スーパーセンテナリアン

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スーパーセンテナリアン(supercentenarian、super-centenarianとも)は、110歳以上の人物のこと。1,000人のセンテナリアンあたり約1人がスーパーセンテナリアンといわれる。2010年に行われた調査によると、生死に関わらず最も知られたスーパーセンテナリアンがいるのはアメリカ合衆国日本イギリスフランスそしてイタリアという[1]

2,500名以上のスーパーセンテナリアンが記録されている[2]。それ以上いる可能性もあるが、主張の大多数は確証を得るには至っていない。ただ、この状況は出生届が多くの国で一般化したこと、一部の国に至ってはスーパーセンテナリアンの年齢に達したことなどから、変化しつつある。

語源[編集]

アン・ポウダー(Ann Pouder、1807年4月8日 - 1917年7月10日)、1917年、110歳の誕生日に撮影された写真。

少なくとも1970年代以降とされ(ギネス世界記録編集者であるノリス・マクワーターが、1976年にA・ロス・エックラー・ジュニアの年齢を調査中に使用)、その後1991年にウィリアム・シュトラウスとニール・ハウが共著『世代』を上梓し、一般にも広まった。

当初は「100歳以上の人物」を指すに過ぎなかったが、110歳以上も人口統計学上許容範囲内にある。

概要[編集]

歴史[編集]

長寿とされる人物は歴史上早い時期から主張されてはきたが、ギネス世界記録が認定する初のスーパーセンテナリアンは、オランダ人のヘアート・アドリアーンス・ブームハールトである。かつては同じくオランダ人トマス・ペテルスポルトガル語版(伝えられるところによると1745年 - 1857年)が初のスーパーセンテナリアンとして認定されていたが、証拠不十分としてその認定は取り消しされている。フランスの人口統計学者ジャン=マリー・ロビンは、ペテルスと断言するには証拠が乏しいとして、1898年に110歳となったヘアートを初の確証のあるケースとしている。ノルウェー国教会にも、現在のノルウェー中南部に住んでいたスーパーセンテナリアンについての記録が残されている。ヨハネス・トルピやクヌート・エルランドソン・エトゥンらがそれに当たるが、両者は何れもオップラン県・ヴァルドレスに居住。

1902年、マーガレット・アン・ネーヴが確証のある初の女性スーパーセンテナリアンとなった。1926年にはルイーザ・ティエールデリーナ・フィルキンスの2名が、ニューヨーク州で111歳の誕生日を迎えたことが文書に残されている。

1959年、ギネス世界記録は初めて114歳を迎えた人物としてマーサ・グラハムを認定したが、記録に疑義が生じており、現在は取り消されている(ジェロントロジー・リサーチ・グループによる歴代の記録にグラハムの名前はない[3])。

1984年にはアメリカ合衆国社会保障局マシュー・ビアードを同じく114歳になったと承認しているが、唯一確証があるのは1985年に114歳となったアウグスタ・ホルツである。ホルツは115歳を初めて迎えた人物にもなった。

ギネス世界記録は116歳となった人物としてキャリー・C・ホワイトを長らく認定してきたが、生年に疑義があったために取り消され、ジャンヌ・カルマンが初めて迎えた人物となった。その後カルマンは117歳から122歳まで初めて迎えた人物となり、1997年に122歳164日で死去。確証がある中では現在に至るまで史上最高齢とされる。カルマンに次いで疑義が生じていない最高齢者は田中カ子の119歳107日である。

なお、初めて確認できる資料のある19世紀末以降、世界に存命中の年齢に確証のあるスーパーセンテナリアンがいなかった最長期間は、キャサリン・プランケットが死去した1932年10月14日から、ベッツィー・ベイカーが110歳になった1952年8月20日までの約20年間。

初めて3世紀にわたり生存したスーパーセンテナリアンはマーガレット・アン・ネーヴである。20世紀まで生存したことで知られる、唯一の18世紀生まれのスーパーセンテナリアンである。これは19世紀から21世紀にかけて生存した、確実な証拠のあるスーパーセンテナリアンが数百名いるのとは好対照を成す。3世紀にわたり生存した人物の最高齢記録は田島ナビの117歳260日である。

2022年現在存命中の確実に証拠がある世界最高齢者はフランスのリュシル・ランドンである。2022年4月19日に田中カ子が119歳で死去したことに伴い、世界最高齢となった。

主な記録[編集]

同時期に確実な証拠がある、各年齢の存命者は以下の通り。

114歳以上の存命者の最多人数 17名 2021年12月16日から2022年1月4日まで - 田中カ子リュシル・ランドンアントニア・ダ・サンタ・クルステクラ・ユニェヴィチテルマ・サトクリフヴァランティーヌ・リニー乙成ヨシマリア・ブラニャス・モレラカシルダ・ベネガス=ガレゴ巽フサ、氏名非公表、馬場よ志セシル・クラインソフィア・ロハスベッシー・ヘンドリックスミラ・マンゴールドアイリーン・ダンハム
115歳以上の存命者の最多人数 9名 2020年11月3日から2020年12月19日まで - 田中カ子、リュシル・ランドン、フランシスカ・セルサ・ドス・サントス、ジャンヌ・ボット中地シゲヨ、アントニア・ダ・サンタ・クルス、ヘスター・フォードアイリス・ウェストマン北川みな
116歳以上の存命者の最多人数 4名 2021年1月14日から同年5月24日まで - 田中カ子、リュシル・ランドン、フランシスカ・セルサ・ドス・サントス、ジャンヌ・ボット
2021年6月13日から同年10月5日まで - 田中カ子、リュシル・ランドン、フランシスカ・セルサ・ドス・サントス、アントニア・ダ・サンタ・クルス
117歳以上の存命者の最多人数 2名 1997年9月24日から1998年4月16日まで - マリー・メイユールサラ・ナウス
2017年3月10日から同年4月15日まで - エンマ・モラーノヴァイオレット・ブラウン
2017年8月4日から同年9月15日まで - ヴァイオレット・ブラウン、田島ナビ
2021年2月11日から2022年4月19日まで - 田中カ子、リュシル・ランドン
118歳以上の存命者の最多人数 2名 2022年2月11日から2022年4月19日まで - 田中カ子、リュシル・ランドン

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ The 2010 study of countries with most supercentenarians
  2. ^ See list in
  3. ^ GRG Table C(2012) World's Oldest Person Titleholders(since 1955)”. ジェロントロジー・リサーチ・グループ. 2013年1月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]