スパイクタンパク質
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スパイクタンパク質 (英: spike protein、またはペプロマー、英: peplomer) は、ウイルスカプシドまたはウイルスエンベロープ上の糖タンパク質スパイクである[1]。これらの突起は、宿主細胞上の特定の受容体にのみ結合する。それらは、宿主の特異性とウイルス感染性の両面で不可欠である。
ペプロマーという用語は、今日ではほとんど使われておらず、すべての外側に突き出したエンベロープタンパク質には使用されなくなった。ほとんどの場合、より正確でない表現のスパイクに置き換えられる。ただし、スパイクという用語は尖った構造を示唆しているが、エンベロープ構造の場合はそうではなく、外側が丸く、平らまたはボタン形状をしている。そして、ペプロマーとスパイクの両方の用語は、形態学的に目に見える構造を表しているに過ぎず、発現膜タンパク質またはコートタンパク質と同一ではない。ウイルスの他の多くの膜タンパク質は、これらの顕著な構造を形成しない。
ペプロマーという用語は、エンベロープタンパク質が特に大きく特徴的な構造を形成しているいくつかのウイルス群、例えばオルトミクソウイルス科やコロナウイルス科でのみ使用される。
いくつかのバクテリオファージ、特にT4様ファージの尾部繊維は修飾されたペプロマーである[要出典]。
インフルエンザウイルスには2種類のペプロマーがある。
参照項目[編集]
参考文献[編集]
- ^ Saunders Comprehensive Veterinary Dictionary (3rd ed.). Elsevier, Inc. (2007)
- ^ “Types of Influenza Viruses” (英語). Centers for Disease Control and Prevention (2019年11月18日). 2020年11月22日閲覧。
推薦文献[編集]
- F. Fenner et al.: The Biology of Animal Viruses, 2. Auflage, New York, London 1968, 0-12-253040-3, S. 5f
- D. J. Garwes et al.: Identification of epitopes of immunological importance on the peplomer of porcine transmissible gastroenteritis virus. Adv Exp Med Biol. (1987) 218: S. 509–515, PMID 2449047
- H. G. Niesters et al.: The peplomer protein sequence of the M41 strain of coronavirus IBV and its comparison with Beaudette strains. Virus Res. (1986) 5(2-3): S. 253–263, PMID 2429473