スズキ・マイティボーイ

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スズキ・マイティボーイ
マイティボーイ
前期型
Suzuki Mighty Boy 001.JPG
リア
Suzuki Mighty Boy 002.JPG
後期型
Suzuki-Mightyboy.jpg
乗車定員 2名
ボディタイプ ピックアップトラック
(ボンネットトラック)
エンジン F5A型 直列3気筒 SOHC 543cc (28ps/6400rpm)
変速機 4速MT、5速MT、2速AT
駆動方式 FF
サスペンション 前:ストラット+コイルスプリング
後:リジッドアクスル+半楕円リーフスプリング
全長 3195mm
全幅 1395mm
ホイールベース 2150mm
車両重量 520kg
-自動車のスペック表-

マイティボーイ(MIGHTY BOY)は、かつて鈴木自動車工業(現・スズキ)が生産・販売していたボンネット型軽トラックである。「マー坊」の通称で親しまれた。

概要[編集]

2代目セルボをベースに、Bピラーより後方のルーフを切り取り、ピックアップトラックにしたモデルである。 荷台の全長は660mm、積載能力は他の軽トラックよりも遥かに劣る。しかし、その分キャビンが広く、シートもスライドやリクライニングが可能であり、座席後方のスペースも収納場所としては広い。セルボベースである為、フロントガラスの傾斜が強く、ドライビングポジションはスポーツカー的な要素が強い。メーカー側も商用車としての位置づけではなく、スタイリッシュなピックアップというコンセプトで売り出している。

当時の車両本体価格は45万円で、四輪車としてはもっとも低価格であったが、その販売実績は、同じく低価格をアピールして大成功した初代アルトのヒットには遠く及ばなかった。搭載されているF5Aエンジンは、最終的に出力31ps/6000rpm、トルク4.4kg-m/3500rpmになり、後部が荷台である事による軽量な車重と相まって、当時としては軽快なドライブフィールが得られた。ただし標準タイヤラジアルではなくバイアスだったため、グリップ性はやや劣った。

旧車として扱われる車種だが、その独特なスタイルから未だに高い人気があり、アフターマーケットであるインターネットオークションでは取引が活発であり、SS40系のセルボ(2代目)以降や、アルトワゴンRマツダ・キャロル(2代目)等を部品取り車とした、F5A同士やF6Aへのエンジンスワップブレーキを含む足回りの丸ごと交換によるレストアが盛んである。また、カスタムカーのベースとしてもよく使用される。

歴史[編集]

プラットフォームを共有する車種・姉妹車[編集]

型式が共通のSS40である姉妹車のみを記載する(当車の型式は M-SS40T)。

※ 他に、SS30(フロンテ5代目2ストローク車・アルト初代前期型)も、エンジンは異なるがシャーシは基本的に共通。

その他[編集]

  • 1980年代のあるモーターショーにおいて、ジムニーシャーシにマイティボーイのボディを載せ、大径タイヤを装着したコンセプトカーが出品された[要出典]
  • 1985年頃、ランチア・ラリー037を彷彿とさせるエアロパーツ「スーパースタイリング・ヤンチャラリーキット」が、E2という会社から発売されていた。全8点のパーツで構成され、価格は25万円だった。
  • 1985年10月から1986年3月まで放送された視聴者参加型の歌合戦番組『キンキンの歌え!新婚カンコン』において、優勝した新婚夫婦に贈呈される賞品にこの車が充てられていた。賞品自体は、優勝者自身がハワイ旅行か自動車(マイティボーイ)かのどちらかを選択できるというシステムであった。ただしスズキは同番組の提供スポンサーではなく、贈呈される車両は収録地のディーラーからの配給になることがほとんどだった。
  • マー坊の通称は、本車のテレビCMに由来するもので(CM中のキャッチフレーズは「スズキのマー坊とでも呼んでくれ」)、自然発生的に生まれたものではない。そのCMは本車の低価格(Aタイプ・45万円)を前面に打ち出し「お金が無い若者」をターゲットにした内容であった(CM中の歌詞の一節は「金は無いけどマイティボーイ」)。なおCMキャラクターは東京JAPが務めた。

関連項目[編集]