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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

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スパイダーマン:
ノー・ウェイ・ホーム
Spider-Man: No Way Home
監督 ジョン・ワッツ
脚本 クリス・マッケナ
エリック・ソマーズ英語版
原作 スタン・リー
スティーヴ・ディッコ
スパイダーマン
製作 ケヴィン・ファイギ
エイミー・パスカル
出演者 トム・ホランド
ゼンデイヤ
ベネディクト・カンバーバッチ
ジェイコブ・バタロン
ジョン・ファヴロー
ジェイミー・フォックス
ウィレム・デフォー
アルフレッド・モリーナ
トーマス・ヘイデン・チャーチ
リス・エヴァンス
ベネディクト・ウォン
トニー・レヴォロリ
マリサ・トメイ
アンドリュー・ガーフィールド
トビー・マグワイア
音楽 マイケル・ジアッチーノ
主題歌Rosy
SixTONES(日本語吹替版)
撮影 シェイマス・マクガーヴェイ
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
マーベル・スタジオ
パスカル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ソニー・ピクチャーズ リリーシング
日本の旗 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 イギリスの旗中華民国の旗香港の旗 大韓民国の旗フランス領ギアナの旗エジプトの旗
2021年12月15日[1]アメリカ合衆国の旗世界の旗 2021年12月17日
日本の旗 2022年1月7日
フィリピンの旗 2022年1月8日
上映時間 148分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 MCU
エターナルズ(2021年)
スパイダーマン
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年)
次作 MCU
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年)
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(原題: Spider-Man: No Way Home)は、マーベル・コミックスーパーヒーロースパイダーマン』をベースとした、2021年アメリカ合衆国スーパーヒーロー映画。監督はジョン・ワッツ、脚本はクリス・マッケナエリック・ソマーズ英語版、出演はトム・ホランドゼンデイヤベネディクト・カンバーバッチジェイコブ・バタロンら。

コロンビア ピクチャーズマーベル・スタジオが共同で製作し、ソニー・ピクチャーズ リリーシングが配給する。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)に次ぐシリーズ3作目であり、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の27作目である。

ストーリー

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの直後。クエンティン・ベック/ミステリオの策略で正体を明かされてしまったピーター・パーカー/スパイダーマン。ミステリオ殺害の容疑をかけられたピーターは、ダメージ・コントロール局に拘束され、親友のネッド、恋人のMJ、そしてメイおばさんまでもが尋問を受けてしまう。盲目の弁護士マット・マードックの尽力で不起訴となるものの、社会におけるスパイダーマンの評価は二分されてしまう。そのあおりを受け、ピーターだけでなく無関係のMJとネッドが受験したMIT(マサチューセッツ工科大学)を不当な理由で不合格とされてしまった。

追い詰められたピーターは、かつて宇宙の命運をかけて共に戦ったスティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジに助けを求める。時間を司るタイム・ストーンを失ったストレンジが提案したのは、全ての人々からピーターの正体を忘れさせる呪文の行使であった。詠唱の途中でピーターが邪魔をしてしまったために呪文は失敗に終わり、ストレンジはピーターに対し、魔術ではなく直接MITに掛け合うよう薦めて失敗の後始末を始める。

ピーターは橋の中央でMIT副学長を発見して説得を試みるも、その最中に謎のアームを装備した男の襲撃を受ける。執拗にピーターを攻撃するオットー・オクタビアス/ドクター・オクトパスは、アイアンスパイダースーツからナノマシンを奪って自身のアームと結合させ、ピーターを追い詰める。しかしナノマシンを奪ったことが仇となってアームの主導権を奪われ、戦闘はピーターの勝利に終わる。その直後、パンプキンボムの爆発と共にグライダーに乗った緑色の男、ノーマン・オズボーン/グリーンゴブリンが姿を現す。呆気にとられるピーターだったが、直後にストレンジの魔術でサンクタムに転移する。ストレンジによれば、すでに捕らえられていたカート・コナーズ/リザードも含め、魔術の失敗によって「ピーターがスパイダーマンだと知る者を、他の並行世界から呼び寄せてしまった」のだという。こうして、ピーターはMJ、ネッドと共に、他に呼び寄せられた訪問者たちを捕縛し元の世界に帰すための戦いに挑む。

ノーマンの追跡中、電気を自在に操るマックス・ディロン/エレクトロを発見、彼との戦闘中に現れた全身が砂で出来たフリント・マルコ/サンドマンも含め、捕縛に成功。さらに本来の人格を取り戻したノーマンがメイを通じてピーターに接触、サンクタムへと移送される。ストレンジが呪文を逆転させて彼らをそれぞれのユニバースに戻すよう準備をする中、ピーターは、彼ら全員が「それぞれの世界のスパイダーマンと戦い、死亡する」直前に転送されたことに気づく。帰還しても死を迎えるなら、その前に彼らの力を失わせ、善人に戻して死から守ってあげるように提案するピーター。しかしストレンジは拒否し、ピーターとの戦闘が始まる。ミラー・ディメンションを展開して戦闘を有利に進めるストレンジだったが、ピーターの数学を駆使した策略によりミラー・ディメンション内のグランドキャニオンに閉じ込められ、さらにスリング・リングをも奪われてしまう。

ストレンジに勝利したピーターは、訪問者たちを治療すべくハッピーのアパートを訪れる。ノーマンの助力もあってオクタビアスのアームの制御チップを作り直して彼の狂気を取り払うことに成功するが、ディロンの治療の途中でゴブリンの人格がノーマンを支配してしまう。ノーマンの言葉で反旗を翻したディロンはオクタビアスを撃破しアーク・リアクターを奪って逃走、フリントとコナーズも逃亡してしまう。必死にメイを逃がそうとするピーターだったが、ノーマンとの死闘の末、メイを失ってしまう。メイに死の直前「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と伝えられたピーターは、ハッピーの決死の守りもあり、騒ぎを聞きつけたダメージ・コントロール局から逃れる。

一方、MJとネッドは偶然にもスリング・リングを用いたポータルの作成に成功。ピーターを呼び寄せようとするものの、現れたのはオクタビアスたちの世界(=『スパイダーマン』三部作)から来たピーター・パーカー(通称ピーター2)と、ディロンたちの世界(=『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ)から来たピーター・パーカー(通称ピーター3)であった。彼らの助言によって、行方をくらましたピーターを発見。戦意を完全に失っていたピーターだったが、別の世界を生きるピーターたちとそれぞれが愛する者と離別したことについて語り合い、メイの遺志に敬意を表し、訪問者たちを治療して元の世界に帰すため尽力しようと決意する。

3人のピーターとMJ、ネッドは、デイリー・ビューグルの放送を利用して改装中の自由の女神にディロン、フリント、コナーズを誘い込む。ピーターたちとかつての敵が戦い、コナーズとフリントをもとの姿に戻すことに成功する。さらにオクタビアスがピーター側に加勢し、ディロンからアーク・リアクターを奪取し、その力を封印。ネッドがポータルを開いたことでストレンジがミラー・ディメンションから帰還し、ピーターたちが成したことを称賛する。しかし急襲したノーマンのパンプキン・ボムがストレンジの封印していた呪文を解き放ち、マルチバースから「ピーターを知る者」たちが大群をなして現れ始める。

ストレンジがマルチバースの扉を閉じようと試みる中、メイを殺されたピーターは挑発するノーマンを攻撃、そのまま彼のグライダーを用いて殺害しようとするが、それを止めたのはかつてノーマンと戦ったピーター2であった。ピーター2はノーマンに刺されながらも彼をかばい、その姿を見たピーターはピーター3が投げた治療薬を受け取ってノーマンに注射、正気を取り戻させることに成功する。

すべての仕事を終えたピーターは、制御不能に陥ったマルチバースの侵蝕を止めるため、その中心にいる自分の記憶をすべての人々から消し去ってほしいとストレンジに伝える。共に戦ったピーターたち、最愛のMJやネッドに別れを告げ、再び出会うことを約束すると、ストレンジの魔術が行使される。こうして、この世界を訪れたすべての人物は各々の並行世界へと帰還し、そしてあらゆる人物がピーターに関する記憶を失った。

2週間後のクリスマス。ピーターはMJとネッドの元を訪れる。ピーターの記憶を失っていた二人に対し、ピーターは自己紹介だけしてその場を去った。その後、花を供えるために訪れたメイの墓では、やはりピーターの記憶を失っているハッピーと会話を交わし、メイを悼む。新しく借りた空っぽのアパートの一室に、箱ひとつで越してくるピーター。誰も彼のことは覚えてはいないが、自警活動は再開する。新しく手作りしたスーツをまとい、再び窓から飛び出す。そう、スパイダーマンとして。

ミッド・クレジット・シーン。ひっそりとこの世界に召喚されていたエディ・ブロック/ヴェノムは、酒を飲みながらこの世界で起きた出来事を聞いていた。代金を払う直前にストレンジの魔術によって世界を去ったエディであったが、彼がいた場所には、ヴェノムのシンビオートの一部が残っていた。

キャスト

主な登場人物

ピーター・パーカー / スパイダーマン
演 - トム・ホランド、日本語吹替 - 榎木淳弥[2][3]
放射能を浴びたクモに噛まれ、クモの特殊能力を得た高校生にしてニューヨークのヒーローでありアベンジャーズのメンバー。前作にてクエンティン・ベック / ミステリオにスパイダーマンの正体はピーターと暴露され、更にミステリオ殺害の容疑をかけられる。
ミシェル・ジョーンズ(MJ)
演 - ゼンデイヤ、日本語吹替 - 真壁かずみ[4][3]
ピーターのクラスメイトであり恋人。
ネッド・リーズ
演 - ジェイコブ・バタロン、日本語吹替 - 吉田ウーロン太[4][3]
ピーターのクラスメイトであり親友。
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
演 - ベネディクト・カンバーバッチ[5]、日本語吹替 - 三上哲[4][3]
元神経外科医で、ニューヨークのサンクタムの魔術師。マスターの座は宇宙の命運を懸けた戦いに敗れ、消滅していた5年の間にウォンに移ってしまった。また、タイム・ストーンは失われたままとなっている。
今作ではピーターの頼みを聞き、マルチバースに接続して他者の記憶を操作する呪文を行使するが、当のピーターに妨害されて失敗に終わり、後始末を始める。

マルチバースからの登場人物

ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン
演 - ウィレム・デフォー、日本語吹替 - 山路和弘[4][3]
天才科学者であり、実験用のパワー増強剤を自ら服用し、「グリーン・ゴブリン」としての別人格が覚醒した男。橋での騒動後、路地裏にてマスクを破壊し走り去る。ノーマンを演じたデフォーはサム・ライミ監督の『スパイダーマン』三部作から続投した。
オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス
演 - アルフレッド・モリーナ[6]、日本語吹替 - 銀河万丈[4][3]
スパイダーマン2』にて公開実験中に爆発事故を起こしてアームが取り外せない体となった天才科学者の男。橋の中央にてピーターと戦うも敗れ投獄される。本作での彼は前述の映画にて川へと沈んでいったその後を描いている[6]
マックス・ディロン / エレクトロ
演 - ジェイミー・フォックス[7]、日本語吹替 - 中村獅童[4][3]
ある事故により電力を操る力を得る男。演じたフォックスは『アメイジング・スパイダーマン2』から続投したが、マルチバースに接続した後の彼は青色で描かれず、自由の女神での戦いにてアーク・リアクターを搭載したスーツを装着し参戦する[7]
フリント・マルコ / サンドマン
声 - トーマス・ヘイデン・チャーチ、日本語吹替 - 石田圭祐
素粒子実験場の素粒子分解装置に入り込んでしまい、体の分子が全て砂になってしまった男。エレクトロとの戦いの際にピーターに加勢する。演じたチャーチは『スパイダーマン3』から声とアーカイブ映像という形で続投した。
カート・コナーズ / リザード
声 - リス・エヴァンス、日本語吹替 - 内田直哉
不完全な薬を飲んでしまい、爬虫類の体になってしまった科学者の男。下水道にてストレンジに見つかり最初に投獄された。演じたエヴァンスは『アメイジング・スパイダーマン』から声とアーカイブ映像という形で続投した。

ミッドタウン高校

ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン
演 - トニー・レヴォロリ、日本語吹替 - 畠中祐[4][3]
ピーターのクラスメイト。
ベティ・ブラント
演 - アンガーリー・ライス、日本語吹替 - 水瀬いのり[4][3]
ピーターのクラスメイト。ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティ。
ジェイソン・イオネッロ
演 - ジョージ・レンデボーグ・Jr英語版
ベティと同じ、ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティの少年。
ロジャー・ハリントン
演 - マーティン・スター、日本語吹替 - 長野伸二
ジュリアス・デル
演 - J・B・スムーヴ英語版、日本語吹替 - 山野井仁[3]
ピーターの先生。

スパイダーマンの関係者

ハロルド・“ハッピー”・ホーガン
演 - ジョン・ファヴロー、日本語吹替 - 大西健晴[4][3]
スターク社本社屋のセキュリティ責任者であり元トニー・スタークのボディガード兼運転手。相変わらずメイに惚れているが、本人によればメイとは「別れてしまった」と語っている。
メイ・パーカー
演 - マリサ・トメイ、日本語吹替 - 安藤麻吹[4][3]
ピーターのおば。
三代目AI
声 - 不明、日本語吹替 - 藤森慎吾
橋でのオクタビアスとの戦いにて登場。正式名称は不明。

ドクター・ストレンジの関係者

ウォン
演 - ベネディクト・ウォン、日本語吹替 - 田中美央[3]
マスターズ・オブ・ミスティック・アーツのマスターであり、ストレンジの盟友である魔術師。

その他の人物

MIT副学長
演 - ポーラ・ニューサム英語版
J・ジョナ・ジェイムソン
演 - J・K・シモンズ、日本語吹替 - 立川三貴[4][3]
デイリー・ビューグルのニュースキャスター。前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のミッド・クレジット・シーンのニュース映像でピーターをスパイダーマンの正体であると暴露した。ニュースはグリーンバックを背景にした小さなスタジオで放送されていたが後に大きいスタジオで放送している様子が描かれている。
シモンズはサム・ライミ監督の『スパイダーマン』3部作の他、『ザ・シンプソンズ』『アルティメット・スパイダーマン』でもジェイムソンを演じている。
クレイアリー連邦捜査官
演 - アリアン・モーエイド英語版、日本語吹替 - 尾上松也[3]
ダメージ・コントロール局の局員。ピーターやMJ達を尋問する。
クエンティン・ベック / ミステリオ
演 - ジェイク・ジレンホール(アーカイブ映像)、日本語吹替 - 高橋広樹
前作のロンドンでのスパイダーマンとの戦いで死亡するもベッグ一味の残党が公開した映像にて、ある告発をする。

※この他に、ホランドの弟のハリー・ホランドが、麻薬ディーラー役でカメオ出演していたが最終的に本編からはカットされている[8]。また、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にてモーガン・H・スタークを演じたレクシー・レイブも出演していたがカットされている[9]

設定・用語

スパイダーマンのツール

これまでの作品に登場した“アイアン・スパイダー・スーツ”、“アップグレード・スーツ”、“ウェブ・シューター(トニー・スターク製)”の他にも、新登場の“ブラック&ゴールド・スーツ”、“インテグレート・スーツ”を装備・駆使する。

その他のアイテム・テクノロジー・ビークル

Dum-E(ダミー)
トニーの発明品のロボットアーム。


製作

企画

2017年7月、ソニーのエイミー・パスカルが、2019年7月公開予定のスパイダーマン単独作の2作目(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)をもって、マーベルとの業務提携が終了する予定であることを明かした。その一方で、『スパイダーマン:ホームカミング』から始まったシリーズは三部作構想であるということを明かしており、3作目については未定であるとした。

2019年8月、ソニーとディズニー/マーベルの間でスパイダーマンの権利を巡る契約交渉が決裂していたことが判明し、これによりスパイダーマンがMCUから離脱することになると報じられた。これにより、ホランド演じるスパイダーマンの単独3作目はMCUには含まれないことが明かされた。同月、過去2作の監督を務めたジョン・ワッツが第3作に関する契約は結んでいないことが報じられた。

同年9月28日、ホランド演じるスパイダーマンの単独作品3作目がマーベル・スタジオとソニーの共同制作となることが発表され、これまで通りMCUのシリーズ作として制作されることが明らかとなった。同時に、第3作の全米公開日が2021年7月16日に予定されていることも明らかとなった。同月、過去作と同様にジョン・ワッツが監督を務めることが報じられた。

プリプロダクション

2019年8月、過去2作で脚本を務めたクリス・マッケナエリック・ソマーズが続投することが明らかとなった。

2020年3月、MJ役でゼンデイヤが続投することがホランドによって明かされた。4月25日、本作の全米公開日が2021年11月5日に延期されたことが明らかとなった。5月、本作にデアデビル/マット・マードック役でチャーリー・コックスが出演するという噂が報じられたが、コックス本人が否定した。7月、本作の米公開日が2021年11月5日から同年12月17日へ再延期されたことが発表された。同月、フラッシュ・トンプソン役でトニー・レヴォロリが続投することが明らかとなった。10月、ベネディクト・カンバーバッチドクター・ストレンジ役で本作に出演することが報じられた。さらに同月、『アメイジング・スパイダーマン2』に登場したエレクトロ/マックス・ディロンが本作に登場することが明らかとなり、同作でエレクトロを演じていたジェイミー・フォックスが本作への出演交渉の最終段階にあることが報じられた。12月、『スパイダーマン2』でドクター・オクトパスを演じていたアルフレッド・モリーナが本作に出演することが判明した。

2021年2月24日、ホランドが自身のインスタグラムで本作のタイトルが『スパイダーマン:フォン・ホーム』であることを発表。しかし同日、共演しているネッド役のジェイコブ・バタロンはインスタグラムで本作のタイトルが『スパイダーマン:ホームレッカー』であると投稿。さらに、MJ役のゼンデイヤも同じくインスタグラムで『スパイダーマン:ホームスライス』であると投稿し、ファンの間で混乱が生じた。翌25日、本作の正式なタイトルが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』となることが発表された。同月、ホランドは実弟であるハリーが本作にカメオ出演していることを明かした。しかし、最終的に完成版からはハリーの出演シーンはカットされた。

撮影

2019年12月、本作の撮影が2020年夏に開始される予定であることが判明した。2020年4月、新型コロナウイルスの蔓延による影響で本作の撮影に遅延が生じる可能性が報じられた。しかし一方で変わらず7月の撮影開始を目指しているという情報も報じられ、7月13日から10月30日まで、アトランタニューヨークロサンゼルス、およびアトランタでの撮影が予定されていると報じられた。同月、ホランドは自身が出演した番組内で、本作の撮影スケジュールが未だ不明であることを明かした。2020年10月中旬からニューヨークにて本作の撮影が開始され、2021年3月頃に終了した。

ポストプロダクション

2021年8月、予告編が公開された。同月、本作の上映時間が150分であることが判明した。これは歴代のスパイダーマン作品の中で最長の上映時間となり、MCUの中でも『アベンジャーズ/エンドゲーム』『エターナルズ』に次いて3番目の長さとなる。11月、本作の日本公開日が2022年1月7日に決定した。同月、第2弾予告編の公開に合わせたプレミアイベントにホランドが登場し、本作に登場するグリーンゴブリンは『スパイダーマン』と同様にウィレム・デフォーが演じていることを明かした。12月、本作のポストプロダクションが未だに終了していないことが明かされた。

公開

2021年12月15日にイギリス韓国において先行公開され[1][10]、同月17日に米国を始めとする大半の国と地域(日本とフィリピンなどを除く)で公開[11]。日本では3週間遅れの2022年1月7日に公開された[12]。なお、米国では当初、2021年7月16日に公開が決まっていたが[13]新型コロナウイルスのパンデミックの影響で同年11月5日に延期された後[14]、更に12月に変更された。

アメリカのエンターテインメント情報誌「バラエティ」によると、本作品が中華人民共和国(中国)において、中国当局の審査や検閲を通過し、同国内の映画館で上映される可能性が高くなったと2021年11月に報じた。MCUの作品を巡っては、作品の製作者や出演者らが中国共産党などを批判した影響でMCUフェーズ4の作品[15]が同月時点で未だに公開されない事態が続いている。このため、本作品が中国において公開された場合、MCUフェーズ4最初の上映作品ということになる[16][17][18][19]

作品の評価

興行収入

初週末3日間のオープニング興収は2億6,000万ドルとなり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に次ぎ歴代2位となった[20]

脚注

  1. ^ a b Marvel UK & Ireland@MarvelUKのツイート”. Twitter (2021年11月16日). 2021年11月21日閲覧。
  2. ^ スパイダーマン第3弾、邦題決定!『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』”. シネマトゥデイ (2021年7月15日). 2021年7月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2022年1月7日). 2022年1月7日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 『スパイダーマン』最新作に歴代ヴィラン声優集結!中村獅童、銀河万丈、山路和弘が吹き替え続投”. シネマトゥデイ (2021年12月23日). 2021年12月23日閲覧。
  5. ^ Kit, Borys (2020年10月8日). “Benedict Cumberbatch Joins 'Spider-Man 3' as Doctor Strange (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2020年10月8日閲覧。
  6. ^ a b Kit, Borys (2020年12月8日). “'Spider-Man 3': Alfred Molina Returning as Doctor Octopus”. The Hollywood Reporter. 2020年12月8日閲覧。
  7. ^ a b Kit, Borys (2020年10月1日). “'Spider-Man 3' Jolt: Jamie Foxx Returning as Electro (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2020年10月8日閲覧。
  8. ^ Spider-Man: No Way Home Cut Scene with Tom Holland's Brother Harry”. Screen Rant (2021年12月4日). 2021年12月15日閲覧。
  9. ^ Spider-Man: No Way Home Almost Included Tony Stark’s Daughter”. Screen Rant (2021年12月19日). 2022年1月8日閲覧。
  10. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「:0」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  11. ^ Eclarinal, Aeron Mer (2021年11月4日). “Spider-Man: No Way Home Receives Delayed Release In International Regions” (英語). The Direct. 2021年11月7日閲覧。
  12. ^ 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』日本公開は2022年1月7日に決定” (日本語). THE RIVER (2021年11月4日). 2021年11月7日閲覧。
  13. ^ 『スパイダーマン』第3作、マーベル・スタジオとソニーが共同製作 ─ 2021年7月16日米公開、「複数のユニバースを横断する唯一のヒーロー」に” (日本語). THE RIVER (2019年9月27日). 2021年11月7日閲覧。
  14. ^ Posted 2020年4月25日9:51, byJim Vejvoda (2020年4月25日). “トム・ホランド主演「スパイダーマン」第3弾と「スパイダーバース」続編が延期、新たな公開日が発表” (日本語). IGN Japan. 2021年11月7日閲覧。
  15. ^ ブラック・ウィドウ』と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『エターナルズ』の3作品。
  16. ^ 中国系スーパーヒーローが活躍するマーベル新作映画が中国当局の気に障った理由”. Newsweek日本版. p. 2 (2021年9月9日). 2021年11月9日閲覧。
  17. ^ 「シャン・チー」中国上映禁止の危機 主演の中国系カナダ人俳優が政権批判で”. 映画.com (2021年9月14日). 2021年11月9日閲覧。
  18. ^ Davis, Rebecca (2021年11月8日). “‘Spider-Man: No Way Home’ Likely First Phase Four Marvel Film to Hit China”. Variety. 2021年11月9日閲覧。
  19. ^ 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、中国でMCUフェーズ4初の公開なるか”. THE RIVER (2021年11月9日). 2021年11月9日閲覧。
  20. ^ Box Office: ‘Spider-Man: No Way Home’ Officially Opens to $260 Million, Second-Biggest Box Office Debut in History” (英語). Variety (2021年12月20日). 2021年12月21日閲覧。

外部リンク

Category;高等学校を舞台とした映画作品