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ストークス・モーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3インチ ストークス・モーター
Sir Wilfred Stokes with example of his mortar and bombs. Typical 3 inch bombs used are 2nd and 6th from left
種類 迫撃砲
原開発国 イギリスの旗 イギリス
運用史
配備先 イギリス陸軍, イギリス連邦 armies
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
関連戦争・紛争 第一次世界大戦
開発史
開発者 ウィルフレッド・ストークス KBE
開発期間 1915
諸元
重量 104 lbs (47.17 kg) total [1]
要員数 2

砲弾 榴弾 10 lb 11 oz
(4.84 kg)[2]
口径 81.2mm (3.2 in)
作動方式 Trip
仰角 45°-75° [3]
発射速度 25 rpm (最大)[4]
6-8 rpm (通常)
有効射程 750 yards (686 m)
最大射程 800 yards (731 m)[5]
弾頭 アマトール
炸薬量 2lb 4 oz (1 kg)[6]
テンプレートを表示
ストークス・モーター
中東戦線で使用されるストークス・モーター
ストークス・モーター用の榴弾

ストークス・モーター(英:Stokes Mortar)とは第一次世界大戦中の1915年にイギリスでウィルフレッド・ストークスが開発した迫撃砲である。

本体はライフリングの無い滑腔砲に仰角調節機能を有する二脚と反動吸収用の台座をつけた形状をしており、砲弾は下部に発射薬と雷管が配置され、炸薬を充填した砲弾本体の先端部分にミルズ型手榴弾から流用した信管が取り付けられている。発射時には、発射用装薬が配置された後部を下にして砲弾を砲口から滑り込ませれば、砲身底部の撃針によって雷管が作動し、発射薬に点火され発射される。

第一次世界大戦で広く使用され、1920年代後半以降は後継のML 3インチ迫撃砲に更新されてイギリス軍から退役した。

歩兵用火力支援火器としての近代迫撃砲はこのストークス・モータの登場で完成されたといっても過言では無く、現用の迫撃砲はほとんどこのストークス・モーターと変わらない形状をしているが台座が長方形から円盤形に変更されている。砲弾に関しては弾道を安定させるために後部に翼が取り付けられると共に、砲弾自体の形状も涙滴型に改良されている。

ウィルフレッド・ストークスはこの兵器を発明した功績により大英帝国勲章ナイト・コマンダーを授与され、ストークス・モーターの砲弾一発につき1ポンドの権利金をイギリス国防省から受け取ることで巨額の財産を築いた。

射表

[編集]
チャージ無し 1 チャージ 2 チャージ 3 チャージ 4 チャージ
射程
着弾
時間
射程
着弾
時間
射程
着弾
時間
射程
着弾
時間
射程
着弾
時間
仰角
45
240
7·1
420
9·6
550
11·6
660
13·2
800
15·0
50
233
7·6
411
10·4
538
12·5
649
14·3
780
16·2
52
228
7·8
404
10·7
530
12·9
639
14·7
767
16·6
54
222
8·0
395
10·9
518
13·2
626
15·1
748
17·0
56
215
8·2
384
11·2
503
13·5
608
15·4
726
17·4
58
207
8·4
371
11·4
486
13·8
589
15·8
701
17·8
60
197
8·5
357
11·7
467
14·1
567
16·1
672
18·2
61
193
8·6
349
11·8
457
14·3
554
16·3
656
18·4
62
187
8·7
340
11·9
445
14·4
542
16·4
640
18·5
63
182
8·8
332
12·0
434
14·5
528
16·6
623
18·7
64
176
8·8
323
12·1
422
14·6
514
16·7
605
18·8
65
170
8·9
313
12·2
409
14·8
499
16·9
586
19·0
66
164
9·0
303
12·3
396
14·9
483
17·0
567
19·1
67
158
9·0
292
12·4
383
15·0
468
17·1
547
19·2
68
152
9·1
281
12·5
369
15·1
451
17·2
526
19·4
69
145
9·2
270
12·5
354
15·2
434
17·4
505
19·5
70
138
9·2
259
12·6
339
15·3
416
17·5
483
19·6
71
131
9·2
247
12·7
324
15·4
398
17·6
460
19·7
72
124
9·3
235
12·8
308
15·5
379
17·7
437
19·8
73
117
9·3
223
12·9
292
15·5
360
17·8
413
19·9
74
109
9·4
210
12·9
275
15·6
340
17·9
389
20·0
75
102
9·4
197
13·0
259
15·7
320
18·0
364
20·1

脚注

[編集]
  1. ^ "Appendix D. Details of Trench Mortars" in "Field Artillery Notes No. 7". Mortar=48 lb; Elevating Stand=28 lb; Base Plate=28 lb; Total Weight for Transport = 104 lbs
  2. ^ "Appendix E. Details of Ammunition" in "Field Artillery Notes No. 7". This figure is for the unstabilised cylindrical bomb used in World War I.
  3. ^ From Range Tables, September 1917. 45° gave maximum range with any particular propellant amount e.g. 420 yards with 1 ring. 75° gave the most vertical descent for the shell and the shortest range with any particular propellant amount e.g. 197 yards with 1 ring.
  4. ^ "Appendix D. Details of Trench Mortars" in "Field Artillery Notes No. 7"
  5. ^ At 45° using 4 Rings of propellant. This figure is for the unstabilised cylindrical bomb used in World War I.
  6. ^ "Appendix E. Details of Ammunition" in "Field Artillery Notes No. 7"

関連項目

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