プロフェッショナルレフェリー

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プロフェッショナルレフェリー(Professional Referee、略称「PR」)は、日本のサッカーおよびバスケットボールにおいて、審判員の活動によって主たる収入を得ている人物並びに制度。

なお、プロ野球審判員も審判員の活動によって主たる収入を得ているが、「プロフェッショナルレフェリー」とは称さない。

サッカー[編集]

日本サッカー協会 (JFA) がトップレベルの審判員が審判活動に専念できるよう、2002年に「スペシャルレフェリー」(Special Referee、略称「SR」)の名称で導入した[1]。2009年から現行の名称となっている[2]

PRの選定はJFA理事会の協議事項に規定されており[3]、PRに選定された人物はJFAとの間で契約を結ぶ。契約期間は原則として1年(PR就任前の前職との兼ね合いで月単位の契約となる場合もあり)[4]。年俸は非公開。

PR契約を結ぶと、審判活動のためのトレーニング環境が提供される他、審判員と審判インストラクターの育成・強化活動「JFAレフェリーキャラバンプロジェクト」に参加する。一部はJFAから国際サッカー連盟(FIFA)に国際主審・国際副審として推薦される(PR全員が推薦されるわけではなく、またPR以外にも国際主審・国際副審に推薦されるものもいる)。

SR時代は主審のみと契約を結んでいたが、2009年より相樂亨名木利幸とPR契約を結び、日本で初めてとなる「プロ副審」が誕生した。

歴代PR一覧[編集]

主審
審判員氏名 PR登録 PR引退 国際審判員資格
岡田正義 2002年 2010年12月 元国際主審
上川徹 2007年1月
柏原丈二 2003年 2011年6月
吉田寿光 2016年1月
西村雄一 2004年
家本政明 2005年 2022年1月
扇谷健司 2007年 2018年1月
東城穣 2008年 2021年1月
松尾一 2024年1月
村上伸次 2022年1月
佐藤隆治 2009年 2023年1月 元国際主審
飯田淳平 2011年 国際主審
木村博之 2012年
山本雄大 2015年
荒木友輔 2018年
今村義朗 2020年
福島孝一郎
池内明彦 2021年
笠原寛貴 国際主審
清水勇人 2022年
中村太
山下良美 国際主審
谷本涼 2023年 国際主審
御厨貴文 2024年
副審
審判員氏名 PR登録 PR引退 国際審判員資格
相樂亨 2009年 2019年 元国際副審
名木利幸 2009年 2018年
大塚晴弘 2011年 2017年
八木あかね 2014年 2019年
山内宏志 2018年 2023年1月
聳城巧 国際副審
西橋勲 2020年
野村修 2024年1月 元国際副審
渡辺康太 2023年 国際副審
淺田武士 2024年

バスケットボール[編集]

日本バスケットボール協会 (JBA) は2017年9月25日、加藤誉樹との間でプロフェッショナルレフェリー契約を締結したことを公表した[5]ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)などの試合で、プロ審判として活動する。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ プロのレフェリーっているの?”. サッカーQ&A. 日本サッカー協会. 2019年2月2日閲覧。
  2. ^ プロフェッショナルレフェリー3名と新たに契約”. 日本サッカー協会 (2009年2月5日). 2019年2月2日閲覧。
  3. ^ 職務権限規程 (PDF) - 公益財団法人 日本サッカー協会 2015 年度 第10回理事会協議資料、2015年11月19日公開、2019年2月2日閲覧。
  4. ^ 財団法人 日本サッカー協会 平成22年度 第8回理事会 協議事項 (PDF) - 2010年12月9日公開、2019年2月2日閲覧。
  5. ^ JBA公認プロフェッショナルレフェリー誕生に関する記者会見のご報告』(プレスリリース)日本バスケットボール協会、2017年9月25日http://www.japanbasketball.jp/release/384612019年2月2日閲覧 

外部リンク[編集]