スターリング放射性同位体発電機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スターリング放射性同位体発電機の断面模式図

スターリング放射性同位体発電機: Advanced Stirling Radioisotope Generator、ASRG)は、スターリング機構を用いた放射性同位体発電機である。現在は、将来の宇宙探査ミッションのために、アメリカ合衆国エネルギー省アメリカ航空宇宙局が共同で開発している。以前のミッション(バイキングパイオニアボイジャーガリレオユリシーズカッシーニニュー・ホライズンズ)等で用いられた放射性同位体熱電気転換器と比べ、スターリングサイクルを用いた効率の高い転換を実現でき、必要な二酸化プルトニウムは4分の1で済む。

諸元[編集]

発電機の試作品は、以下のような諸元を持つ[1]

目的[編集]

土星最大の衛星タイタンの探査のために2015年1月の打上げを目指すタイタン海洋探査ミッション(TiME)のランダーとして、この発電機の利用が提案された[2][3]。2009年2月、アメリカ航空宇宙局と欧州宇宙機関から、EJSMにTiMEに対する優先権を与えると発表した[4][5]。2012年8月、TiMEは2016年の打上げをめぐる争いでも火星探査InSightに敗れた[6]

また、天王星探査オービタに3機のASRGを用いるHORUSミッションも提案されている[7]。Jupiter Europa Orbiterミッションは、木星探査でオービタに4機のASRGを用いる提案をしている。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ NASA's Planetary Science Division Update (June 23, 2008).
  2. ^ Stofan, Ellen (2009年8月25日). “Titan Mare Explorer (TiME): The First Exploration of an Extra-Terrestrial Sea”. 2009年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月3日閲覧。
  3. ^ Titan Mare Explorer (TiME): The First Exploration of an Extra-Terrestrial Sea
  4. ^ “NASA and ESA Prioritize Outer Planet Missions”. NASA. (2009年2月18日). http://www.nasa.gov/topics/solarsystem/features/20090218.html 
  5. ^ Rincon, Paul (2009年2月18日). “Jupiter in space agencies' sights”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/7897585.stm 
  6. ^ Vastag, Brian (2012年8月20日). “NASA will send robot drill to Mars in 2016”. Washington Post. http://www.washingtonpost.com/national/health-science/nasa-will-send-robot-drill-to-mars-in-2016/2012/08/20/43bf1980-eaef-11e1-9ddc-340d5efb1e9c_story.html 
  7. ^ Smith, R.M.; Yozwiak, A.W.; Lederer, A.P. and Turtle, E.P. (2010). "HORUS—Herschel Orbital Reconnaissance of the Uranian System". 41st Lunar and Planetary Science Conference: 2471. Bibcode:2010LPI....41.2471S. 

外部リンク[編集]