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スゴー・カレン族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スゴー・カレン族(Sgaw Karen people、スゴー・カレン語: စှီၤ; ပှၤကညီဖိ)は、カレン族のサブグループである。ミャンマーおよびタイを中心に居住する。自称はプアカニョー(Paganyaw)ないしカニョー(K'nyaw)[1]。ミャンマーおよびタイを中心に居住し、スゴー・カレン語英語版を話す[2]

民族と言語

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スゴー・カレン語を話す。スゴー・カレン語の方言差はポー・カレン語に対して小さく、概ね意思疎通可能な程度の相互理解可能性を有する[3]。主にキリスト教スゴー・カレン文字を用いて表記するが、仏教徒のスゴー・カレンは仏教スゴー・カレン文字を用いることもあるほか[4]、一部の仏教徒はミャインジーグー文字を用いている[5]。また、キリスト教徒のうちカトリックの信徒は、バプテスト派的文脈を有するキリスト教スゴー・カレン文字を嫌ってローマ字表記を用いることがある[3]

ミャンマーにおいては、ポー・カレン族とスゴー・カレン族の2グループにより、カレン族が構成されると考えられることが多い[6][7]池田一人は、「多様な偏差を含んでまとまりのなかった」カレン諸語のなかで、ポー・カレン語とスゴー・カレン語英語版の正書法がいちはやく確立されたことが、「カレンという民族を構成すべき2大要素としてスゴーとポーという下位語族があるという観念」を構築していったと論じている[8]。また、加藤は、数あるカレン諸語のなかでもポー・スゴーの両語は言語学的にとりわけ近い関係にあり、この2つの言語を中心として「カレン族」の概念が確立されていったことは妥当であるとも述べている[3]

ミャンマー・カレン州およびタイのターク県においてはスゴー・カレン語が日常生活、あるいはSNSでの発信に広く使われる一方、メーホンソーン県では若年層のスゴー・カレンは主にタイ語を利用し、スゴー・カレン語については受動的にしか理解できない。ミャンマーでもヤンゴン周辺のスゴー・カレンの間ではビルマ語への移行が進んでいる[9]

出典

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  1. ^ Keyes, Charles (September 2011). The Study of Ethnicity in the Greater Mekong Subregion. Faculty of Liberal Arts, Ubon Ratchathani University. p. 18. https://www.ubu.ac.th/web/files_up/00131f2022051710011471.pdf 
  2. ^ Hilltribes in Thailand”. 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月7日閲覧。
  3. ^ a b c 加藤 2011a.
  4. ^ 加藤 2003.
  5. ^ Kerbs 2025, p. 10.
  6. ^ Kato 2019.
  7. ^ 加藤 2011a, pp. 131–132.
  8. ^ 池田 2009.
  9. ^ Kerbs 2025, pp. 13–14.

参考文献

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  • 伊東利勝 編『ミャンマー概説』めこん、2011年。ISBN 9784839602406 
    • 加藤昌彦「言語・文学・歌謡」、269-287頁。 
  • 加藤昌彦「カレン系言語の状況」『国立民族学博物館調査報告 = Senri Ethnological Reports』第39巻、国立民族学博物館、2003年6月30日、115–125頁、doi:10.15021/00001911ISSN 1340-6787 
  • Kato, Atsuhiko (2019). “Pwo Karen”. In Vittrant, Alice; Watkins, Justin. The Mainland Southeast Asia Linguistic Area. De Gruyter. pp. 131-175. doi:10.1515/9783110401981. ISBN 978-3-11-040198-1. https://www.degruyter.com/document/doi/10.1515/9783110401981/html 
  • Kerbs, Rudolph Henric Richard (2025). A descriptive grammar of Sgaw Karen (Doctor of Philosophy thesis). Helsinki: University of Helsinki.{{cite thesis}}: CS1メンテナンス: デフォルトと同じref (カテゴリ)