ジャン・スタロバンスキー

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ジャン・スタロバンスキー(2004年)

ジャン・スタロバンスキー(Jean Starobinski、1920年11月17日 - 2019年3月4日[1])は、スイスの哲学者、批評家。

略歴[編集]

ユダヤ系ポーランド人の両親の元にジュネーヴに生まれる。医学博士号取得ののち、モンテスキュールソーら18世紀フランス文学、思想を研究し、ジュネーヴ大学で教えた。1958年精神分析的方法によるアプローチでルソーの世界の内的構造を解明し、博士論文「ルソーにおける透明と障害」を発表、フェミナ・ヴァカレスコ賞を受けた。ジュネーヴ大学教授を務め、のち名誉教授。フランス学士院会員[2]。文学研究や批評の方法論に関する研究、医学と文学の接点をなすとも考えられるメランコリーを主題とする著作など、活動は多岐にわたっている。同時代の文学についても、ピエール・ジャン・ジューヴモーリス・ブランショクロード・シモンイヴ・ボヌフォワなどの作家を主題とする研究、批評、校訂などの仕事があり、美術にも造詣が深い[3]

なお名前の発音について、小西嘉幸は『自由の創出』訳者解説(1982)で、スタロビンスキーが正しいとしていたが、のち『絵画を見るディドロ』で訂正した。

日本語訳[編集]

  • 『活きた眼』大浜甫理想社 1971
  • 『活きた眼 批評の関係 2』調佳智雄訳 理想社 1973
  • 『透明と障害 ルソーの世界』山路昭みすず書房 1973
  • 『道化のような芸術家の肖像』 (創造の小径)大岡信訳 新潮社 1975
  • 『自由の創出 十八世紀の芸術と思想』ジャン・スタロビンスキー著, 小西嘉幸訳 白水社 1982
  • 『フランス革命と芸術 1789年理性の標章』井上尭裕法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1989
  • モンテーニュは動く』早水洋太郎訳 みすず書房 1993
  • 『病のうちなる治療薬 啓蒙の時代の人為に対する批判と正当化』小池健男, 川那部保明訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1993
  • 『モンテスキュー その生涯と思想』古賀英三郎, 高橋誠訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1993
  • 『絵画を見るディドロ』小西嘉幸訳. 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1995
  • 『作用と反作用 ある概念の生涯と冒険』井田尚訳 法政大学出版局・叢書・ウニベルシタス 2004
  • 『オペラ、魅惑する女たち』千葉文夫訳 みすず書房 2006
  • ソシュールのアナグラム 語の下に潜む語』金澤忠信水声社(叢書記号学的実践 2006

脚注[編集]