スティーヴン・ウィルハイト

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スティーヴ・ウィルハイト
Steve Wilhite
生誕 (1948-03-03) 1948年3月3日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国、ウエストチェスタータウンシップ
死没 (74歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国、シンシナティ
研究分野 コンピューター科学
研究機関 AOL、CompuServe
主な業績 GIFの発明
主な受賞歴 ウェビー賞[1]
補足
妻：Kathaleen
プロジェクト:人物伝
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スティーヴン・アール・ウィルハイト（Stephen Earl Wilhite[2]、1948年3月3日[2] - 2022年3月14日[3][4][5]）、通称スティーヴ・ウィルハイト（Steve Wilhite）は、CompuServeに勤めていたアメリカ合衆国のコンピューター科学者。画像ファイル形式の一形態であるGIFを、かつてのUnisys所有のLZWを用いて作ったチームのエンジニアリングリーダーであったため、一般にGIFの発明者として広く知られている。2013年、ウェビー賞の「生涯功労賞[6]（Webby Lifetime Achievement Award）」を受賞した[7]。

生涯[編集]

1948年3月3日、オハイオ州のウエストチェスタータウンシップに生誕[2][8]。1987年6月15日、ウィルハイトの属するCompuServeのチームはGIF規格の一つGIF87aを公開し、1991年最初期のWebブラウザで採用される[9]と1995年には最も一般的な画像ファイル形式になった[10]。以来20年経った現在でも、Webサイトのデザイン、ソーシャルメディアの投稿などで広く使われている[11][12]。ウィルハイトは、2000年代にもCompuServe / AOLの社員として、Host Micro Interface（HMI）、CompuServe Information Manager（CIM）、CompuServe B protocol、1990年代後半のWebチャットソフトなどの多くのCompuServeのシステムに携わった。2001年に脳卒中で退職するまではWebコミュニティモデルの研究を行った[13]。

ウィルハイトの名はGIFの発音を巡る議論[注釈 1]でも度々登場する[13]。ウィルハイトは「オックスフォード英語辞典は両方の発音を受容しているが、間違っている。発音は軟らかいGであり、「jif」という。話は終わりだ。」「議論の余地はない[6]」と述べている[13]。というのも、ジフ（jif）は、アメリカのピーナッツバターブランドのJifを反映したものであるという[14]。

ウィルハイトは、74歳の誕生日から11日後の2022年3月14日に[3][4][5]死去、妻のキャサリーン（Kathaleen）氏がThe Vergeの取材に対して「彼は、何もかも自分独りの頭で考え、それから一心不乱にコンピューターでプログラミングするような人だった」と語りながら、オハイオ州シンシナティの病院でCOVID-19の合併症のため亡くなったことを明かした[6][15][16]。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ gを硬音と軟音のどちらで読むか（「ギフ」か「ジフ」か）の議論。

出典[編集]

  1. ^ “Special Achievement – Lifetime Achievement”. International Academy of Digital Arts and Sciences. 2020年1月27日閲覧。
  2. ^ a b c Smith, Harrison (2022年3月24日). “Stephen Wilhite, computer programmer who created the GIV, dies at 74”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/obituaries/2022/03/24/gif-creator-stephen-wilhite-dead/ 2022年3月24日閲覧。 
  3. ^ a b “Stephen E. Wilhite Obituary”. Megie Funeral Home. 2022年3月20日閲覧。
  4. ^ a b Clark, Mitchell (2022年3月23日). “Stephen Wilhite, creator of the GIF, has died”. The Verge. 2022年3月23日閲覧。
  5. ^ a b “Stephen Wilhite, Creator of the Animated GIF, Dies at 74”. The New York Times (2022年3月24日). 2022年3月24日閲覧。
  6. ^ a b c “「GIF」生みの親、スティーブ・ウィルハイト氏が死去”. CNET Japan (2022年3月25日). 2022年3月26日閲覧。
  7. ^ O'Leary, Amy (2013年5月21日). “An Honor for the Creator of the GIF”. Bits – Business, Innovation, Technology, Society (The New York Times Company). https://bits.blogs.nytimes.com/2013/05/21/an-honor-for-the-creator-of-the-gif/ 2020年1月27日閲覧。 
  8. ^ Holpuch (2022年3月24日). “Stephen Wilhite, Creator of the Animated GIF, Dies at 74”. The New York Times. 2022年3月24日閲覧。
  9. ^ Magazine. “A Brief History of the GIF, From Early Internet Innovation to Ubiquitous Relic” (英語). Smithsonian Magazine. 2022年3月24日閲覧。
  10. ^ “The GIF Controversy: A Software Developer's Perspective – mike.pub” (英語). 2022年3月24日閲覧。
  11. ^ Taylor (2017年1月13日). “4 Trends in Web Design That Would Take Businesses to Greater Heights in 2017”. LinkedIn. 2020年1月27日閲覧。
  12. ^ “Digital pioneer | Ohio Cooperative Living”. 2022年3月26日閲覧。
  13. ^ a b c O'Leary, Amy (2013年5月21日). “An Honor for the Creator of the GIF”. Bits – Business, Innovation, Technology, Society (The New York Times Company). https://bits.blogs.nytimes.com/2013/05/21/an-honor-for-the-creator-of-the-gif/ 2020年1月27日閲覧。 
  14. ^ Olsen. “The GIF Pronunciation Page”. 2009年3月6日閲覧。
  15. ^ “「GIF」発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナの合併症で死去 - Engadget 日本版”. Engadget JP. 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月26日閲覧。
  16. ^ Hubbard, Halisia (2022年3月23日). “Beloved creator of the GIF dies following complications from COVID, wife confirms” (英語). NPR. https://www.npr.org/2022/03/23/1088410133/gif-creator-dead-steve-wilhite-kathaleen-wife-interview 
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