スティーブ・デラバー

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スティーブ・デラバー
Steve Delabar
Steve Delabar 2012.jpg
ブルージェイズ時代(2012年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ケンタッキー州フォートノックス英語版
生年月日 (1983-07-17) 1983年7月17日(33歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 ドラフト29巡目(全体851位)でサンディエゴ・パドレスから指名
初出場

MLB:2011年9月11日

NPB: 2016年9月18日
年俸 $387,500+出来高(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

スティーブン・エドワード・デラバーSteven Edward "Steve" Delabar , 1983年7月17日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州フォートノックス英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2002年MLBドラフト43巡目(全体1283位)でアナハイム・エンゼルスから指名を受けるも、この時は入団せず。

プロ入りとパドレス傘下時代[編集]

2003年MLBドラフトで29巡目(全体851位)サンディエゴ・パドレスから指名を受け、プロ入り。

当初は先発だったが与死球や暴投が多く、2007年にA+級に昇格したのを機にリリーフに転向。しかし、結果を残せずにA級に降格された。

2008年5月23日、A級でも結果を残せなくなり解雇された。

独立リーグ時代[編集]

2008年6月7日独立リーグであるフロンティアリーグフローレンス・フリーダムに入団した。リリーフとして4試合に連投したが、2与死球、4暴投などコントロールが定まらず、わずか4試合で6月11日に退団した。

2008年6月20日、独立リーグカナディアン・アメリカン・リーグブロックトン・ロックスに移籍。ここでは先発として起用され、11試合に先発して3勝3敗 防御率3.01と好投し、シーズン終了までプレーした。

2009年も引き続きロックスでプレー。リリーフに転向して好投していたが、右肘を骨折して退団した。

独立リーグ退団後[編集]

2010年は野球から離れ、妻の勤務先であるケンタッキー州エリザベスタウンで右肘のリハビリをしながらクラブ活動担当の非常勤講師として働いた[2][3]

マリナーズ時代[編集]

2011年シアトル・マリナーズと契約を結んだ。同年9月11日カンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たした。さらに、9月14日ニューヨーク・ヤンキース戦では延長12回を無失点に抑え、その後チームがサヨナラ勝ちしたためメジャー初勝利を手にした[3]

ブルージェイズ時代[編集]

2012年7月30日エリック・テイムズとのトレードで、トロント・ブルージェイズに移籍した。

移籍後の8月13日シカゴ・ホワイトソックス戦に10回から登板し「1イニング4奪三振」を記録[4]。なお、延長戦でのこの記録はMLB史上初の記録となった[5]

2013年は開幕から安定したピッチングを続け、前半戦は38試合に登板し5勝1敗・防御率1.71を記録し、奪三振58はアメリカンリーグの救援投手の中でトップだった[6]。この成績が認められ、オールスターの「最後の一人」のとして選出される。オールスターでは1/3回を投げ、サンフランシスコ・ジャイアンツバスター・ポージーから三振を奪った。 7月30日オークランド・アスレチックス戦にて、対戦した3人の打者から全て三球三振を奪い、MLB史上48人目、球団史上初[7]三者連続三球三振を達成[8]。なお、「1イニング4奪三振」と「イマキュレイト・イニング」の両方を達成したのは、デラバー含め4人しかいない[9](他はボブ・ギブソンA.J.バーネットフェリックス・ヘルナンデスの3人) 。8月4日、右肩の炎症により15日間の故障者リストに入り[10]、9月1日に外れた[11]。後半戦は、17試合の登板で防御率7.02と調子を大きく崩した。

2014年6月17日川崎宗則のメジャー昇格に伴い、マイナーオプションによってAAA級バッファローに降格された。しかし、ブレット・セシルの故障者リスト入りによって6月19日にメジャーに再昇格した[12]6月24日に再びマイナーオプションによってAAA級バッファローに降格された[13]。以降はメジャー昇格せず、セプテンバー・コールアップの拡張選手名簿からも外された。結局、この年は前半戦だけの出番に終わり、リリーフで30試合に登板して防御率4.91だった。

2015年は、31試合に登板し、防御率5.22と不調だった。一方、前年にメジャーデビュー以来では初めて9.0未満に終わった奪三振率は、再び9.0以上に転じ、三振を奪う能力の高さが健在であることを示した。 2016年1月15日にブルージェイズと1年契約を結んだ[14]が、3月29日に自由契約となった[15]

レッズ時代[編集]

2016年4月2日シンシナティ・レッズとマイナー契約を結び[16]、傘下のAAA級ルイビル・バッツへ配属された[17]5月7日にメジャー契約を結んで25人枠入りした[17][18]。7試合に登板したが8回、失点・自責点6、防御率6.75と振るわず、5月22日にDFA、5月24日にAAA級ルイビルに降格となった[17]

広島時代[編集]

2016年6月25日広島東洋カープとの契約が合意に達したことが発表された[19]。12月2日、自由契約公示された[20]

選手としての特徴[編集]

2013年までは平均球速93.9mph(約151.1km/h)のフォーシームスプリッタースライダーを武器に三振を奪う投球スタイルだった[2][21]。基本球種はフォーシームだが、スプリッターやスライダーを初球から投げる割合も比較的高めとなっている[22]

球速は独立リーグ時代までは90mph(約145km/h)前後だったが、右肘の骨折手術成功後にウェイトボールを使用したトレーニングに取り組んだ結果球速が増加[2]。しかし2013年8月4日に右肩を痛めて故障者リスト入りして以降、球速が低下した他、2014年からはリリースポイントが安定しなくなり[23]、2015年までの2年間で与四球率5.40を記録した。尚、マイナーリーグ時代を通じて与四球率4.50以上であり元来、制球力はあまり良くない[24]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2011 SEA 6 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 28 7.0 5 1 4 1 1 7 0 0 2 2 2.57 1.29
2012 34 0 0 0 0 2 1 0 3 .667 148 36.2 23 9 11 1 5 46 3 0 17 17 4.17 0.93
TOR 27 0 0 0 0 2 2 0 9 .500 126 29.1 23 3 15 0 0 46 3 0 12 11 3.38 1.30
'12計 61 0 0 0 0 4 3 0 12 .571 274 66.0 46 12 26 1 5 92 6 0 29 28 3.82 1.09
2013 55 0 0 0 0 5 5 1 6 .500 253 58.2 50 4 29 5 2 82 4 1 25 21 3.22 1.35
2014 30 0 0 0 0 3 0 0 12 1.000 114 25.2 19 3 19 0 3 21 2 0 14 14 4.91 1.48
通算:4年 152 0 0 0 0 13 9 1 30 .591 669 157.1 120 20 78 7 11 202 12 1 70 65 3.72 1.26
  • 2014年度シーズン終了時

獲得タイトル・記録・表彰[編集]

NPB投手記録

背番号[編集]

  • 35 (2011年 - 2012年途中)
  • 50 (2012年途中 - 2015年)
  • 56 (2016年 - 同年途中)
  • 70 (2016年途中 - シーズン終了)

脚注[編集]

  1. ^ 広島新助っ人デラバー投手獲得、メジャー球宴も経験”. nikkansports.com. 2016年6月25日閲覧。
  2. ^ a b c 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版、2014年、100頁。ISBN 978-4-331-51711-6
  3. ^ a b 元教員&バーテンダー 異色リレーでサヨナラ呼んだ! スポニチ Sponichi Annex、2011年9月16日
  4. ^ Delabar makes history in Blue Jays' walkoff win”. TheGlobeandMail.com (2012年8月13日). 2012年8月13日閲覧。
  5. ^ Cooper drives in winning run as Jays beat White Sox in 11th”. TSN.ca (2012年8月13日). 2012年8月14日閲覧。
  6. ^ Delabar goes from teacher to Final Vote candidate”. MLB.com (2013年7月6日). 2013年7月6日閲覧。
  7. ^ Delabar strikes out side on just nine pitches”. MLB.com (2013年7月31日). 2016年5月23日閲覧。
  8. ^ Steve Delabar's "Immaculate Inning" from last night”. TheScore.com (2013年7月31日). 2013年7月31日閲覧。
  9. ^ Jays RP Delabar placed on DL with shoulder inflammation”. TSN.ca (2013年8月4日). 2013年8月4日閲覧。
  10. ^ Gregor Chisholm (2013年8月5日). “Delabar placed on DL to rest ailing shoulder/ Delabar placed on DL to rest ailing shoulder”. MLB.com. 2014年10月31日閲覧。
  11. ^ Evan Peaslee (2013年9月2日). “Delabar back after dealing with shoulder inflammation/ Delabar back after dealing with shoulder inflammation”. MLB.com. 2014年10月31日閲覧。
  12. ^ Blue Jays put Brett Cecil on DL”. ESPN.com (2014年6月19日). 2014年10月31日閲覧。
  13. ^ 2014 Buffalo Bisons Team Roster”. Baseball Reference.com. 2016年6月26日閲覧。
  14. ^ Ben Nicholson-Smith (2016年1月15日). “Blue Jays avoid arbitration with six players, not Donaldson”. Sportsnet. 2016年4月12日閲覧。
  15. ^ Blue Jays release Choate, former all-star Delabar”. Sportsnet (2016年3月29日). 2016年4月12日閲覧。
  16. ^ Buchanan, Zach (2016年4月3日). “Cincinnati Reds pitching notes: Dan Straily in majors, Steve Delabar in Triple-A”. cincinnati.com. 2016年4月12日閲覧。
  17. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2016年5月25日閲覧。
  18. ^ Cincinnati Reds on Twitter”. Twitter (2016年5月7日). 2016年5月17日閲覧。
  19. ^ スティーブ・デラバー選手、選手契約合意!”. 広島東洋カープ公式サイト (2016年6月25日). 2016年6月25日閲覧。
  20. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  21. ^ 『月刊スラッガー2014年2月号』、日本スポーツ企画出版社、 34頁、 雑誌15509-2。
  22. ^ 『月刊スラッガー2013年2月号』、日本スポーツ企画出版社、 48頁、 雑誌15509-2。
  23. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、67頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  24. ^ Steve Delabar Register Statistics & History”. Baseball Reference.com. 2016年6月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]