ジョイメカファイト

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ジョイメカファイト
Joy Mech Fight
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 任天堂開発第一部
発売元 任天堂
ディレクター 林田宏一
プログラマー 林田宏一
江渡浩一郎
音楽 清水英明
美術 原田典幸
柳川絵奈
影山悦子
仲川尚秀
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 4メガビットロムカセット
発売日 日本 199305211993年5月21日
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI7
オーストラリア OFLC:G(General)
その他 型式:HVC-JM
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ジョイメカファイト』は、任天堂から発売されたファミリーコンピュータ用のロボット格闘対戦アクション(対戦型格闘ゲーム)。日本では1993年5月21日に発売されたが、特殊な形で韓国でも発売されている。詳細は#開発を参照。

ディレクターは後に『スーパーマリオギャラクシー2』(2010年)、『スーパーマリオ3Dランド』(2011年)のディレクションを担当する林田宏一。

2008年3月11日からWiiバーチャルコンソールにて配信され、さらに2013年9月11日からはニンテンドー3DSの、2014年5月28日からはWii Uのバーチャルコンソールでも配信されている。

概要[編集]

ギミック[編集]

このゲームの最大の特徴は、キャラクターの表現方法である。ファミリーコンピュータの性能では、新鋭ハードのように『ストリートファイターII』なみの大型のキャラクターをアニメーションさせることは不可能であった。本作では、頭部や胴体、手足といった体のパーツが分離して宙に浮いているロボットという設定によって大型キャラクターを表現している。

それぞれの分離したパーツ(スプライト)を動かし、アニメーションさせるという手法によって、ファミコンでありながら、それまでの対戦型格闘ゲームにはなかった滑らかな動きをキャラクターに与え、他ハードのゲームに見劣りしないものにさせている。また、各パーツが分離しているために、各キャラクターに要する絵数も少なく、合計36体という豊富なキャラクター数を実現させている。

マニュアル(チュートリアル)[編集]

本作のもう一つの特徴として、マニュアルというチュートリアル機能の存在が挙げられる。キャラクター選択画面で使用キャラクターを選択した後に「マニュアル」という項目を選択すると、操作練習のための画面に入る。

この画面はソウサモードデモモードに分かれる。ソウサモードは対戦画面に似ているが、敵キャラクターは攻撃してこず、また体力などの制限も無いため、プレイヤーは自キャラクターの操作の練習に専念できる。また、各技(基本技・必殺技含む)が相手にヒットした場合に与えるダメージのポイントを知ることが出来る(ちなみに敵キャラをIIコントローラーで操作できる)。デモモードでは必殺技の出し方(コマンド入力)を解説と操作デモ付きで確認できる。両モードとも、画面上部にはコントローラの絵が表示され、入力操作が確認できるようになっている。

現在でこそ(家庭用)対戦型格闘ゲームでの練習モードは当たり前であるが、練習専用のモードがある対戦格闘ゲームは本作が最初である。[要出典]

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

ロボット同士が戦う対戦型格闘ゲームで、上記の物語に沿ってイーロボ(味方ロボット)を操作しワルロボ(敵ロボット)を倒していく「クエストモード」と、物語に関係なく自由にキャラクターを選んで遊べる「対戦モード」が用意されている。

クエストモードは1人プレイ専用。1ステージにつき8体(最初のステージのみ7体)のワルロボが存在し、これらを全て倒すとボス戦となり、ボスを倒せばステージクリア。計4ステージをクリアすればエンディングが流れ、ゲーム終了となる。なおバッテリーバックアップ機能が搭載されており、ゲームの進行状況はワルロボを1体倒す度に自動的に記録される。

イーロボは合計8体で、どのイーロボでどのワルロボと戦うかは自由に選択できる。ただし最初のステージではイーロボは1体(スカポン)のみであり、ワルロボを倒すごとに各ワルロボがイーロボへと再改造され使用可能となる演出が挿入される。なお、最初のステージをプレイできるのはゲーム初プレイ時のみで、一度クリアした後は2ステージ目以降のステージしかプレイできない(ちなみにオプション画面からゲームデータをリセットすることができる)。

ステージボスを倒した後に、「キメワザ」(各ワルロボを倒した最後の一撃)の映像が順にプレイバックされる演出がある。これのためになるべく格好良い倒し方を狙ったり、キメワザを統一したりといったユーザーこだわりの遊び方が生まれた。また一度全ステージをクリアすると、好きなステージを選んで遊べるようになる[注釈 1]

対戦モードは「1Pvs2P(プレイヤー同士)」「1PvsCOM(プレイヤー対コンピュータ)」「COMvsCOM(コンピュータ同士)」の3種類があり、練習やコンピュータの思考パターンの観察も可能。同じロボット同士の対戦、いわゆる同キャラ対戦もできる。いずれも初期状態ではイーロボ8体しか使えないが、ある条件を満たすと使用できるロボットが追加される(詳細は#ゲーム難易度を参照)。

対戦時のルール[編集]

対戦は1対1。両キャラクターはヒットポイントメータ(いわゆる体力ゲージ)1本とハート2つを持つ。相手の攻撃を受けるとヒットポイントメータが減少、ゼロになると「ダウン(一般的な格闘ゲームのKOに相当する)」を取られ、ハートが1つ減り、メータが全回復する。このとき、相手をダウンさせた方のキャラクターはメータが少し回復する。ハートの無い状態でメータがゼロになった方が負けとなり、そこで対戦が終了する。なお他の対戦型格闘ゲームと同様、両者の攻撃が同時にヒットすることもあり、これにより両者同時にメータがゼロになってダブルダウンという状況も発生する。両者ともハートが無い状態でそうなると「アイウチ(相討ち)」となり、対戦のやり直しとなる。対戦フィールドは左右に無限にスクロールする為、画面端に追いつめて飛び道具を連発する戦法(俗にいう「トリカゴ」)は取れなくなっている。

短時間に連続してダメージ(キャラによって異なるが、だいたいメータ半分程度)を食らうと、キャラクターの頭部が地面に落ちてしばらく操作不能になる(『ストリートファイターII』でいうピヨリの状態)。

必殺技[編集]

各キャラクターは「パンチ」「強パンチ」「キック」「足払い」「ジャンプ」「ガード」といった基本動作に加えて、4つ(一部例外あり)の必殺技を持っていて、コマンド入力によって出すことができる(この作品では投げ技も必殺技に含まれる)。ファミリーコンピュータの性能の関係上キャラクターが技名などを叫ぶことはないが、必殺技を出すと、出した技の名前がヒットポイントメータの下に表示されるようになっている。なおこのゲームのコマンドにはナナメ入力は無く、他の格闘ゲームとは異なりファミコンの十字キーでも必殺技を出しやすい仕様となっている。また、ナナメ入力をすることで2つ分のキーを押したと認識されるので、逆にコマンドの省略をする事も可能である。

いくつかのキャラクターの必殺技は、操作説明には無いコマンド入力による、間合い、軌道、威力などが異なるバリエーションを持つ[注釈 2]。こういった隠し技を見つけることも、ユーザー間での楽しみの一つであった。

ゲーム難易度[編集]

クエストモードの難易度にはノーマルハードがあり、ハードをクリアすると、新たにスペシャルというモードがプレイできるようになる。スペシャルモードでは敵キャラクターも隠し技を使ってくるなど明らかにCPUの思考パターンが変わっていて、より難しくなっている。

ハードをクリアすると、2人対戦モードでボス以外のワルロボを使用可能になる。スペシャルをクリアすると、ボスキャラクターも使用可能になる。

ストーリー[編集]

ある所に、ロボット研究者の第一人者である「リトル・イーモン博士」と「イワン・ワルナッチ博士」の仲の良い2人がいた。ところがある日、2人が作業する研究所が荒らされ、さらにワルナッチは研究所の7体の戦闘用ロボットとともに姿を消してしまう。その後、突如ワルナッチはTV放送を通じて全世界に宣戦布告、世界侵略に乗り出す。

イーモンは最後の望みをかけ、カンサイ修行に出ていたお笑いロボットの『スカポン』を研究所に呼び戻し戦闘用ロボットに改造、ワルナッチ博士の世界侵略を止める戦いが始まるのであった。

登場キャラクター[編集]

キャラクターは総勢36体。ただし、ラストステージの8体はイーロボの強化版(若干異なる)のような性能であるため、バリエーションとしては28と数えることが出来る。キャラクターは全てロボットであり、身体の各パーツは分離している。基本的に頭部胴体、右、左手、右、左足の6パーツからなるが、キャラによってはビット、アーム、パットのようなパーツが付属する。

各キャラクターにはそれぞれ個性がある。必殺技の一つ一つに分けてみれば類似したものも多く、「個性がありそうで個性が無い」と評されることもあるが、キャラクターとしてみた場合には使い勝手が異なり、バリエーション豊かである。

デザイン的にも、ロボットアクションゲームなどにありがちな、大河原邦男カトキハジメ的なデザインに安易に嵌るといった現象もなく、独特の世界観を出している。

カラーリングは1Pと2Pによって異なるが、他の格闘ゲームとは違い1P側で2Pカラー、及びその逆を選択することはできない。

ステージ1(イーロボ)[編集]

#ゲーム内容で述べたとおり、クエストモードでスカポン以外を使うには一度倒して仲間にする必要がある。対戦モードではクエストの進行状況に関係なく、8体とも最初から使うことが可能。

スカポン
  • 必殺技:コンナンイラヘン、トンデケー、スカポンナゲ、ローリングスカ
本作の主人公。戦闘用に改造されたお笑いロボット。クエストモードでも最初から使用できる。楕円を組み合わせたようなフォルムに、目が点(1ドット)のシンプルなデザイン。ピンク色(2Pカラーは黄色)をしている。オープニングデモでは彼女の誕生の様子が流れるが、その直前では凛々しい目つきをしていたことが分かる。
歩行速度が遅いが、強パンチの間合いが広い。遠距離技も多く、必殺技の「コンナンイラヘン」は一見すると性能が悪く皮肉の効いた名前だが、出がかりの威力は申し分なく攻撃しながらの接近にも使用可能。また隠し技のバリエーションが全キャラ中で最も多い。「ローリングスカ」のバリエーションは特に機動が多彩であり、うちの1種はスカポンが輝く演出で、ゲーム中3位の威力(最強はスカポカーンの同種技だが、輝く演出は無い)。
ローリングスカは空中から出すこともでき、発動中にジャンプも可能なため、この技をうまく使いこなせると、かなり相手にとって脅威となる。
ホノオ
  • 必殺技:ファイアーフレア、ファイアーウェーブ、クウチュウセオイナゲ、ファイアーボール
名前通り、をモチーフにしたデザイン。
対空も可能な突進技のファイアーボール、飛び道具のファイアーウェーブ、迎撃技のファイアーフレアとバランスが取れていて使い勝手が良い。
また、ファイアーボールはAボタン版とBボタン版が存在し、使い分けることが出来る上敵の後ろに回り込んだり(いわゆる「めくり」)、そのまま投げにつなげる事も可能。
タイガー
  • 必殺技:ダッシュアッパー、フライングニーキック、スープレックス、イーグルキック
キックボクサーのようなデザイン。構えはムエタイに近いが、肘パーツが無く膝パットがある。
移動速度の遅さを空中戦用の技でカバーするタイプのキャラクター。必殺技「ダッシュアッパー」は間合いの取り方が独特で、外すと大きな隙が生まれるが、その分威力が高い。「フライングニーキック」はしゃがんだまま出すと間合いを詰められる。
ネオ
  • 必殺技:ネオカイテンアッパー、ウェーブショット、ネオスープレックス、レンダキック
最新のコンピュータロボットという設定。頭上に光の玉が2つ浮いている新世代的なデザイン。
接近・中距離戦を得意とし、遠距離もこなすオールラウンダー。「ネオカイテンアッパー」はバリエーションが多彩で、AB・↓→AB・←↓→AB の順に強くなる。
センジュ
  • 必殺技:レンダパンチ、ドリルアタック、クビナゲ、フライングドリル
他のイーロボと同じ人型体形だが、頭の上に一対のドリルが付いている。いかにもロボットといった風貌のキャラクター。頭部の形状はファミリーコンピュータ ロボットに似ているが、顔は四角いランプ状で目などはない。
通常攻撃のスキルは高いが、その反面必殺技の2つが攻撃時間の長い回転突進技で、相手の距離に合わせて加速を使い分ける必要があり、テクニックを要するところがある。また、フライングドリルは即発動することでジャンプをキャンセルし、フェイントにも使うことができる。
サスケ
忍者をモチーフにしたデザイン。
攻撃力は比較的低いが歩行速度が速く、さらに投げ技の間合いが圧倒的に広い。特にジャンプ中の技「クウチュウナゲ」は、ほとんど画面一杯に間合いがある。
飛び道具として手を射出して往復させるカギヅメを持つが、攻撃時は動けないため外すと隙が大きい。「トモエナゲ」はBボタンでも発動し、そちらの方が威力は高め。
アイ
  • 必殺技:アイアストロン、アイコプター、アイスープレックス、カッターキック
名前通り大きな一つ目を持つデザイン。
隠し腕を始めとしたトリッキーな攻撃法を持ち、素早いジャンプが可能。ヒットポイントを消費する無敵の迎撃技「アイアストロン」を持つ。しかし、相手の必殺技発動による無敵時間や、当り判定などによっては押し負けるので、必ずしも無敵というわけではない。
アイコプターは突然空中で上昇したあとに落下してくるため、相手の意表を突くことができる。また一度だけ、上昇中にボタンを押せば急上昇できる。
ジャイアント
頭部はの、手は鉄球のような形をしている。
歩行速度が遅いが、攻撃の威力が全体的に高く、突進技、迎撃技、飛び道具も一通りそろえている。特に投げ技の変化版は強力。「ダッシュストレート」が足の遅さをカバーしている。

ステージ2[編集]

ステージ2以降は倒しても仲間に出来ない。

ザコ
  • 必殺技:タメパンチ、タメキック、シンクウタメパンチ、シンクウタメキック
マニュアル画面(チュートリアル)の、技のかけられ役としても登場するロボット。
必殺技が全てタメ技で、当たれば強力だが発動モーションも長く、かえって弱点になっている。変化版は前進しながら発動するが、やはり非常に使いにくい。さらに投げ技も無い。
ボコボコ
  • 必殺技:ハチャメチャ、グルグルスロー、ボコボコナゲ、ハリケーンボコボコ
手足をバタバタさせるような動きが特徴的なロボット。
必殺技の使い勝手が良いが、威力はとても低い。さらに気絶耐久値はスーパーザコと並び最弱で、どちらかというとザコよりも弱い。
攻撃力・気絶値ともに最弱である為全キャラクター中最弱候補。
ジオ
  • 必殺技:ジオクラッシュ、ジオウェーブ、スープレックス、ジェットストリーム
ネオ、ネイと同じような技が多いが、ジャンプ中に繰り出すオリジナルの必殺技も持つ。バランスは良いのだが攻撃力に欠け、必殺技は少々癖のある動きをする。
ガラック
  • 必殺技:リバースキック、ガラックアタック、ガラックスロー、シャカシャカキック
カニのような変則的な姿をしている。
多脚であることを利点としたキック技を持つが、攻撃力は低い。実は難易度こそ高いもののハメ技が存在する。
オールド
  • 必殺技:アタックワン、アタックツー、アタックスリー、アタックフォー
土木作業車のような、名前通り旧世代のロボットを思わせるデザイン。
ショベルパーツを使用した必殺技は4つのパターン攻撃だが投げ技は存在しない。しかしガード上から削られる技も多く、隙は比較的少ない。
ジボル
  • 必殺技:スクリューパンチ、アームバルカン、ジボルナゲ、サンダーアーム
背が低く、アーム(腕)が長い変則的な姿。パーツがあり、胴体にがついている。
移動はかなりノロいが、攻撃力がなかなか高い。また必殺技はもとよりジャンプパンチや投げ技「ジボルナゲ」の間合いが異常に広く、 ステージ2には不釣り合いなほどの強敵。ただし、攻撃範囲、判定が強力な技が多い反面一度ガードすると攻撃判定が消える技が大半で技が終わるまで無防備になるので、裏を返せば其処に気づくかどうかで攻略難易度が劇的に変化する。
ジェル
  • 必殺技:ドロロンパ、ジェルキック、ジェルスロー、ジェルツイスター
半透明ののようなデザイン。
一定時間姿が消える(画面に表示されなくなる)、「ドロロンパ」という技を持つ。対人戦では効果があるが、対CPU戦でこの技を使っても全く無意味。このドロロンパは、体力が一定以下になると使えなくなる(使っても姿が消えなくなる)。ちなみに通常技を含め、各技のモーションはスカポン・ホノオ・サスケ・センジュ・タイガーのそれを数個ずつ組み合わせたものになっている。
スケーター
  • 必殺技:ホイールアタック、ドライブキック、トリプルサマーソルト、スピンアッパー
2つのホイールが付いている。
必殺技はホイールを活かした突進・移動技が多い事が特徴。投げ技を持たない。

ステージ3[編集]

レジェンド
  • 必殺技:トルネードエナジー、ニーアタック、ソニックスロー、ヒールプレス
中世日本の甲冑のようなデザイン。
人型ロボの中では身長が高く、ホウオウよりも背が高い。
クセが少なく、飛ばせて落とすの典型といえる技が多く、リーチも長く操作しやすい。
反面派手な演出の必殺技が多く大振りな技や技後のスキが長いなどの弱点もある。
トルネードエナジーはホノオのファイアーフレアと似ているが、雨が前進するという違いがある。
ホバー
  • 必殺技:ハイパーアッパー、ハイジャンプ→メテオシュート、ホバースライド
両足がバーニアになったデザイン。
空中に浮いているので、一部の技(足払いなど)を食らいにくい。投げ技は無く、ジャンプ攻撃を持つが、必殺技が「その場で強力なアッパー」「ハイジャンプ後に真上に垂直降下」「前進しながら蹴る」という3種類しかない。しかし一種のハメ技が簡単にできる(間合いを取ってジャンプ技→その連続→相手が麻痺→復帰までアッパー→間合いを取る)。
シェンロン
  • 必殺技:ゲンリュウケン、ヤケツクイキ、リュウセイラク、カイテンリュウコシュウ
をモチーフにしたデザイン。頭部は龍の口の中に目のようなものが見える。名前は中国語で「昇竜」を表す。
全体的に通常技などは中の下といった威力だが、
上昇中は全身無敵のゲンリュウケンや、攻撃判定が広くガードの上からのケズリ能力が異常に高いヤケツクイキはうまく使えば鉄壁の防衛技となる。
スター
  • 必殺技:キャノンヘッド、ロケットジャンプ→スターダストプレス、ロケットジャンプ→バッククラッシュ
ホバーと同系統の必殺技(威力0のジャンプ→急降下)を持つが、姿は他キャラと同じような人型。ただしやや小柄である。名前どおり、胴体に星のマークがある。
ホバーと比べて曲線的な軌道を取るジャンプ攻撃も持っているが、やはり必殺技が「放物線を描く対空技」「ハイジャンプ後に斜めに降下するボディプレス」「相手の後ろに回り込みキック」の3種類しかない。また投げ技もない。
ゴーストン
  • 必殺技:スカルダンス、ソウルショット、ゴーストンスロー、ボルキャノン
幽霊をモチーフにしたデザインで、ステージ2のボス、ラーの亡霊ロボットという設定。頭部と胴体の周りを光る玉(ラーより少ない4つのビット)が回っているという変則的な姿。
独特の動きをする通常攻撃は強力。必殺技ともども大振りで隙が大きいものの、攻撃の間合いは非常に広く、特に「ゴーストンスロー」は投げの間合いだけでなく、威力も高い為、かなりの強敵。
ギガント
  • 必殺技:ショルダーバルカン、ショルダータックル、パイルドライバー、サイクロンプレス
パーツの付いた巨体のロボット。
歩行速度が遅いがパワーに長けており、高威力の必殺技が多い。全36体の中で唯一、バリエーション技を除いて最強となる24Powの技を2つ持っているキャラでもある。相手から受けるダメージも少なく設定されている。
ジオーン
  • 必殺技:ダダコネアタック、ジオーンウェーブ、ジオーンナゲ、ジオーンサイクロン
ボコボコとジオを合成させたという設定で、2つのキャラを合わせたような特徴。
技こそ二対の特徴をそろえているものの、威力全般がほとんどが8ダメージなどと、一般的な弱攻撃並みなため、ジオよりも明らかに戦闘力部分に関しては劣化している。
スーパーザコ
  • 必殺技:ザコアッパー、ザコウェーブ、ザコナゲ、ザコキック
ザコを改造したようなロボットで、顔には隈取りの様な紋様が、背中にはバックパックのようなものがある。また、足のデザインも変化している。
ザコとは違い、標準的な必殺技を持つキャラ。必殺技の出が早い上、スピードにはさらなる磨きがかかり、移動速度は全キャラ中最速。しかし打たれ強さは全キャラ中最低といえる程で、連続攻撃を受けるとすぐに気絶してしまう。また、タメ系の技のような強力なダメージはない。
但し、空中で出すザコキックはタメが必要でないため、うまく使えば今作で最も素早く空中を飛び回ることが出来るようになる。
ちなみに、必殺技の構成が最終ボスのホウオウと同じ(高威力のアッパー、飛び道具、投げ、独特の挙動のキック)である。

ステージ4[編集]

イーロボと良く似たキャラが登場。歩行速度や技の威力など全体的に強化されていて、バリエーション技を除いて最強の24Powの技を持つキャラも多い。同タイプのイーロボで勝負を挑む場合、自分より「強い」相手と戦うことになる。対人戦ではハンデとしても使える。また、一部のキャラは特定の必殺技がイーロボと異なる。

カエン
  • 必殺技:レインボーフレア、レインボーウェーブ、セオイスープレックス、レインボータックル
ホノオの強化型。スピードがあるため使い勝手がさらに向上している。
レオ
  • 必殺技:リニアアッパー、フライングレオキック、レオスープレックス、ファルコンアタック
タイガーの強化型。額にチャンピオンベルトのような形状の飾りがある。
ネイ
  • 必殺技:ネイカイテンアッパー、アトミックエナジー、ネイスープレックス、ビートキック
ネオの強化型。ネイカイテンアッパーのバリエーションは、ゲーム中2位の威力を持つ。
アシュラ
  • 必殺技:ビートドリル、ドリルハリケーン、アシュラスロー、アシュラニードル
センジュの強化型だが技が一部異なり、空中技フライングドリルの代わりに対空用の迎撃技「アシュラニードル」が存在する。センジュと同様、相手から受けるダメージが少ない。
ハンゾー
  • 必殺技:カスミオトシ、ダブルスラッシュ、トモエスープレックス、ジェットスライド
サスケの強化型。ジャンプ中の空中投げ「カスミオトシ」はほぼ無敵で威力もサスケよりもさらに高い。しかし、サスケと同様にジャンプ後からしばらく経たないと発動しない。
ワイ
  • 必殺技:バルカンクロー、ワイコプター、ワイスープレックス、スラッシュアタック
アイの強化型だが、「アイアストロン」に相当する技は持たず、多段式の対空迎撃技「バルカンクロー」が備わった。
ガイアン
  • 必殺技:ハンマーヘッド、ガイアンストレート、パワークラッシュ、ダイナウェーブ
ジャイアントの強化型。岩のような頭部のジャイアントに対し、鉄兜を被ったような顔をしている。ジャンプキックや足払いだけで相手を吹っ飛ばしてしまうなど、破壊力にさらに磨きがかかっている。
スカポカーン
  • 必殺技:ハチャメチャクチャ、トンデケポカーン、スカポカーンナゲ、ローリングポカーン
スカポンの強化版。必殺技の破壊力はステージ4でも屈指であり、「ローリングポカーン」のバリエーション技はゲーム中最強の威力を誇る。スカポンの「コンナンイラヘン」に相当する技を持たず、代わりに連打系の必殺技「ハチャメチャクチャ」を持つ。投げ技「スカポカーンナゲ」は「スカポンナゲ」よりも勢い良く投げ、破壊力もPow24とスカポンよりも圧倒的に高い。

ボスキャラクター[編集]

「四天王ロボ」と呼ばれる。クエストモードではステージ中のワルロボを全て倒すと出現する。

ダチョーン
  • 必殺技:クルリンパ、ワイルドダッシュ、サバンナスロー、アフリカンスラッシュ
ステージ1のボス。名前の通り、ダチョウをモチーフにした変則的な姿。主に接近戦に特化している。
ステージ1はクリアするとデータを初期化しない限り二度とプレイ出来なくなるので、倒してから再び対戦モードで姿を見られるようになるまでかなりのブランクがある(その間にステージ2~4を最低2周しなければならないため)。また通常技のグラフィックの使い回しが多かったり、ボスにしては標準的な強さだったりと他の3体に比べ冷遇ぶりが目立つ。
ラー
  • 必殺技:グルグル、ビョーン、ウリャウリャ、ガッシャ
ステージ2のボス。頭部と体の周りを囲む6つのアーム(うち1つが足)という変則的な姿。「ラー」という名前のとおり、頭部と体のデザインはハヤブサをモチーフとしている。
移動スピードは遅いが、攻撃範囲の広さは随一。相手から受けるダメージが低く設定されている。
ガーボーグ
  • 必殺技:メタトルネード、ハンマーウェーブ、リフトスロー、アームウォーク
ステージ3のボス。アイ・ワイ同様一つ目で足が1本のコマのような変則的な姿。肘パーツがあり、ギガント同様に両腕がトゲ付の鉄球となっており、腕を使った攻撃を得意とする。
移動スピードは遅いが必殺技の間合いが広く、威力も高い。特に主力である高速突進「メタトルネード」は威力・機動力・判定ともに申し分ない高性能だが、外せば隙が大きい。
ホウオウ
  • 必殺技:ホウオウアッパー、ホウオウキャノン、ホウオウブレイク、ホウオウクラッシュ
ステージ4のボスで、クエストモードでの最終ボス。ボスキャラの中では唯一の人型で、頭部は素顔の上に仮面をつけているようなデザイン。
最終ボスに相応しく高性能で、全ての技の威力が高めに設定されており無敵時間も長め。さらに飛び道具「ホウオウキャノン」は、ゲーム中唯一の誘導弾になっている。必殺技を出す前のモーションが若干長く、そこが隙になっている。
ワルナッチ博士の最高傑作だが、実はザコがモデルになっている(スーパーザコの発展系)という設定がある。取扱説明書にその姿が掲載されているが、そこでは1P側の色(本作の敵は、2P側で通常の色になる)になっている。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1ジョイメカファイト
バーチャルコンソール
日本 200803112008年3月11日
大韓民国の旗2009年3月17日
Wii任天堂開発第一部任天堂ダウンロード--
2ジョイメカファイト
バーチャルコンソール
日本 201309112013年9月11日
ニンテンドー3DS任天堂開発第一部任天堂ダウンロード--
3ジョイメカファイト
バーチャルコンソール
日本 201405282014年5月28日
Wii U任天堂開発第一部任天堂ダウンロード--

開発[編集]

発売・開発のクレジットは任天堂であるが、出発点は任天堂ではなく、当時行われた新規人材の発掘企画「任天堂・電通ゲームセミナー」でセミナー受講生が制作した『バトルバトルリーグ』という作品を製品化したものである[1][2]。他機種への移植や、『大乱闘スマッシュブラザーズ』など他作品へのキャラクター出演などを切望しているファンは少なくなかったが、「権利関係が微妙で難しい」とされていた。大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの2作目である『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではアイテムとしてスカポンが登場し、プレイヤーキャラクターが乗り込んで操作できるという案もあったのだが、権利関係の問題で結局廃案となった[3][4]

2007年1月、当時プログラマとして参加していた江渡浩一郎の自宅で、著作権譲渡のための押印が押されていない覚書らしき書類が発見された[5]。江渡自身の記憶では、任天堂に譲渡したつもりでおり、まさか「権利がどこにあるのか謎」という事態になっているとは思ってもいなかったのだが、発見した書類を確認したところ「謎」になったのもむべなるかな、という内容であったという。これが契機となり権利関係が整理され、任天堂により商標登録などもおこなわれた(商願2007-011664)。権利関係が錯綜しているため幻となる過去の作品が多い中、キーパーソンが現役で活躍中だったために復活できた幸運な例であった。

そして2008年、Wiiバーチャルコンソールにてジョイメカファイトが配信されることとなった。なお、それよりも若干前に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』では収集要素の一つ「シール」にてスカポンの公式イラストが登場している。

なお、このような経緯と、既にファミコンが一世代前のハードとなっていた時期のため、日本国内のみの発売であったが、後に2009年3月17日から韓国版Wiiのバーチャルコンソールでも配信されはじめた。ただし、翻訳などは一切されておらず、日本で発売されたものと全く同じ内容になっている[注釈 3]

多くのユーザーや、江渡が自身のブログで願望として述べた本作品の大乱闘スマッシュブラザーズシリーズへの出演は、権利関係が整理された後に発売された第4作が初で、先述した一要素への本作を出典とするビジュアルイラストのみの採用であった。キャラクターの登場は、2018年発売のシリーズ第6作目『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にスカポンが「アシストフィギュア」として参戦したことで果たされ、本作のキャラクターとしては初の3D化、約25年ぶりの新作ゲームへの登場となった。本作で必殺技とした「トンデケー」や「スカポンナゲ」を行う。

スタッフ[編集]

  • ディレクター:林田宏一
  • キャラクター・デザイナー:原田典幸
  • グラフィック・デザイナー:原田典幸、柳川絵奈、影山悦子、仲川尚秀
  • ロボット・アクション・デザイナー:高坂周三
  • プログラマー:林田宏一、江渡浩一郎
  • サウンド・デザイナー: 清水英明

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通26/40点[6]
ファミリーコンピュータMagazine20.5/30点[7]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・7・6の合計26点(満40点)[6]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.5点(満30点)となっている[7]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.7 3.2 3.5 3.3 3.4 3.4 20.5

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ただし複数ステージを交互にプレイしたりすると、ボスを倒した後のプレイバックで各プレイの映像が混じってしまう。
  2. ^ 通常技の威力は、最強で24Powだが、バリエーション技の中には、それをはるかに凌ぐ威力になるものも存在する。
  3. ^ ニンテンドーオブコリア(任天堂韓国法人)のホームページにおける作品の紹介ページを参照[1]。なお、これに限らず韓国版Wiiのバーチャルコンソールは北米版か日本版のゲームがそのままの内容で配信されている。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]