スティーヴ・モーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スティーヴ・モーズ
スティーヴ・モーズ(2005年)
スティーヴ・モーズ(2005年)
基本情報
出生名 Steve Morse
出生 1954年7月28日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オハイオ州ハミルトン
ジャンル ロック
ハード・ロック
フュージョン
担当楽器 ギター
活動期間 1970年~
共同作業者 ディキシー・ドレッグス
カンサス
ディープ・パープル
公式サイト stevemorse.com
著名使用楽器
ミュージックマン・シグネチャー・モデル
エングル・Special Edition

スティーヴ・モーズ(Steve Morse, 1954年7月28日 - ) はアメリカ合衆国出身のロックギタリスト

経歴[編集]

オハイオ州ハミルトン生まれ。家族とともにテネシー州に引っ越す。高校時代に最初のバンド、ディキシー・グリットを結成。その後フロリダ州マイアミ音楽大学にてクラシックジャズ・ギターを学ぶ。学友にはパット・メセニーブルース・ホーンズビージャコ・パストリアスがいた。クラスメートと共に1974年ジャズ・ロック・バンド、ディキシー・ドレッグスを結成。1975年、自主制作アルバム『グレート・スペクタキュラー』を発表し、カプリコーン・レコードから1978年にアルバム『フリー・フォール』を発売する。バンド名は一時的に「ドレッグス」に改名していた。

同バンドは1982年の「インダストリー・スタンダード」を最後に活動を休止。1984年にスティーヴ・モーズ・バンドを結成し、トリオ・バンドのライヴ活動を開始する。同年エレクトラ・レコードと契約してアルバム『The Introduction』を発表するものも、エレクトラは商業的なアルバムをリクエストし、1985年の2作目『Stand Up』はヴォーカリストやピーター・フランプトンエリック・ジョンソンアルバート・リーを迎えてレコーディングしている。1985年にはスティーヴ・ウォルシュカンサスの再結成に参加しアルバムを制作した。なお、1987年頃、ツアーとレコーディングを繰り返す音楽産業の生活に飽きたモーズは音楽業界から一旦離れ、定期航空便のプロ・パイロットとして生活していた[1]

再び音楽業界に復帰してMCAレコードから1989年に初のソロ・アルバム『ハイ・テンション・ワイヤーズ』をリリースし、次いでデイヴ・ラルー、ヴァン・ロメインと共にスティーヴ・モーズ・バンドを再結成、1991年には新生スティーヴ・モーズ・バンドのアルバム『サザン・スティール』を発表した。1992年にはディキシー・ドレッグスを再結成してライヴ活動を行い、同年、スティーヴ・モーズ・バンドのアルバム『コースト・トゥ・コースト』とディキシー・ドレッグスのライヴ・アルバム『ブリング・エム・バック・アライヴ』が発表された。

1994年リッチー・ブラックモアが脱退後、ディープ・パープルから勧誘を受けグループに加入して世界ツアーの後、1996年の『紫の証』から全てのアルバムでメンバーと共作している。現在もディープ・パープルのメンバーであり、並行してスティーヴ・モーズ・バンド、ディキシー・ドレッグスでの活動も継続している。

2003年にはディープ・パープルの人脈関係にあるボブ・ディズリーのグループ、リヴィング・ラウドに参加、2006年にはイアン・ギランのアルバム『ギランズ・イン』でグー・グー・ドールズジョン・レズニックと共演している。

プレイスタイル[編集]

ソロプレイにおいては強力なオルタネイトピッキングとクロマティックスケールを駆使した、繊細でいてアタック感の強いフレーズが特徴。アーティフィシャルハーモニクス(人工ハーモニクス)も多用する。また反復するフレーズを連続させながらフレーズを構築していく「シーケンサー・フレーズ」を多用し、彼のトレードマーク的なものとなっている。

レコーディングではギターの多重録音を多用している。クリーントーンに歪んだトーンを重ねたり、さらにギターシンセサイザーの音色を加える等、分厚い音色を創出している。ギターのスイッチの頻繁な切り替えによっても幅広い音色を得ている所も彼の特徴である。

ピッキングスタイルは極端な逆アングルに構え、親指と人差し指でつまんで持つ。カントリーを演奏する際は、中指と薬指も使う。

ピックアップセレクトは主に低音域でリア、高音域でフロントに切り替えるようにしている。「低音はあまり太くしたくないし、高音は耳障りにならないようにしている」との事。

使用楽器、機材[編集]

ギター[編集]

  • Ernie Ball Musicman STEVE MORSE MODEL "1st lot"
  • Ernie Ball Musicman STEVE MORSE MODEL "Y2D"
    • ミュージックマンとスティーヴのリレーション20周年を記念して限定生産されたモデル。ボディのトップに木目の鮮やかなキルテッドメイプルを配し、フロント側のシングルコイルピックアップが廃され(曰く「殆どのユーザーが間違った使い方をしていたし、私も使わなくなっていた」)、スイッチも5点レバースイッチのみとシンプルになっているのが特徴。ピックアップやコントロールはボディにマウントされ、木目を生かした透明なピックガードがセットされる。このモデルにもアーム付きとアーム無しのモデルが存在する。尚写真でスティーヴが弾いているギターはプロトタイプの一本で、市販された物はピックアップの色が黒と差異がある。

この他にも、かつてはバスカリーノ製エレクトリック・アコースティックギター"Starlight"を使用していた。現在製作者のジョン・バスカリーノはこのモデルの生産を止め、アーチトップ・ジャズギターを主に製作しているが、元々"Starlight"自体はスティーヴからのオーダーによって作られたギターである。

アンプ[編集]

  • ENGL Power Ball
  • ENGL Special Edition(Steve Morse Signature Model)

ディスコグラフィー[編集]

オリジナルアルバム[編集]

  • イントロダクション - The Introduction (1984)
  • スタンド・アップ - Stand Up (1985)
  • ハイ・テンション・ワイヤーズ - High Tension Wires (1989)
  • サザン・スティール - Southern Steel (1991)
  • コースト・トゥ・コースト - Coast to Coast (1992)
  • ストラクチュラル・ダメージ - Structural Damage (1995)
  • ストレスフェスト - Stressfest (1996)
  • メジャー・インパクツ - Major Impacts (2000)
  • スプリット・ディシージョン - Split Decision (2002)
  • メジャー・インパクツ・パート2 - Major Impacts 2 (2004)
  • アウト・スタンディング・イン・ゼア・フィールド - Out Standing in their Field (2009, 日本版2010年発売)

コンピレーションアルバム[編集]

  • Prime Cuts (2005)

DVD[編集]

  • Sects, Dregs & Rock 'N' Roll (2002)
  • Live in Barden - Barden Germany March 1990 (2005)

主な共演者[編集]

スティーヴ・モーズ・バンドのメンバー[編集]

スティーヴ・モーズ・バンド初期のメンバー[編集]

その他[編集]

ディキシー・ドレッグスとも関わりを持つ人物もいる。

脚注[編集]

外部リンク[編集]