スクリーンリーダー

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スクリーンリーダー (screen reader) は、コンピュータの画面読み上げソフトウェアである。 日本の携帯電話「らくらくホン」を筆頭に、携帯機器にも搭載されている例も多い。

視覚障害者がパソコンを操作する際、健常者が行うように画面を見ながらマウス操作をすることは困難である。ウィンドウ画面を操作する場合に特に困難が伴う。特に全盲のユーザが支援技術無しにマウス操作することは不可能に近い。音声合成によってコンピュータの画面を読み上げるスクリーンリーダーはGUIオペレーティングシステム (OS) を使用する視覚障害者に不可欠な物になっている。

厳密に言えば、スクリーンリーダーは、その名の通り、画面に表示された情報を音声で読み上げるソフトウェアである。近年では、画面を読み上げるというよりも、操作を読み上げる性能が高いものを合わせて「スクリーンリーダー」と総称することが多い。

スクリーンリーダーを使用することで、視覚障害を持っていてもMicrosoft WordMicrosoft ExcelInternet Explorerといったアプリケーションを使用することができる。そのことが視覚障害者の就労支援に生かすことができるものと期待されている。

OSごとの状況[編集]

Windows[編集]

実用化されているスクリーンリーダーのほとんどは、Microsoft Windows対応のものである。例えば、JAWS for WindowsNVDAがある。日本語環境では、高知システム開発の提供しているPC Talkerが著名である。

Mac[編集]

Mac OS X v10.4以降のMac OS XではVoiceOverというスクリーンリーダーが標準搭載されている。

Linux[編集]

Linuxに関してはBRLTTYがあり、日本語に対応するBRLTTY Plusの開発が展開され[1]、更にGR for UNIXへと展開されている[2]

日本の携帯電話[編集]

らくらくホンは、現行の機種は購入すると全てスクリーンリーダーが組み込まれており、そのためもあってか視覚障害者への普及率は極めて高く、7割以上である。 同業他社のKDDIも「簡単ケータイ」がスクリーンリーダー組み込み機種である。

iPhoneは、タッチパネルに対応したスクリーンリーダーVoiceOverを搭載している。日本語のフリック入力も可能[3]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ "視覚障害者、盲ろう者向け音声・点字コンピュータオペレーティングシステム GR for UNIX の開発"Linux Conference抄録集:第3巻(2005年)
  2. ^ 視覚障害者・盲ろう者のための非視覚的コンピュータ・オペレーティングシステムの開発
  3. ^ [1]