スーパーセンテナリアン

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スーパーセンテナリアンsupercentenariansuper-centenarianとも)は、110歳以上の人物のこと。センテナリアン(100歳以上の人物)1000人のうち約1人存在する。2010年に行われた調査によると、生死に関わらず最も知られたスーパーセンテナリアンがいるのはアメリカ合衆国日本イギリスフランスそしてイタリアという[1]

人類史上初めて確証のあるスーパーセンテナリアンは19世紀末に死去。1980年代までは115歳が最高であったが、現在ではこれすらも凌駕しており、116歳以上の人物が15名以上記録されている。これまで確証のある世界最高齢者は、1997年8月4日に122歳164日で死去したジャンヌ・カルマン。男性の最高齢者は2013年6月12日に116歳54日で死去した木村次郎右衛門である。

史上2500名以上のスーパーセンテナリアンが記録されている[2]。それ以上いる可能性もあるが、主張の大多数は確証を得るには至っていない。ただ、この状況は出生届が多くの国で一般化したこと、一部の国に至ってはスーパーセンテナリアンの年齢に達したことなどから、変化しつつある。

語源[編集]

アン・ポウダー(Ann Pouder、1807年4月8日 - 1917年7月10日)、1917年、110歳の誕生日に撮影された写真。

少なくとも1970年代以降とされ(ギネス世界記録編集者であるノリス・マクワーターが、1976年にA・ロス・エックラー・ジュニアの年齢を調査中に使用)、その後1991年にウィリアム・シュトラウスとニール・ハウが共著『世代』を上梓し、一般にも広まった。

当初は「100歳以上の人物」を指すに過ぎなかったが、110歳以上も人口統計学上許容範囲内にある。

概要[編集]

歴史[編集]

長寿とされる人物は、歴史上早い時期から主張されてはきたが、ギネス世界記録が認定する初のスーパーセンテナリアンは、オランダ人のヘアート・アドリアーンス・ブームハールトである。かつては同じくオランダ人トマス・ペテルス(伝えられるところによると1745年 - 1857年)が初のスーパーセンテナリアンとして認定されていたが、証拠不十分としてその認定は取り消しされている。フランスの人口統計学者ジャン=マリー・ロビンは、ペテルスと断言するには証拠が乏しいとして、1898年に110歳となったヘアート・アドリアーンス・ブームハールトを、初の確証のあるケースとしている。

ノルウェー国教会にも、現在のノルウェー中南部に住んでいた、スーパーセンテナリアンについての記録が残されている。ヨハネス・トルピ(1549年 - 1664年)やクヌート・エルランドソン・エトゥン(1659年 - 1770年)らがそれに当たるが、両者は何れもオップラン県・ヴァルドレスに居住。

1902年、マーガレット・アン・ネーヴが確証のある初の女性スーパーセンテナリアンとなった。

なお、ペテルスのケースを割り引いて考えると、ルイーザ・ティエールデリーナ・フィルキンスの2名が、1926年にニューヨーク州で111歳の誕生日を迎えたことが文書に残されている。フィルキンスは後に112歳、次いで113歳を初めて迎えた人物となる。

1959年、ギネス世界記録は初めて114歳を迎えた人物として、マーサ・グラハムを認定(ただしグラハム自身の記録には疑義が生じており、ジェロントロジー・リサーチ・グループによる歴代の記録にグラハムの名前はない[3])。

1984年にはアメリカ合衆国社会保障局が、マシュー・ビアードを同じく114歳になったと承認しているが、唯一確証があるのは1985年に114歳となったアウグスタ・ホルツ(1871年8月3日 - 1986年10月21日)である。ホルツは115歳を初めて迎えた人物にもなった。

ギネス世界記録は116歳となった人物として、キャリー・C・ホワイトを長らく認定してきたが、ジャンヌ・カルマンがこの記録を初めて達成した可能性があるとする学者は多い。カルマンは1997年に122歳164日で死去しており、確証がある中では現在に至るまで史上最高齢とされる。カルマンに次いで疑義が生じていない最高齢者は、1999年に119歳97日で死去したサラ・ナウス

同時期に確実な証拠がある、115歳以上の存命者の最多人数は7名で、これまで1度あった。

同時期に確実な証拠がある、116歳以上の存命者の最多人数は3名で、これまで5度あった。

  • 2016年3月10日から同年5月12日まで - スザンナ・マシャット・ジョーンズ、エンマ・モラーノ、ヴァイオレット・ブラウン
  • 2016年8月4日から2017年4月15日まで - エンマ・モラーノ、ヴァイオレット・ブラウン、田島ナビ
  • 2017年5月2日から同年9月15日まで - ヴァイオレット・ブラウン、田島ナビ、都千代

同時期に確実な証拠がある、117歳以上の存命者の最多人数は2名で、これまで4度あった。

  • 1997年9月24日から1998年4月16日まで - マリー・メイユール、サラ・ナウス
  • 2017年3月10日から同年4月15日まで - エンマ・モラーノ、ヴァイオレット・ブラウン
  • 2017年8月4日から同年9月15日まで - ヴァイオレット・ブラウン、田島ナビ

同時期に確実な証拠がある、118歳以上の存命者が複数存在したことはない。

なお、初めて確認できる資料のある19世紀末以降、世界に存命中の年齢に確証のあるスーパーセンテナリアンがいなかった最長期間は、キャサリン・プランケットが死去した1932年10月14日から、ベッツィー・ベイカーが110歳になった1952年8月20日までの約20年間。

初めて3世紀にわたり生存したスーパーセンテナリアンはマーガレット・アン・ネーヴ(1792年 - 1903年)である。20世紀まで生存したことで知られる、唯一の18世紀生まれのスーパーセンテナリアンである。これは19世紀から21世紀にかけて生存した、確実な証拠のあるスーパーセンテナリアンが数百名いるのとは好対照を成す。3世紀にわたり生存した人物の最高齢記録は田島ナビ(1900年 - 2018年)の117歳260日である。

現在存命中の確実に証拠がある世界最高齢者は日本の田中力子(1903年1月2日生)であり、2018年7月22日に都千代が死去したことに伴い、世界最高齢となった。

脚注[編集]

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  1. ^ The 2010 study of countries with most supercentenarians
  2. ^ See list in
  3. ^ GRG Table C(2012) World's Oldest Person Titleholders(since 1955)”. ジェロントロジー・リサーチ・グループ. 2013年1月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]