スターリン・カストロ

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スターリン・カストロ
Starlin Castro
ニューヨーク・ヤンキース #14
Starlin Castro on March 19, 2016.jpg
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 モンテ・クリスティ州
生年月日 (1990-03-24) 1990年3月24日(26歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手
プロ入り 2006年 アマチュア・フリーエージェントとしてシカゴ・カブスと契約
初出場 2010年5月7日
年俸 $7,857,142(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

スターリン・デヘスス・カストロStarlin Dejesus Castro, 1990年3月24日 - )はドミニカ共和国モンテ・クリスティ州出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBニューヨーク・ヤンキースに所属。

来歴[編集]

カブス時代[編集]

2006年10月25日シカゴ・カブスと契約。2009年フロリダ・ステートリーグオールスターゲームではランニング本塁打を含む4打数4安打を記録し、MVPを受賞[2]。また、オールスター・フューチャーズゲームにも選出された。同年、A+級デイトナ・カブスとAA級テネシー・スモーキーズの2球団合計で127試合に出場し、打率.299・3本塁打・49打点を記録。シーズン終了後にベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングで、カストロはカブス傘下での最高評価を受けた[3]

2010年は開幕をAA級テネシーで迎えたが、5月7日にメジャー昇格を果たし、同日のシンシナティ・レッズ戦で初打席初本塁打でデビュー。史上初の1990年代生まれのメジャーリーガーとなると同時に、カブスの選手としてはオスカー・ギャンブル1969年に19歳でメジャーデビューして以降では最年少出場選手となった[4]。その後は、2007年からカブスの正遊撃手を務めていたライアン・テリオが二塁手に転向したこともあり、遊撃手のレギュラーを獲得。打撃でチームに貢献する一方で、ナ・リーグ2位となる27失策を記録。新人王投票では5位に終わったが、ルーキー・オールスター・チームに選ばれた。

2011年は初めて1年を通じてメジャーリーグでプレーし、オールスターにも選ばれた。この年は158試合に出場し、2年連続.300以上となる打率.307に加え、ナ・リーグ最多の207安打を記録。21歳で最多安打を記録したのは、メジャー史上最年少であった[5]。また、1番で起用された時は打率.327・8本塁打を記録した[5]ほか、前年比で倍増以上となる22盗塁を決め、リードオフヒッターとしての適性を示した。他方、ディフェンス面ではまだまだであり、ショートとしてメジャーワースト[5]の29失策を犯した。DRSも - 10と、平均を大きく下回った。

2012年は、前年のオフにバーで知り合った女性がレイプされたとしてカストロを訴えた為、1月に警察の取り調べを受けたが、立件されずに事なきを得た[6]。野球の方では、2年連続でオールスターに選出。8月には7年・6000万ドル(約47億1000万円)で契約延長した[7]。また、全162試合に出場したものの、打率.283・100三振はいずれも自己ワースト (当時) だった。一方で自己ベストの12三塁打・14本塁打 (当時) を放つなど、特にチャンスで長打を量産[6]し、78打点を叩き出した。守備面では、2年連続ワースト[6]の27失策を犯したものの、DRSはプラス (+ 3) に転じ、多くの守備指標でもメジャー最多の記録をマークし[6]、大幅な進歩を見せた。

2013年、持ち前の頑丈さで161試合に出場し、3年連続で相当の試合数に出場した事になったが、打撃不振に陥って打率.245・10本塁打・44打点という成績に終わった。また、三振は129 (2016年シーズン終了時点で自己ワースト) まで増加した。走塁面でも、メジャーデビュー後初めて2ケタ未達だった。ショートの守備は、3年連続ワースト[8]の22失策を犯したほか、DRSも - 8 と再びマイナスに転じた。

2014年は打撃面で復調し、2年ぶり3度目となるオール・スターに選出された。9月2日に足首を捻挫し、DL入りしたままシーズンを終えたが、134試合の出場で打率.292・14本塁打・65打点・4盗塁・OPS0.777 (2016年シーズン終了時点で自己最高) という好成績を残した。ショートの守備は相変わらずであり、133試合の守備機会で15失策・DRS - 7に留まった。シーズンオフの12月、母国であるドミニカナイトクラブでの銃乱射事件に巻き込まれ、カストロが逮捕されたと報道された[9]。結局、これは誤報だったものの、前年のレイプ疑惑もあって評判が失墜した[9]

2015年は、若手遊撃手のアディソン・ラッセルが台頭した影響もあって、終盤にはセカンドにコンバートされた。同年は151試合に出場し、打撃面では打率.265・11本塁打・69打点を記録。三振が4年ぶりに100未満まで減ったが、出塁率が2年ぶりに.300未達だった。守備面では、ショートを守った109試合では18失策を犯したが、セカンドでは38試合で6失策ながらDRS + 2をマークした。

ヤンキース時代[編集]

2015年12月8日アダム・ウォーレンブレンダン・ライアン(ライアンは12月17日に発表)とのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[10][11]

2016年、ヤンキースではセカンドのレギュラーに固定され、151試合に出場。打率.270・自己記録を更新する21本塁打・70打点という成績を残した。また、失敗なしで盗塁を4個決め、確実な盗塁術を披露した。守備面では、150試合で守りに就いて12失策・守備率.980・DRS - 8という成績だった。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 CHC 125 506 463 53 139 31 5 3 189 41 10 8 4 4 29 7 6 71 14 .300 .347 .408 .755
2011 158 715 674 91 207 36 9 10 291 66 22 9 0 4 35 2 2 96 20 .307 .341 .432 .773
2012 162 691 646 78 183 29 12 14 278 78 25 13 0 5 36 5 4 100 15 .283 .323 .430 .753
2013 161 705 666 59 163 34 2 10 231 44 9 6 1 1 30 0 7 129 21 .245 .284 .347 .631
2014 134 569 528 58 154 33 1 14 231 65 4 4 0 2 35 4 4 100 18 .292 .339 .438 .777
2015 151 578 547 52 145 23 2 11 205 69 5 5 1 4 21 6 5 91 18 .265 .296 .375 .671
MLB:6年 891 3764 3524 391 991 186 31 62 1425 363 75 45 6 20 186 24 28 587 106 .281 .321 .404 .725
  • 2015年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

背番号[編集]

  • 13 (2010年 - 2015年)
  • 14 (2016年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Starlin Castro Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac. 2015年12月9日閲覧。
  2. ^ Carrie Muskat (2009年12月4日). “Top prospects may make impact soon” (英語). MLB.com. 2015年12月9日閲覧。
  3. ^ Jim Callis (2009年11月16日). “Chicago Cubs: Top 10 Prospects” (英語). Baseball America. 2015年12月9日閲覧。
  4. ^ “Cubs call up shortstop Castro” (英語). ESPN. (2010年5月7日). http://sports.espn.go.com/chicago/mlb/news/story?id=5170714 2015年12月9日閲覧。 
  5. ^ a b c 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2012』 廣済堂出版、2012年、389頁。ISBN 978-4-331-51612-6
  6. ^ a b c d 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』 廣済堂出版、2013年、398頁。ISBN 978-4-331-51711-6
  7. ^ カブス、S.カストロと7年47億円で契約延長 MLB.jp(GyaO!) 2012年8月29日
  8. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版、2014年、400頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  9. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、401頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  10. ^ Andrew Marchand (2015年12月8日). “Yanks acquire Starlin Castro to team with Didi Gregorius in infield” (英語). ESPN. http://espn.go.com/mlb/story/_/id/14324603/new-york-yankees-acquire-starlin-castro-chicago-cubs 2015年12月9日閲覧。 
  11. ^ Cash Kruth (2015年12月17日). “Yanks send Ryan to Cubs to complete trade” (英語). MLB.com. 2015年12月18日閲覧。

外部リンク[編集]