スピリット・スクワッド

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スピリット応援団から転送)

ザ・スピリット・スクワッドThe Spirit Squad)は、かつてアメリカ合衆国プロレス団体WWERAWに登場したプロレスラーのユニット。メンバーはケニージョニーニッキーマイキーミッチの5人。日本でWWEを放送しているJ SPORTSでは、スピリット応援団という字幕となっていた。

メンバー全員がWWEのファーム団体OVWの出身であるが、ニッキーはチャボ・ゲレロがカーウィン・ホワイトという中流白人ギミックをしていた時期にキャディー役でRAWに登場しており、ミッチは2004年に開催された100万$タフイナフのファイナリストに残っていた。WWE内では、全員が団体の将来を担いうる有望株と目されていた。

登場から一貫してヒールのユニットであり、ビンス・マクマホンシェイン・マクマホンの派閥に付いていた。試合ではほとんど1対1の戦いはせず、タッグ、もしくはメンバー5人全員が出場するハンディキャップ・マッチを得意としていた。タッグ・マッチでも必ず他のメンバーがセコンドとして試合に介入していた。

概要[編集]

2006年1月23日に開催されたRAWでのジェリー・ローラージョナサン・コーチマン戦に乱入したのが初登場である。2月16日のRAWでのショーン・マイケルズとビンスのマイクパフォーマンス中に登場し、マイケルズを侮辱するパフォーマンスをする。以降マイケルズとの抗争をスタートさせ、同時にマイケルズと抗争状態にあったビンス、シェイン親子のアシストに回るようになった。4月2日に開催されたレッスルマニア22でのマイケルズ対ビンス戦にも乱入している。

レッスルマニア22翌日の4月3日のRAWでビッグ・ショー&ケインが保持する世界タッグ王座を奪取。メンバー全員での反則による勝利だが、建前上は試合に出場したケニーとマイキーが王座を保持している。後にケインがヒールターンしてビッグ・ショーとのチームを解散した為に、この2人との抗争は行っていない。

4月30日に開催されたバックラッシュ2006でのマイケルズ対ビンス&シェインのハンディキャップ・マッチにも乱入し、実質1対7の構図を作り上げてビンス&シェインの勝利に貢献した。

その後もマイケルズとの抗争は続いたが、6月12日のRAWで当時ビンスと険悪になっていたトリプルHとハンディキャップ・マッチで対戦。トリプルHが劣勢となっていた試合終盤でマイケルズが乱入し、トリプルHを救出。かつて1990年代にWWEを沸かせたユニット、D-ジェネレーションX(略称DX)の再結成の引き金となった。6月25日に開催されたヴェンジェンス2006でDXと対戦するも敗退。

その後クライム・タイム等の新ユニットに敗北するなどでチームは不仲になり、11月5日に行われたサイバー・サンデー2006で、リック・フレアーロディ・パイパーにタッグ王座を奪取された。2007年にケニーを除くメンバーはOVWに降格され、ユニットとしては消滅した。さらに同年、ミッチはWWEを解雇された。その後、WWEに在籍しているのはドルフ・ジグラーと名を改めたニッキーのみであったが、2016年にケニーとマイキーがWWEに登場し、タッグチームとしてスピリット・スクワッドは一時復活。ジグラーとの対立ストーリーが始まり[1]WWE・スマックダウン・タッグチーム王座にも挑戦した[2]

獲得タイトル[編集]

WWE

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Howell, Nolan (2016年10月4日). “SmackDown: Ambrose, Styles and Cena meet before No Mercy”. Slam! Sports. Canadian Online Explorer. 2018年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月2日閲覧。
  2. ^ Plummer, Dale (2016年10月26日). “Smackdown Live!: James Ellsworth costs Dean Ambrose a shot at the WWE title”. Slam! Sports. Canadian Online Explorer. 2018年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月2日閲覧。

外部リンク[編集]