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ジュニアズ・ファーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウイングス > ウイングスの作品 > ジュニアズ・ファーム
「ジュニアズ・ファーム」
ポール・マッカートニー&ウイングスシングル
リリース
規格 7インチシングル
録音 1974年7月
ジャンル ロック
時間
レーベル アップル・レコード
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
リンダ・マッカートニー
プロデュース ポール・マッカートニー
チャート最高順位
  • 16位(イギリス)
  • 3位(アメリカ)
ポール・マッカートニー&ウイングス シングル 年表
バンド・オン・ザ・ラン
1974年
ジュニアズ・ファーム/サリー・G
(1974年)
エロイズ
1974年
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ジュニアズ・ファーム」(原題:Junior's Farm)は、1974年ポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney & Wings)が発表した楽曲、及び同曲を収録したシングルである。

解説

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1973年以来3人となっていたウイングスが、ギタリストのジミー・マッカロクとドラマーのジェフ・ブリトンを迎えて、1974年6月からナッシュヴィルでニュー・アルバムに向けてのリハーサル・セッションを行った際にレコーディングした、バンド通算9枚目のシングルである。コンピレーション・アルバム『ウイングス・グレイテスト・ヒッツ』と『オール・ザ・ベスト』(アメリカ盤のみ)及び『夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜』に収録されているが、『夢の翼〜』にはエディット・ヴァージョンが収録されている。

元々はセッション中に6週間滞在していたテネシー州ウィルソン郡レバノンにある、カントリー・ミュージックソングライターカーリー・プットマン[1]所有の農場(ファーム)に触発され[2]ボブ・ディランの「マギーズ・ファーム」の息子(ジュニア)の話という発想で作られた。

チャートはイギリスで16位。アメリカでは「サリー・G」とともに両A面扱いとなり、ビルボード誌では、1975年1月11日に週間ランキングの最高位の第3位を獲得。ビルボード誌1975年年間ランキングは第88位。キャッシュボックス誌では、1月4日付けで最高位4位を獲得し、年間ランキング第92位を記録した。なお、ビルボード誌のシングルチャートでは最初「ジュニアズ・ファーム」とクレジットされてチャートを上昇していたが、6週目(1974年12月14日)10位の時に「ジュニアズ・ファーム/サリー・G」と変更され、下降中の17位の時に「サリー・G/ジュニアズ・ファーム」と変更、さらに同年2月1日には「サリー・G」単独名義で66位にチャートインし、39位まで上昇している[3]

B面収録の「サリー・G」は、ナッシュビル在住のセッション・ミュージシャンとともにレコーデイングされたカントリー・ミュージック調の楽曲である。

なお、ブリトンはこのシングルを発表した後に行われた『ヴィーナス・アンド・マース』のレコーデイングセッション中に解雇されたため[注釈 1]、同時期に制作した「カントリー・ハムズ」名義の「エロイズ」を除くと、ウイングス在籍中の唯一のシングルとなった。また、マッカートニーにとってアップル・レコードからリリースされた最後のシングルとなった。

収録曲

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7インチシングル
#タイトル作詞・作曲時間
1.「ジュニアズ・ファーム」(Junior's Farm)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
2.「サリー・G」(Sally G)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
合計時間:

演奏者

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ウイングス

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ゲスト

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脚注

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注釈

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  1. ^ マッカートニーはニューオリンズでのセッションが始まって間もなく、ジミー・マカロックとそりが合わなかったブリトンをやむなく解雇した [4]。空手の有段者であり国際大会にも出場していたブリトンは、酒もたばこもドラッグもやらない真面目な性格だったため、マカロックと折り合いが悪く、セッション中も険悪な雰囲気になることが多かった。なお公式には「空手映画への出演とサウンドトラックの制作のオファーがあり、新しいキャリアのために引き受けることになった」と発表された[5]

出典

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  1. ^ 日本でも有名な「思い出のグリーングラス」の作者
  2. ^ Poets and Prophets: Salute to Legendary Country Songwriter Curly Putman”. Country Music Hall of Fame and Museum (2009年3月28日). 2021年3月14日閲覧。
  3. ^ チャートはイギリスが『ミュージック・ウィーク』、アメリカが『ビルボード』での最高位を示す。
  4. ^ Geoff Britton is fired from Wings”. The Beatles Bible. 2026年1月22日閲覧。
  5. ^ Geoff Britton”. The Paul McCartney Project. 2024年7月12日閲覧。

参考文献

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  • 『Paul McCartney: Recording Sessions (1969-2013)』 Luca Perasi著 出版社:L.I.L.Y. Publishing 2013年10月 ISBN 978-88-909122-1-4