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ジル・ヴィセンテ・フトゥボル・クルービ (葡 : Gil Vicente Futebol Clube , ポルトガル語発音: [ˈʒiɫ viˈsẽt(ɨ)] )は、ポルトガル ・バルセロス を本拠地とするサッカー クラブである。通称ジル・ヴィセンテ (葡 : Gil Vicente )。1924年設立。クラブ名称は16世紀に活躍した劇作家ジル・ヴィセンテ に由来する。1999-2000シーズンにはプリメイラ・リーガ (1部) で過去最高位の5位となった。
バルセロスにはバルセロスSC(Barcelos Sporting Club)やウニオンFC・バルセロス(União Football Club Barcelense)などのクラブがあったが、1924年5月3日、劇作家のジル・ヴィセンテ に由来する名の劇場近くで毎日午後にサッカーをしていた集団によりジル・ヴィセンテFB (Gil Vicente Football Barcelense)として設立。当初はトリウンフォSCが所有していたカンポ・ダ・エスタソンを使用していた。1933年5月3日にはカンポ・ダ・グランジャに5,012人の観客を集め、同地での初試合を行なった。1946年9月16日の試合中にキーパーのアデリーノ・リベイロ・ノヴォが倒れて死去し、カンポ・ダ・グランジャはノヴォの功績を称えてエスタディオ・アデリーノ・リベイロ・ノヴォに改名された。
1990年、プリメイラ・ディヴィゾン (1部)に初昇格した。1997年にはリーガ・デ・オンラ (2部)に降格したが、1998-99シーズンにはリーガ・デ・オンラで優勝してプリメイラ・リーガ[ 1] 昇格を決めた。昇格初年度の1999-2000シーズンはかつてSLベンフィカ でプレーしたアルヴァロ・マガリャンイス監督に導かれ、過去最高位の5位となった。2004-05シーズンからはエスタディオ・シダーデ・デ・バルセロス をホームスタジアムとし、アデリーノ・リベイロ・ノヴォは下部組織が使用している。シダーデ・デ・バルセロスは12,374人を収容する自治体所有のスタジアムであり、2006年にはUEFA U-21欧州選手権 の開催地として2試合を行なった。セルビア・モンテネグロ対ドイツ戦はドイツが1-0で勝利し[ 2] 、ポルトガル対セルビア・モンテネグロ戦はセルビア・モンテネグロが2-0で勝利した[ 3] 。
2005-06シーズン中にはアンゴラ人フォワードのマテウス を出場させたが、マテウスは出場不可能な選手であり、クラブはセグンダ・リーガ降格処分を受けるとともに、2006-07シーズンの勝ち点を9減点された。これにより、本来なら降格するはずだったCFベレネンセス がプリメイラ・リーガ残留となった[ 4] 。強制降格に加え、2006-07シーズンのタッサ・デ・ポルトガル の出場権を剥奪された[ 5] 。ユース世代の2チームも影響を受け、それぞれリーグ戦を行なうことができなかった。2018-19シーズンは3部で戦っていたが、処分を巡る裁判が終了し嫌疑が晴れたため2019-20シーズンより特例でプリメイラに昇格した。
ユニフォームカラ―には様々な色を試している。当初のシャツは赤色であり、やがて緑色と白色の横縞となり、その後黄色と赤色(バルセロス市の色)となり、次に青色となった。近年は赤色と青色を交互に使用している。2010-11シーズンの最終節・CDファティマ 戦ではクラブ新記録となる観客数を集めて3-1で勝利し、優勝してプリメイラ・リーガ昇格を決めた。この時の主力選手はウーゴ・ヴィエイラ やゼ・ルイス などだった。
優勝 (2): 1998–99, 2010–11
準優勝 (1): 2011–12
2010–11 : パウロ・アウヴェス
シーズン
リーグ
順位
試
勝
分
敗
得
失
点
タッサ・デ・ポルトガル
タッサ・ダ・リーガ
備考
1989-90
セグンダ
1位
34
22
5
7
51
25
49
5回戦敗退
プリメイラ 昇格
1990-91
プリメイラ
13位
38
11
11
16
34
46
33
5回戦敗退
1991-92
プリメイラ
13位
34
11
7
16
26
42
29
準々決勝敗退
1992-93
プリメイラ
9位
34
12
7
15
34
42
31
4回戦敗退
1993-94
プリメイラ
10位
34
10
11
13
27
47
31
4回戦敗退
1994-95
プリメイラ
13位
34
7
13
14
30
40
27
4回戦敗退
1995-96
プリメイラ
12位
34
9
9
6
31
49
36
4回戦敗退
1996-97
プリメイラ
18位
34
4
7
23
29
74
19
4回戦敗退
セグンダ 降格
1997-98
セグンダ
4位
34
16
12
6
44
23
60
準々決勝敗退
1998-99
セグンダ
1位
34
20
8
6
58
24
68
準々決勝敗退
プリメイラ 昇格
1999-2000
プリメイラ
5位
34
14
11
9
48
34
53
準々決勝敗退
プリメイラ 過去最高位
2000–01
プリメイラ
14位
34
10
7
17
34
41
37
準々決勝敗退
2001–02
プリメイラ
12位
34
10
8
16
42
56
38
4回戦敗退
2002–03
プリメイラ
8位
34
13
5
16
42
53
44
5回戦敗退
2003–04
プリメイラ
12位
34
10
10
14
43
40
40
4回戦敗退
2004–05
プリメイラ
13位
34
11
7
16
34
40
40
4回戦敗退
2005–06
プリメイラ
12位
34
11
7
16
37
42
40
4回戦敗退
セグンダ 降格(注1)
2006–07
セグンダ
12位
30
12
9
9
27
27
36
出場資格剥奪(注1)
勝ち点9の減点処分(注1)
2007–08
セグンダ
4位
30
13
11
6
43
34
50
準々決勝敗退
1回戦敗退
2008–09
セグンダ
9位
30
8
14
8
36
37
38
準々決勝敗退
2次リーグ敗退
2009-10
セグンダ
10位
30
9
11
10
36
32
38
4回戦敗退
1次リーグ敗退
2010-11
セグンダ
1位
30
15
10
5
55
38
55
3回戦敗退
2次リーグ敗退
プリメイラ 昇格
2011–12
プリメイラ
9位
30
8
10
12
31
42
34
3回戦敗退
準優勝
2012–13
プリメイラ
13位
30
6
7
17
31
54
25
準々決勝敗退
2回戦敗退
2013-14
プリメイラ
13位
30
8
7
15
23
37
31
5回戦敗退
3回戦敗退
2014-15
プリメイラ
17位
34
4
11
19
25
60
23
準々決勝敗退
3回戦敗退
2015-16
セグンダ
11位
46
16
14
16
58
56
62
準決勝敗退
1回戦敗退
2016-17
セグンダ
13位
42
13
17
12
47
49
56
4回戦敗退
2回戦敗退
2017-18
セグンダ
19位
38
8
12
18
29
45
36
2回戦敗退
2回戦敗退
2018-19
カンペオナート・デ・ポルトゥガル
4位
34
22
4
8
65
30
70
2回戦敗退
プリメイラ昇格(注2)
2019-20
プリメイラ
10位
34
11
10
13
40
44
43
4回戦敗退
3回戦敗退
2020-21
プリメイラ
11位
34
11
6
17
33
42
39
準々決勝敗退
2021-22
プリメイラ
5位
34
13
12
9
47
42
51
4回戦敗退
2回戦敗退
2022-23
プリメイラ
13位
34
10
7
17
32
41
37
4回戦敗退
準々決勝敗退
2023-24
プリメイラ
12位
34
9
9
16
42
52
36
準々決勝敗退
1回戦敗退
2024-25
プリメイラ
34
準々決勝敗退
(注1) 2005-06シーズンは本来なら残留圏内の12位で終えたが、シーズン中に出場不可能な選手を出場させたとして降格処分を受けた。2006-07シーズンは勝ち点9の減点処分となり、またタッサ・デ・ポルトガル の出場禁止処分も受けた。
(注2) 上記の処分を巡る裁判が終了し嫌疑が晴れたため、特例でプリメイラに昇格した。
2025年3月13日現在 [ 6]
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
グループリーグ
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決勝トーナメント
UCL - UEL - UECL