スプーン階級論

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スプーン階級論
各種表記
ハングル 수저계급론
漢字 수저階級論
発音 スジョゲグノン
日本語読み: スプーンかいきゅうろん
さじかいきゅうろん
RR式 Sujeo gyegeupron
MR式 Sujŏ gyegŭpron
英語表記: Spoon class theory
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スプーン階級論(スプーンかいきゅうろん)あるいはさじ階級論韓国語: 수저계급론[注 1]は、大韓民国発祥のスラングあるいはミーム

現在の韓国社会に広まる「親の職業や経済力によって人生が決定され、本人の努力では社会での階層が上昇することはない」という考え方を象徴する言葉である。

概要[編集]

英語イディオムである“born with a silver spoon in one's mouth”(銀のスプーンを咥えて生まれる ⇒ 裕福な家庭に生まれる)から派生した、親の資産・年収によって人物をランク付けする考え方で、2015年に韓国のSNS上で流行した[1][2][3]。なお、韓国の新聞や放送などで古くから「出身背景が良い人」を指す用語として使われてきた금수저(クムスジョ、金匙)という言葉があるという[4]

概ね以下のように分けられるが[5]、金額については違う数字を挙げるものもある。

名称 資産 年収
金スプーン 20億ウォン(約2億円) 2億ウォン(約2000万円)
銀スプーン 10億ウォン(約1億円) 8,000万ウォン(約800万円)
銅スプーン 5億ウォン(約5000万円) 5,500万ウォン(約550万円)
土(泥)スプーン 5,000万ウォン(約500万円)未満 2,000万ウォン(約200万円)未満

2015年12月にソウル大学の学生が自殺した際の遺書に「生存を決めるのは箸とスプーンの色だった」と書き残していたと報じられ[6]、「最高学府のソウル大学に合格するだけの能力があっても自殺に追い込まれた」というニュースが韓国の青年層に大きな衝撃を与えた[注 2]

金のスプーンの上に財閥の子女などを指す「ダイヤモンドのスプーン」、土のスプーンの下に「糞のスプーン」といったさらに細かいランク付けがされる場合もあり、ネット上にとどまらずテレビの討論番組で取り上げられたり[5]、この表現が韓国のエンターテインメントを扱う記事でも使用されるなど[8][9]、韓国においてはヘル朝鮮三放世代などとともに人口に膾炙した言葉になっている。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ なお、本来スジョ수저)はスプーン(匙、さじ)のスッカラック(숫가락)とのチョッカラック(젓가락)のセットを指すが、由来するイディオム(後述)から単にスプーンまたはさじと訳される。
  2. ^ その後、自殺の原因については両親が否定している[7]

出典[編集]

参考文献[編集]