ソラシドエア

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ソラシド エア
Solaseed Air
Solaseed Air logo.png
IATA
6J[注 1]
ICAO
SNJ
コールサイン
NEW SKY
設立 1997年平成9年)7月3日
ハブ空港 東京国際空港
那覇空港
マイレージサービス ソラシド スマイルクラブ
保有機材数 12機 (2015年4月 現在)
就航地 10都市 (2015年4月 現在)
代表者 髙橋洋代表取締役社長
外部リンク http://www.solaseedair.jp/
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株式会社ソラシドエア
Solaseed Air Inc.
Solaseed Air logo.png
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
略称 SNA
本社所在地 日本の旗 日本
880-0912
宮崎県宮崎市大字赤江 宮崎空港内 (宮崎空港ビル2階)
設立 1997年(平成9年)7月3日
(パンアジア航空株式会社)
業種 空運業
事業内容 定期航空運送事業
不定期航空運送事業
代表者 髙橋洋代表取締役社長
資本金 23億4,559万円
発行済株式総数 21万2,564株(2016年3月31日現在)
売上高 380億55百万円
(2016年3月期)
営業利益 20億12百万円
(2016年3月期)
経常利益 16億61百万円
(2016年3月期)
純利益 9億30百万円
(2016年3月期)
純資産 50億4百万円
(2016年3月31日現在)
総資産 189億56百万円
(2016年3月31日現在)
従業員数 743名
(2016年3月31日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ
主要株主 株式会社日本政策投資銀行 20.22%
宮崎交通株式会社 17.03%
ANAホールディングス株式会社 17.03%
米良電機産業株式会社 6.60%
株式会社宮崎銀行 2.77%
羽田タートルサービス株式会社 1.88%
株式会社テレビ宮崎 1.43%
双日株式会社 1.36%
宮崎空港ビル株式会社 1.19%
那覇空港ビルディング株式会社 1.01%
(2016年3月31日現在)
外部リンク http://www.solaseedair.jp/
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ソラシドエアのボーイング 737-400 JA734H(那覇空港)

株式会社ソラシドエア英語: Solaseed Air Inc.)は、宮崎県宮崎市日本航空会社である。2015年11月30日までの社名は、スカイネットアジア航空株式会社(スカイネットアジアこうくう、英語: Skynet Asia Airways Co., Ltd.)である。

略歴[編集]

新規参入[編集]

スカイマークエアラインズ(SKY, 現・スカイマーク)、北海道国際航空(ADO, 現・AIRDO)に続く新規参入航空会社の一つで、日本航空 (JAL) や全日本空輸 (ANA) などの大手に比べ割安な運賃、カラフルな機体デザイン、日本最大級のゆったりした座席配置、宮崎産の機内ドリンクサービスを売り物に2002年8月に東京 - 宮崎線に新規参入した。また、2009年2月からは、那覇 - 鹿児島線、那覇 - 長崎線を開設した。

当初、宮崎 - 福岡線も東京線開設と同時に開設する予定だったが、採算性が良い東京線が優先されたため、福岡線開設は事実上見送られた。2003年8月より東京 - 熊本線にも就航した。

2004年11月には「NEXT SNA」と銘打って機内誌雑誌新聞、ドリンクのサービスを一度廃止し、運賃をそれに伴い値下げしたものの、他の新規参入航空会社と同じく広告宣伝・提携販売が弱く、知名度が低いため乗客数が伸びず、機材等への投資も十分にできないため、機材に不具合が出ると運航便の欠航が多発し、元々の集客見込みの甘さもあり経営が改善されなかった。

さらに、国際航空運送協会 (IATA) に契約更新料金を払わなかったため、IATA航空会社コードは6JからLQに変更された[要出典]。その後、2013年12月18日付で6Jを再交付されている[1]

事業再生[編集]

2004年6月より、産業再生機構の経営支援を受け、全日本空輸が第2位の株主となり、同社と業務提携をすることで再建を目指すこととなった。また、航空券の座席予約システム(CRS)もANAのものを使用するように変更したため、搭乗券の控えなどもANAを利用した際と同一様式のものが発券される。

2005年8月より、東京 - 長崎線の運航を開始。東京発の九州路線に特化することで、九州地方における知名度の向上と、東京から九州地方へのビジネス観光利用者への利便性向上を図り、集客を狙っている。

2006年12月、産業再生機構と全日本空輸による事業再生に一定の目処が立ったことから、産業再生機構は保有する議決権割合の41.96パーセントに当たる株式宮交ホールディングスが設立した宮交エアグランドサービス株式会社(宮交AGS)が行う株式公開買付け(TOB)へ応募することを決定した[要出典]

2007年1月 宮交AGSは正式なTOB内容を発表。

公告日2007年1月9日、買付上限5万100株 (41.96パーセント) 、買付価格3万5900円、買付期間2007年1月9日 - 2月5日、公開買付代理人 日興コーディアル証券

すべての株主がTOBに応募できるため、買付上限を超える株数の応募があった場合、応募株数で買付上限の5万100株が按分される。産業再生機構以外の株主が応募した場合、産業再生機構保有分の株すべてが買付されない可能性がある。なお、SNA株式の一般公募額(持株会を含む)は5万円であるため、株主優待割引券を目的とする個人株主のほとんどは応募しないと思われた。

2007年1月18日、経営は大幅に改善しつつあるものの、2006年中間決算で約10億円の経常損失が発生しており、累積損失は約85億円まで増加していた。対策として資本金の50パーセント減資(38億6870万円を19億3435万円へ)、資本準備金(210億円)全額減少、日本政策投資銀行 (DBJ) 事業再生投資事業組合へ20億8220万円のA種優先株式発行による増資、上記優先株式増資分の全額減資を行い累積損失を大幅に減少させる案が臨時株主総会で議決された(2007年1月21日発効)。

2007年2月、宮交AGSはTOB結果を発表。産業再生機構以外の一般株主39名もTOBへ応募。応募株数は5万2432株となり、配分の結果、産業再生機構保有分全株の買付がされず2228株が返却された。

2007年3月、産業再生機構保有の残り2228株すべてを航空事業に強みをもつ総合商社双日が取得[2]

さらなる経費削減策として、予備機となっていたJA737D号機を2007年12月に返却している。さらに、2007年9月を目処に現行の東京 - 長崎線、東京 - 熊本線をそれぞれ6往復/日から4往復/日へ減便し、東京 - 宮崎線を6往復/日から7往復/日へ増便して、新たに東京 - 鹿児島線に3往復/日で新規参入することが発表された(全便がANAとのコードシェア)。また、同年4月からは同じくANAの事実上の傘下にあるADOと連帯運送を開始した。

しかし、ANAとコードシェア運航を行うことにより、新興航空会社向け優先枠が設けられている羽田空港発着枠の優先枠の半分が自動的にANAに付与される形になることから、当時新興航空会社最大手のスカイマークから「実質的に全日空の傘下にあるスカイネットアジア航空に(他の新興航空会社と同様の数の)新興航空会社向け優先枠を与えることはおかしい」との批判を受けた[3]

2013年3月期決算においては、純利益が過去最高(前年比約2倍)の11億100万円となり、6期連続の単年度黒字を計上した。これにより、事業開始以来積み上がってきた累損が解消した。新型機導入によるコスト削減効果と、搭乗者数・搭乗率の向上により営業利益が19億4500万円と前年比約3倍に達したことが利益増に寄与した。

2015年3月29日より、中部国際空港へ乗り入れを開始し、1日1往復で那覇線を運航している。

沿革[編集]

熊本線参入直後の暫定塗装機 ボーイング 737-400 JA737C(2004年)
  • 1997年平成9年)7月3日 - パンアジア航空株式会社として福岡市で設立。
  • 1999年(平成11年)8月 - スカイネットアジア航空株式会社商号変更。
  • 2000年(平成12年)9月 - 本社を宮崎市に移転。
  • 2002年(平成14年)
    • 5月 - 福岡 - 宮崎線3往復分の枠を、羽田 - 宮崎線へ割り当て(3往復→6往復)、福岡線開設見送り。
    • 8月1日 - 羽田 - 宮崎線就航。
  • 2003年(平成15年)
    • 6月 - 女子マラソン選手・高橋尚子とスポンサー契約(2005年5月契約満了)。
    • 8月1日 - 羽田 - 熊本線就航。
  • 2004年(平成16年)6月25日 - 宮崎銀行らと連名で、産業再生機構に支援を申請、同日支援が決定。
  • 2005年(平成17年)8月1日 - 羽田 - 長崎線就航(前年12月に発表)。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - ANAとのコードシェア運航開始。同時に羽田空港での使用旅客ターミナルを第2旅客ターミナルに移転。
  • 2007年(平成19年)
    • 4月1日 - ADOとの相互連帯運送乗り継ぎサービスを開始[4]
    • 9月1日 - 羽田 - 鹿児島線就航(3月に発表)。
  • 2009年(平成21年)
    • 2月1日 - 那覇 - 長崎線、那覇 - 鹿児島線就航(前年11月に発表)。
    • 11月1日 - 那覇 - 熊本線、那覇 - 宮崎線就航(7月に発表)。
    • 11月26日 - 連結子会社であったスカイネットツアーズ株式会社を清算。
  • 2010年(平成22年)
  • 2011年(平成23年)
    • 3月31日 - ボーイング737-800型新造機を以後の2年間で6機導入しつつ、フリートの更新を進めることを柱とする2011 - 2012年度中期事業計画発表。[6]
    • 5月30日 - 宮崎空港ビルの一部増床に伴い本社機能を同ビル2Fに移転、運用開始。
    • 7月1日 - 新ブランド「ソラシド エア (Solaseed Air) 」を導入[7]
    • 7月15日 - 会社初の新造機、JA801Xが就航[8]
  • 2012年(平成24年)
    • 2月18日 - 新機材導入に伴って確保された予備機を活用し、チャーター便を宮崎 - 仙台間で初運航(使用機材はJA737F)[9]
    • 5月21日 - 同日の金環日食に合わせて企画されたサッポロビール主催「『サッポロ 麦とホップ「空からの日食体験が当たる!』キャンペーン」に資する羽田発着の専用チャーター便を新造機で運航[10]
    • 8月1日 - 就航10周年記念事業として機体活用プロジェクト「空恋 〜空で街と恋をする〜」[11]に着手[12]。地域振興を目的に、就航地周辺自治体と共同で各種PRを展開するもので、1機・1自治体・1年間を基本スケジュールとする。
    • 10月18日 - 同プロジェクト第1号機となる宮崎県・綾町「綾ユネスコ エコパーク号」塗装機が初フライト。使用機材はJA804Xで、ソラシド塗装移行後初の特別塗装機となった、あわせて綾町旅行招待キャンペーン等を展開[13]
  • 2013年(平成25年)
    • 6月1日 - 神戸 - 那覇線 就航[14]
    • 7月26日 - 日本政策投資銀行と九州地銀5行がシンジケート・ローンを組成、スカイネットアジア航空が新設した特定目的会社「株式会社マンゴーファイナンス」に対する34億円の融資を実行。初の航空機自社保有のための資金調達(詳細後述)。
    • 7月31日 - フリートに残存していた唯一の旧塗装機JA737Fがリース期限を迎えてラストフライト、退役。
  • 2014年(平成26年)
    • 9月29日 - SNAとして最後の737-400型機となったJA392Kがこの日の熊本発羽田行22便にてラストフライト。同月24日にラストフライトを終え、この日は同便のスタンバイ機となっていたJA737Bとともに退役。
  • 2015年(平成27年)

路線[編集]

就航路線[編集]

全便が、SNA機材・乗務員を用いた全日本空輸 (ANA) との共同運航便である。

那覇空港発着路線は、ANAが運休・減便とした路線と入れ替わりにSNAが就航開始したものである。

  • 2015年4月の新造12号機導入を控え、需給状況を勘案しつつ国内路線ネットワーク拡充が検討されることが明らかにされている。また同月以降、将来の国際定期便運航も視野に、チャーター便運航によるオペレーション・サービス品質向上とノウハウ蓄積を行う予定である[18]

保有機材[編集]

旧塗装のボーイング 737-400 JA737V(長崎空港)

SNAの機材は以下の航空機で構成される[19][20][21][22][23]

2010年以前は、フリート全機が複数の航空会社での運用を経たボーイング737-400型のリース機材であったが、2011年よりボーイング737-800型新造機への更新が図られた。また、リースのみならず一部機材の自社保有も行っている(後述)。

保有機材[編集]

機体記号 型式 製造番号 製造年 最大重量 登録日 備考
JA801X Boeing 737-81D/W 39415 2011 70,500 2011/06/22 「元気ファクトリー錦江町号」 AWASよりリース導入
JA802X 39418 2011/10/26 阿蘇草原再生くまモンGO!」[24] 元「くまモンGO!」塗装機[25]・AWASよりリース導入
JA803X Boeing 737-86N/W 39395 2012 2013/06/21 「九州の楽園 宮崎市号」[26] 元「神話のふるさと みやざき号」塗装機[25]三井住友ファイナンス&リースへ左記日付を以て移転登録←GECASリースにて2012/02/07新規登録
JA804X 38026 2013/08/01 天孫降臨ひむか共和国号」[27] 元「ユネスコ エコパーク号」塗装機[25]・SNA/ソラシドエア(マンゴーファイナンス)へ左記日付を以て移転登録←GECASリースにて2012/05/01新規登録
JA805X 38035 2013 2013/11/01 元「西米良カリコボーズ号」塗装機[25]・同日エス・エル・シルルに移転登録←SNA/ソラシドエアへ左記日付を以て移転登録←GECASリースにて2013/01/31新規登録
JA806X 38036 2013/02/13 おむらんちゃん号」 GECASよりリース導入
JA807X Boeing 737-81D/W 39431 2013/07/12 世界農業遺産の里 国東号」 AWASよりリース導入
JA808X 39433 2013/09/19 「春咲へひとっ飛び! 沖縄やんばる号」 AWASよりリース導入
JA809X Boeing 737-86N/W 41247 2014 2014/03/19 霧島山のふもと たかはる号」 GECASよりリース導入
JA810X 41271 2014/05/22 GECASよりリース導入
JA811X 43406 2014/09/04
JA812X 43402 2015 2015/03/18

かつて使用していた機材[編集]

当時の
機体記号
型式 製造番号 製造年 最大重量 登録日 退役時期 備考
JA737C Boeing 737-4H6 27086 1993 62,823 2003/07/31 2008/06/13 コムエアー(南アフリカ)英語: Comair (South Africa))←SNA/ソラシドエア(ANZEF)←ジェットエアウェイズマレーシア航空
JA737D 27168 2003/08/01 2007/12/04 コムエアー(南アフリカ)←クルラ英語: kulula.com)←コムエアー(南アフリカ)←SNA/ソラシドエア(ANZEF)←ジェットエアウェイズ←マレーシア航空
JA391K Boeing 737-4Y0 24545 1990 68,038 2000/06/26 2012/04/02 解体←GECAS←SNA/ソラシドエア(アゲハHD)←ANKサブリース 北海道国際航空エアーニッポンアイランドドルフィン)←フーツラ航空←トランスブラジル航空←AB航空←フーツラ航空
JA737W Boeing 737-4M0 29202 1998 62,822 2006/08/09 2012/04/05 アエロ・ナイジェリアエアロ・コントラクターズ)←GECAS←SNA/ソラシドエア(アフコ)←セレスティアルAT←ガルーダ・インドネシア航空アエロフロート・ロシア航空
JA737V 29201 2006/09/06 2012/06/04 アエロ・ナイジェリア←GECAS←SNA/ソラシドエア(アフコ)←PK-GZF リース←ガルーダ・インドネシア航空←アエロフロート・ロシア航空
JA734H 29203 2010/07/22 2013/04/02 アエロ・ナイジェリア←GECAS←SNA/ソラシドエア(アフコ)←PK-GZH リース←ガルーダ・インドネシア航空←アエロフロート・ロシア航空
JA737F Boeing 737-43Q 28492 1996 68,040 2005/07/28 2013/08/16 ファルコン・アヴィエーション(米国)←SNA/ソラシドエア(ヴィーナス・エアクラフト)←アシアナ航空台湾空軍←チャイナエアライン
JA737E Boeing 737-4Y0 26069 1992 68,038 2004/07/28 2013/12/04 ←SNA/ソラシドエア(マーズ・エアクラフト)←マレーヴ・ハンガリー航空ウクライナ航空
JA737A Boeing 737-46Q 29000 1998 68,040 2002/02/22 2014/06/13 Aviation Capital Group(米国、貨物機に改造)←SNA/ソラシドエア(スコーピオン)←SNA/ソラシドエア(ヴィーナス・エアクラフト)←H2 OO-CTV リース シティ・バード(ベルギー)←イスタンブール航空
JA737G Boeing 737-43Q 28491 1996 68,040 2009/09/24 2014/07/17 解体←SNA/ソラシドエア←アフコ←S2 VT-SJC リース ジェットライト←SATA国際航空←シティ・バード←イスタンブール航空←チャイナエアライン
JA737B Boeing 737-46Q 29001 1998 68,040 2002/02/22 2014/10/ ←H2 OO-CTW リース シティ・バード(ベルギー)←イスタンブール航空
JA392K Boeing 737-46M 28550 1997 62,822 2001/10/01 2014/10/ ←ANKサブリース 北海道国際航空←エアーニッポン←ヴァージン・エキスプレス

JA737Dは客席定員が他機材の149 - 150名より多い170名で、保安上、客室乗務員を他機材より1名多く搭乗させる必要があり、コストがかさむ理由でリース会社へ返却された。同機体は2005年2月24日に緊急異常気圧低下により航空重大インシデントとして扱われる事態を起こして以後、予備機材として保管されることが多かった。

導入計画など[編集]

ボーイング737-800 JA806X(東京国際空港)

2011年6月および10月にボーイング737-800型の新造機2機をリース導入する契約を2010年2月8日締結し、日本時間の2月9日に発表した[28]。 これはキャビン内にLEDによる先進的照明システムと騒音低減素材を採用し、オーバーヘッド・ビン(頭上荷物棚)を大型化したBSI(Boeing Sky Interior)仕様737型機の導入を日本国内のエアラインとして初めて決定した事例となった。

また2010年12月に今後の導入予定機として、先に発表した2機も含めた同型6機分(JA801X - JA806X)を国土交通省あて予約登録した。

本計画における初号機JA801Xは「ソラシド エア」へのブランド変更直後の2011年7月15日に就航[8]。これはスカイマークのボーイング737-800型JA73NFの就航(同年5月23日就航)に次いで、BSI採用機の国内2番目の就航となった。

以降計6機が当初の予定通り2012年度までに導入された。

その後2012年3月には新たに同型4機(JA807X - JA810X)が予約登録され、2013年7月より導入実行フェイズに移行、2014年5月までに予定通り完了した。2012年12月にはさらに同型2機(JA811X、JA812X)の予約登録も行われ、JA811Xは2014年9月に導入された。なお当初、JA812Xは2015年5月の本登録予定とされたが、2015年4月以前に前倒しされることが明らかにされている[29]

現行の中期経営計画(2013年4月 - 2015年3月)では、従前の経営計画に盛られていた機材更新プロセスを1年早め、2014年度下期までに旧型機材(737-400型)の処分と新造機(すべて737-800型)への移行を完了させることを謳っている[30]。同計画はこれまでのところ順調に進められており、最後まで残されていた旧型機材2機も新造機のJA811Xと入れ替わる形で2014年9月末に運用を終了した。これにより、BSI仕様737-800型のみによるシンプルかつ効率的なフリートが実現した[31]

一方で2013年8月には、為替リスク軽減とキャッシュフローの改善を目指し、リース運用中の機材を購入する手法による航空機の一部自社保有化にも踏み切った。

自社保有の初号機となったのはGECAS社からのリース機材であったJA804Xで、グループ内金融会社(特定目的会社)である株式会社マンゴーファイナンスが総額34億円の資金を日本政策投資銀行・宮崎銀行宮崎太陽銀行大分銀行鹿児島銀行肥後銀行によるシンジケート・ローン英語版が行う期間11年の融資で調達してこれを買い取り、その後改めてスカイネットアジア航空にリースする形式が採られた[32][33]

なお、報道[34]によれば融資主幹事たる政投銀の負担分は総額の約15%に当たる5億円であり、地銀側がより多くを担当する。これにより本件は国内航空会社の機材ファイナンス英語版に地銀が中心的に参画した初のケースともなった。

2015-2016年度の経営計画では、737-800の12機体制が確立したため今後は他のサイズの機種の導入を検討するとしている[35]

機内サービス[編集]

自社の機内誌『ソラタネ』およびANAの機内誌『翼の王国』を設置、配布している[36]。ドリンクサービスではコーヒーアゴユズスープ、お茶リンゴジュースが無料で提供される[36]

また、機内限定品が客室乗務員によって販売されており、品揃えは毎月変わる[37]

トラブル・不祥事[編集]

パイロットによる不正運航[編集]

2007年9月、宮崎発東京行58便の機長が、電子機器の使用が禁止されている着陸時に、自ら依頼してデジタルカメラを使用させていたことが、2009年4月13日に判明した。同月17日に、国土交通省は会社を厳重注意した[38]

2008年5月23日、運航乗務員健康診断において既往歴を不正に申告し、航空機を操縦していたことが判明した。

定期整備の未実施[編集]

2010年2月、耐空性に重大な影響を与える場合に航空局より発行されるTCD(耐空性改善通報)を整備計画担当者が作成したシステムのプログラムミスにより、最大631時間超過していたため、国土交通省は会社を厳重注意した。実施されなかった整備作業はTCD(耐空性改善通報)で定められた高揚力装置(フラップ)の部品や発電機制御装置などの点検で、プログラムミスにより定期的に実施されず、発電機制御装置の点検では600時間ごとに実施が必要であるが、631時間超過していた。

整備士による航空日誌の代筆(偽造)[編集]

2012年9月12日、羽田発宮崎行きの便で航行記録などを記載する航空日誌への署名を機長が忘れ、そのまま折り返しの宮崎発羽田行き最終便を運航。羽田事務所で署名を忘れたことを思い出し整備事務所に連絡したが、整備士(当時28歳)から機長名で署名を代筆(偽造)しておくと提案され、了承してしまったという。機長が2日後に会社に自主申告し発覚した。このように航空日誌の代筆については有形文書偽造の疑いがある。また、発覚自体が前代未聞だったため、他社においても同様の事例が無いか調査された[39]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「LQ」をコードとして使用していた時期もある。

出典[編集]

  1. ^ 「Flight Liner」
  2. ^ 有価証券報告書第10期 2007年6月29日提出
  3. ^ 「羽田発着枠確保できれば最大7機材増強=スカイマーク」2009年12月25日 ロイター
  4. ^ 2007年4月1日よりSNA・ADO間の乗り継ぎが便利になります (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2007年3月26日
  5. ^ “九州・沖縄の翼”、大分へ -ネットワークがますます充実します- (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2010年4月28日
  6. ^ 2011〜2012年度 中期事業計画 (PDF) スカイネットアジア航空 プレスリリース 2011年3月31日
  7. ^ 新ブランドを導入“ Solaseed Air / ソラシド エア ” (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2011年5月12日
  8. ^ a b 新ブランド・Solaseed Air、スタート! (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2011年7月1日
  9. ^ ソラシドエア チャーター便、初就航! (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2012年2月17日
  10. ^ 金環日食フライトで笑顔と感動の種をお届けします (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2012年3月29日
  11. ^ ソラシドエア「空恋 〜空で街と恋をする〜」
  12. ^ 機体活用プロジェクト「空恋」 始動 (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2012年6月1日
  13. ^ 綾 ユネスコ・エコパーク号、いよいよ始動 (PDF) - スカイネットアジア航空 プレスリリース 2012年10月1日
  14. ^ スカイネットアジア航空 プレスリリース 2012年12月21日 (PDF)
  15. ^ スカイネットアジア航空 プレスリリース 2015年1月21日 (PDF)
  16. ^ スカイネットアジア航空 プレスリリース 2015年3月30日 (PDF)
  17. ^ スカイネットアジア航空 プレスリリース 「第18回定時株主総会及び役員体制について」 2015年6月23日 (PDF)
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外部リンク[編集]