ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ

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ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ
マニック・ストリート・プリーチャーズスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル オルタナティヴ・ロック
ハードロック
グラム・パンク
ポストパンク
時間
レーベル ソニーBMG
コロムビア・レコード
プロデュース マニック・ストリート・プリーチャーズ
チャート最高順位
マニック・ストリート・プリーチャーズ アルバム 年表
センド・アウェイ・ザ・タイガーズ
2007年
ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ
2009年
ポストカーズ・フロム・ア・ヤング・マン
2010年
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ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』(Journal for Plague Lovers)は、ウェールズロックバンドマニック・ストリート・プリーチャーズが2009年に発表した9枚目のアルバム。

概要[編集]

前作『Send Away The Tigers』より2年ぶりのアルバム。

本作は1995年に失踪したギタリスト、リッチー・ジェームスが残した散文を引用して楽曲制作が行われた。そのため、すべての楽曲において、作詞のクレジットはリッチー単独となっている。メンバー4人で制作された作品としては、1994年に発売された3rdアルバム『The Holy Bible』以来約15年ぶりの発表となった。

ジャケットは『The Holy Bible』同様、UKの女性画家ジェニー・サヴィルの絵画が使われている[1]。しかし、ジャケットになったポートレートは血が飛び散っているように見えるという理由で、UKのマーケットチェーンがこれを問題視し、無地のスリップ・ケースに入れた上で販売するという措置をとった。これに対し、フロントマンであるジェームス・ディーン・ブラッドフィールドは「美しい絵だと思った。みんな、(この絵をジャケットに使うことを)完全に賛成したんだ」、「スーパー・マーケットは、ピカピカの尻や銃がカヴァーになってる雑誌やCDを置いてるっていうのに、芸術作品を見ると恐ろしいと思うのか」、「スーパー・マーケットが真剣に、これが誰かの精神に影響を及ぼすと考えるなんておかしなことだ」と反論した[2]

バリエーション[編集]

  • 通常盤 (1CD)
  • デラックス・エディション (完全生産限定盤)
    アルバム全曲(日本盤ボーナストラックは除く)のデモバージョンを収録したボーナスCD付き、ハードカバーブックレット仕様
    英国では通常盤と同時発売、日本では2009年7月1日発売。

収録曲[編集]

  1. ピールド・アップルズ
  2. ジャッキー・コリンズ・イグジステンシャル・クエスチョン・タイム
  3. ミー・アンド・スティーヴン・ホーキング
  4. ディス・ジョーク・スポーツ・セヴァード
  5. ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ
  6. シー・ベイスド・ハーセルフ・イン・ア・バス・オブ・ブリーチ
  7. フェイシング・ページ:トップ・レフト
  8. マーロンJ.D.
  9. ドアーズ・クロージング・スロウリー
  10. オール・イズ・ヴァニティ
  11. プリテンション/リパルジョン
  12. ヴァージニア・ステイト・エピレプティック・コロニー
  13. ウィリアムズ・ラスト・ワーズ
  14. エイリアン・オーダーズ/インビジブル・アーミーズ (日本盤のみのボーナストラック)
  15. プリミティブ・ペインターズ (日本盤のみのボーナストラック)

脚注[編集]

  1. ^ リッチー自身も、ジェニーの絵を気に入っていたとされる。
  2. ^ BARKS マニックスのアルバム・カヴァー、スーパー・マーケットで問題に 2009年5月掲載