スコット・フォーストール

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スコット・フォーストール
生誕 ワシントン州
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 スタンフォード大学(学士、修士号)
職業 エンジニア、プロデューサー、投資家、慈善活動家
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スコット・フォーストール(Scott Forstall, 1969年 - )は、Appleの前iOS担当上級副社長。

経歴[編集]

スタンフォード大学にて記号論およびコンピュータサイエンスの修士号を取得。Appleの他の多くの主要技術陣と同じくNeXT出身のソフトウェアエンジニアで、1997年にはAppleによる同社買収を経て、Mac OS XのAquaユーザインタフェースのデザイン・開発を担当。2006年にアビー・テバニアンが退社したことに伴い、Mac OS X v10.5の開発責任者を務める[1]。2008年6月のWWDCの3日前に上級副社長に就任し、iOSプラットフォーム開発の中心人物となっていた。

2011年10月にスティーブ・ジョブズが死去して以降は同社幹部との確執が表面化し、地図問題[2]がきっかけとなって辞職に追い込まれた[3]

2012年10月29日付けで引き継ぎのためにCEOのティム・クックのアドバイザーとなり、2013年にAppleを離れることが発表された[4]。後任として、Mac OS X担当だったクレイグ・フェデリギがiOS担当も兼任することとなった。

2015年にはブロードウェイ・ミュージカルプロデューサーを務め[5]、プロデュースした作品がトニー賞を受賞している[6]

特徴[編集]

スコットが担当したiPhone OS 1.0からiOS 6までは立体的であり、現実世界の物質をアイコンなどに表現したリッチデザインスキューモーフィズムデザインが特徴である。また、スコット曰く「スキューモーフィズムデザインのiOSへの採用はジョブズ自らが強く提唱したもの」で、「Mac OS Xをベースに、説明書を読む必要も無く簡単に操作できるようにデザインした」という[7]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

ビジネス
先代
バートランド・サーレイ
Appleソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長
2008 - 2012
次代
クレイグ・フェデリギ