い、KAZUYAに命を救われる事になった。しかし、まだヤクザとしての習慣が抜け切れていないらしく、孫の命はKAZUYAが救ったにも関わらず手柄を横取りした大学病院に対してトラックで正門を破壊する、学長の銅像を破壊した上、その小指に包丁を突き立てるなどの報復に出た(それも手柄横取りを知り「乗り込みましょう!」と息を巻く高田を制して笑顔で「今のワシらは暴力団じゃなくてタダの建設会社、それらしい事をさせてもらえばいい」と穏やかに言った上で)。
黒松丈助(くろまつ じょうすけ)(1955.10.3-)
警視庁の刑事。正義感が強い。彼もまた初対面のKAZUYAを悪の医者だと勝手に思い込み、警察官であるにも関わらずKAZUYAをメスの持てない身体にしようと画策したが、後に誤解だった事を認めて反省し、信頼するようになる。
ジョージ・タケモリ
日系アメリカ人。クエイド大に在籍していたが、朝倉の命により高品診療所に出向したことで医師としての実感を深める。癌の遺伝子学的療法を研究している。当初はプライドが高くエリートを鼻にかけたような態度だったが、医師としての情熱に目覚めた以後は、むしろこちらが本来の彼なのか、人懐っこい性格になった。相撲好き。
加山
K県立加奈高等学校の生徒。中学までは成績優秀だったが、受験番号を間違えて高校受験に失敗しグレていた。友人・大内の代打校医として赴任してきたKAZUYAとの出会いで再び医学への道を志す。
石田治朗(いしだ なおすけ)
K県立加奈高等学校教諭で加山のクラスの担任教師。高校の頃自分の怪我も省みずに救ってくれた恩師を見て以来、教師を志すようになる(実はその時当時子供だったKAZUYAとも会っているのだが、彼はその子がKAZUYAだと気付いていない)。少々頑固なところもあるが、生徒思いの優しい先生である。そして奥さんの節子夫人を溺愛しており、生徒の前で惚気ると言う一面も。
ジム・ハミルトン
アメリカ大統領。二期目を狙っている。心から国民を愛しており、勇敢で度量が広く、大統領として相応しい人物と言える。KEIに寄生虫を植え付けられて一時は死の危機に瀕したが、KAZUYAのオペにより回復。後に彼の中の抗体が、世界の危機を救う事になった。
フォルク・マイスター
祖父スターレン・マイスターがナチスの命を受けたことにより創立した組織Wissenschaft-Heiligen(ウィッセンシャフト・ヘイリゲン)を継ぐ男。遺伝子操作から新たな生物を生み出し、潜水艦をも保有、国連日本警察にスパイを送り込むほどの組織力を持つ。アジトはドイツフュッセンの北にある。K一族とはKAZUYAの祖父、一宗からの因縁がある。
キール・ゲルシュタイン
Wissenschaft-Heiligenの構成員。南極での汚名返上のために裏切り者のKEIを付け狙う。国連軍で軍隊式格闘技を学んだ男。別名クリント。
磯永幸司(いそなが こうじ)
KAZUYAの後輩。KAZUYAの勧めでKEIが開業した西城医院に勤務する。研修医時代は内科専攻でKAZUYAと反目していたが、後にKAZUYAの説得と手腕に感服し、外科に移った。その影響から、内視鏡を用いた治療を得意とする。F3000の熱烈なファン。情に厚い性格なのだが、KEIが呆れるほどお下品だったりする。ただし、KAZUYAの前では後輩としておとなしくなる一面も持つ。後にKEIと結婚し、『K2』作中ではシカゴに留学している。
橘幸治郎
橘商会の社長であったが、ワンマン経営が祟り、倒産してしまう。そこを臓器密売のグループにつけ込まれ、テトラドトキシンを飲んで服毒自殺を図るも、KAZUYAによって病院に運ばれる。人工呼吸器を壊されここまでかと思われたが、息子の清文によって救われる。
橘清文
橘商会の御曹司であり、苦労知らずで父親に甘やかされて生きてきた典型的なボンボン。会社が倒産したにも関わらず高級車をねだろうとするなどの馬鹿げた行動こそあったものの、大学進学に必要な学費を自らバイトで集めようとしたり、大の大人でも苦しい、手動による人工呼吸器を丸一日動かすことで父親を救うなど、父を愛する心は本物。目を覚ました父に「借金なんか二人で返せばいい!一生かかったっていいじゃねぇか!」という言葉をかけ、清文が新社長になって会社再建に乗り出した。
深欲謙造
金成医科大学の理事長兼学長。その名の通り欲深い人物であり、医学部ブームの際には裏口入学者を大量に受け入れていたが、それが祟って学生の質が低下し入学者数が減少、ジリ貧状態に陥っていた。状況打開のためにKAZUYAを招き入れて、縞斑の孫が罹患していた難治例の左心低形成症候群の手術でイメージアップを図るが、手術成功の記者会見の際にはKAZUYAの存在を徹底的に隠ぺいした上であたかも自分たちの手柄のようにアピールした為に、それを知った縞斑たちから前述のような間接的な報復を受けることになった。結果、「やばい所に目をつけられているんじゃないか」という疑惑が広まり、本来の目的であった入学者の増加は失敗に終わった模様。

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出典[編集]