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スカル・アンド・ボーンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スカル・アンド・ボーンズのエンブレム

スカル・アンド・ボーンズSkull and BonesS&B、頭蓋骨と骨)は、アメリカイェール大学にある秘密結社。「The Brotherhood of Death」の異名がある。会員名簿は公開されている。ウィリアム・ハンティントン・ラッセルと、従兄弟のサミュエル・ラッセルが1832年に設立した。また彼らはラッセル商会カルパーリングをも創設した[1][2]

会員は「ボーンズマン」と呼ばれる。会員同士が協力し合いアメリカで経済的・社会的に成功することを目的としている。週に2回、ニューヘイヴンのクラブストリートのはずれの窓のないクラブハウス(トゥーム(墓)と呼ばれる)で議論する。なお、イェール大学には、他に、「スクロール&キー」「ベルセリウス」「ブック&スネーク」「ウルフズヘッド」と呼ばれる結社が存在している。

1832年、ウィリアム・ハンティントン・ラッセルがアルフォンソ・タフトとともに設立した。当初は「エウロギアクラブ」という名前であった[3]

スカル・アンド・ボーンズは大学3年から4年になる前の春に、先輩が後輩の肩をたたいて招待する「タップ」の儀式を行う。エール大の学生新聞編集長や野球部キャプテンなど、学内で卓越した15人の学生が選ばれる。戦前までは米ニューヨーク・タイムズ紙が選考結果を報じていた[4]

ボーンズマンの一人で、大学4年生のときにブッシュ(後の43代大統領)をタップしたという作家のデービッド・アラン・リチャーズによると、メンバーは木曜と日曜の夜に「墓」に集合し、仲間とともに自分の人生や秘密を語り合う。不気味な外観の建物は「お酒やテレビ、ラジオなどが禁じられていて、勉強するには最適の場所だった」と振り返る[4]

322という数字に意味を付けている。「新入生には、322のナンバープレートを盗ませる」「入会に際し、頭蓋骨と322が描かれ、リボンがかけられた黒い封筒が送られる」「デモステネスの没年である紀元前322年を基本とし、会員は同年を紀元1年とするカレンダーを使う」などと言われている。

これに関し、スカル・アンド・ボーンズは元来ドイツの大学の学友会で、W・H・ラッセルが、在学中ドイツへ留学したおり、当地の学生と深い親交を結び、帰国後フラタニティの名前を「322番目の」学生結社とした、という説がある[5]。 

2004年アメリカ大統領選挙の候補者であったジョン・ケリー1966年)や、ジョージ・W・ブッシュ(第43代大統領。入会時は1968年)、その父である第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュ1948年)や、祖父プレスコット・ブッシュ1917年)もS&Bのメンバーだった。

歴代のCIA長官はジョージ・H・W・ブッシュをはじめとしてボーンズマンが務めてきた。その他、ボーンズマンは金融、石油といった産業界の中枢だけでなく、国防総省国務省などの政府機関にも存在している[6]

ボーンズマンDaniel Coit Gilmanは、Timothy Dwight Vアンドリュー・ディクソン・ホワイトの2人とベルリン大学へ哲学を学びに留学した仲間だったが、1856年にS&Bを Russel Trust Association として改組した[7]。これはRussell Sage Foundationの前身である。

登場する映像作品

[ソースを編集]
  1. “Change In Skull And Bones.; Famous Yale Society Doubles Size of Its House — Addition a Duplicate of Old Building” (PDF). The New York Times. (1903年9月13日) 2011年11月5日閲覧。
  2. Niarchos, Nicolas; Victor Zapana (2008年12月5日). “Yale's secret social fabric”. Yale Daily News 2009年3月12日閲覧。
  3. アーサー・ゴールドワグ『カルト・陰謀・秘密結社 大事典』河出書房新社p331。なお、同書の説明によれば、エウロギアは「ギリシャ神話の弁舌の女神」であり、デモステネスの死後パンテオンに祀られたという。
  4. 1 2 Inc, Nikkei (2026年3月20日). 米エリート人脈って何だ エール大に秘密組織、全寮制高校で文化継承”. 日本経済新聞. 2026年3月20日閲覧。
  5. アーサー・ゴールドワグ p332
  6. ベンジャミン・フルフォード『仕組まれたアメリカ解体の真実』 青春出版社 2009年 ISBN 9784413037204
  7. Christopher Story The New Underworld Order: Triumph of Criminalism the Global Hegemony of Masonic Intelligence Stranger Journalism, 2003/09/01 p.50.

関連項目

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外部リンク

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