ジャパンラグビートップリーグ2016-2017

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ジャパンラグビートップリーグ2016-20172016年8月26日から2017年1月14日まで行われた日本国内最高峰の社会人ラグビーラグビーユニオン)リーグである。サントリーサンゴリアスがリーグ戦15試合全勝で4シーズンぶり4度目の優勝を果たした。

参加チーム[編集]

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017の参加チームは下表の通りである(記載は前年の成績上位順)。

NTTドコモレッドハリケーンズトップウェスト)が地域リーグに降格し、宗像サニックスブルースが地域リーグから昇格した。

チーム名 前年成績 備考
パナソニックワイルドナイツ トップリーグ 優勝
東芝ブレイブルーパス トップリーグ 2位
ヤマハ発動機ジュビロ トップリーグ 3位
神戸製鋼コベルコスティーラーズ トップリーグ 4位
トヨタ自動車ヴェルブリッツ トップリーグ 5位
キヤノンイーグルス トップリーグ 6位
近鉄ライナーズ トップリーグ 7位
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス トップリーグ 8位
サントリーサンゴリアス トップリーグ 9位
豊田自動織機シャトルズ トップリーグ 10位
ホンダヒート トップリーグ 11位
クボタスピアーズ トップリーグ 12位
リコーブラックラムズ トップリーグ 13位 残留(トップリーグ入替戦勝利)
コカ・コーラレッドスパークス トップリーグ 14位 残留(トップリーグ入替戦勝利)
NECグリーンロケッツ トップリーグ 15位 残留(トップリーグ入替戦勝利)
宗像サニックスブルース トップキュウシュウ 優勝 入れ替え戦に勝利し昇格(トップチャレンジ1 1位)
2シーズンぶりの復帰

昨年からの変更点[編集]

本年度から大会の方式が2019 ラグビーワールドカップの開催を念頭に置いて、トップリーグを世界基準のリーグ戦にするための競技力向上を進めていくとともに、サンウルブズが出場するスーパーラグビーのルールを一部準用するなど、大幅に改正された[1]

  • 2015-16年シーズンまで採用していた「2プール(グループ)制」「ポストシーズン」(順位決定トーナメント)を廃止し、参加16チームによる1回総当たり(全15節)のリーグ戦のみで順位を決定する。
  • 順位は従来通り勝ち点を最優先するが、勝ち点が同じ場合、従来は得失点差を優先としていたのを、本年度から勝利数を優先することになった。
  • 勝ち点については、基本勝ち点(勝ち4、引き分け2、負け0)、及び7点差以内での負けだった場合のボーナス勝ち点1は従来通りで変更はないが、「勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチームに勝ち点1をボーナス点として付与」だったものを「勝敗に関係なく相手より3トライ差以上を獲得したチームに勝ち点1をボーナス点として付与」に改正。
  • ハーフタイムを従来の10分から12分に延長。
  • 外人枠(外国籍選手枠)はチームの登録人数についての制限はないが、同時出場については従来の「一般外人枠2・アジア枠1」に加え、ワールドラグビーの「協議に関する規定第8条」に定める、「ナショナルチームでプレーする資格に準じて、当該年度の6月末時点で他国代表になっていない外人選手」を特別枠として登録することを認める。この場合はアジア枠と同じく、同時出場は1人のみとする。
    • なおチームの事情により、アジア枠・特別枠を一般外人枠と同じ扱いとすることも可能であるが、この場合も「一般外人枠2・アジア枠・特別枠各1」は変わらないものとみなす。
  • 開催地については、トップリーグ初開催の福井県を含む、歴代最多の全国33都道府県、計47会場にて開催されることとなった。ラグビーワールドカップ2019開催12都市でも開催される。
  • HIA(Head Injury Assessment)が導入されることとなり、脳振盪の疑いのある選手を一時退出させ、HIAの専門的な講習を受けた担当者(マッチドクター、チームドクター)により脳振盪を確認することが可能になる。退出選手の評価に充てる時間は最大10分間で、その間は一時交替の選手が出場可能となった。
  • TMO(Television Match Official)の実施範囲が拡大された。昨シーズンまで「トライ時のグラウンディングの有無」の確認に限られていたが、「インゴール直前の反則」と「インフィールドのファウルプレー」も新たに適応されることとなった。

順位表[編集]

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 BP 勝点
1 サントリーサンゴリアス 15 15 0 0 563 184 +379 9 69 日本選手権出場
2 ヤマハ発動機ジュビロ 15 14 0 1 580 208 +372 11 67
3 パナソニックワイルドナイツ 15 13 0 2 579 268 +311 9 61
4 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 15 10 0 5 473 328 +145 8 48 残留
5 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 15 9 0 6 336 292 +44 4 40
6 リコーブラックラムズ 15 8 0 7 390 362 +28 8 40
7 キヤノンイーグルス 15 8 0 7 379 336 +43 5 37
8 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 15 7 0 8 353 332 +21 7 35
9 東芝ブレイブルーパス 15 6 0 9 351 381 -30 9 33
10 NECグリーンロケッツ 15 6 1 8 337 401 -64 4 30
11 宗像サニックスブルース 15 7 0 8 280 481 -201 1 29
12 クボタスピアーズ 15 6 1 8 271 387 -116 2 28
13 近鉄ライナーズ 15 3 0 12 268 417 -149 6 18 入替戦へ
14 コカ・コーラレッドスパークス 15 3 0 12 239 478 -239 5 17
15 豊田自動織機シャトルズ 15 3 0 12 292 539 -247 4 16
16 ホンダヒート 15 1 0 14 274 571 -297 3 7 自動降格

入替制度[編集]

入替枠の変更[編集]

昨シーズンは自動昇降格無かったが、今シーズンは一昨年までと同様に16位が自動降格、13位から15位が入替戦へ、トップチャレンジ1は1位が自動昇格、2位~4位が入替戦へ回ることとなった。

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ創設に伴う変更[編集]

2016-2017シーズンまでは、2部リーグに相当するものは地域リーグトップイーストリーグトップウェストトップキュウシュウの各1部リーグ)であったが、2017-2018シーズンからは新しく全国規模の2部リーグとして「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ」が創設されることになった[2]。それに伴い今シーズンは以下の点が変更される。

変更箇所 前年まで(2015-2016シーズン) 今年から(2016-2017シーズン)
トップリーグ16位の自動降格先 各地域リーグ ジャパンラグビートップチャレンジリーグ
トップリーグ入替戦で
トップリーグ所属チームが負けた場合
各地域リーグへ降格 ジャパンラグビートップチャレンジリーグへ参入
トップリーグ入替戦で
トップチャレンジ1チームが負け・引き分けの場合
各地域リーグ残留 ジャパンラグビートップチャレンジリーグへ参入

自動降格[編集]

リーグ戦の結果、トップリーグ16位のホンダヒートがトップリーグからの自動降格となり、トップチャレンジリーグ参入が決定した。

トップチャレンジ2[編集]

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 BP 勝点
1 日野自動車レッドドルフィンズトップイーストリーグ 2 2 0 0 107 0 +107 2 10 トップチャレンジ1へ
2 中部電力トップウェスト 2 1 0 1 38 91 -53 0 4 トップチャレンジリーグ参入
3 中国電力トップキュウシュウ 2 0 0 2 27 81 -54 0 0

以上の結果、1位日野自動車レッドドルフィンズのトップチャレンジ1への進出、及び2位の中部電力、3位の中国電力の来季トップチャレンジリーグ参入が決定した。

トップチャレンジ1[編集]

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 BP 勝点
1 NTTドコモレッドハリケーンズ(トップウェスト) 3 3 0 0 137 38 +99 2 14 自動昇格
2 三菱重工相模原ダイナボアーズ(トップイーストリーグ) 3 1 0 2 55 56 -1 2 6 入替戦へ
3 日野自動車レッドドルフィンズ(トップチャレンジ2 1位) 3 1 0 2 50 97 -47 1 5
4 九州電力キューデンヴォルテクス(トップキュウシュウ) 3 1 0 2 31 82 -51 0 4

以上の結果、1位NTTドコモレッドハリケーンズのトップリーグへの自動昇格及び2位以下3チームのトップリーグ入替戦出場が決定した。

トップリーグ入替戦[編集]

今シーズンはトップリーグからは13位近鉄ライナーズ、14位コカ・コーラレッドスパークス、15位豊田自動織機シャトルズの3チーム、トップチャレンジ1からは2位三菱重工相模原ダイナボアーズ、2位日野自動車レッドドルフィンズ、3位九州電力キューデンヴォルテクスの3チームが出場する。

なお前述したとおり、トップリーグは負けた場合、トップチャレンジ1は負け・引き分けの場合トップチャレンジリーグ参入となる。

入替戦の結果、近鉄ライナーズ、コカ・コーラレッドスパークス、豊田自動織機シャトルズのトップリーグ残留、九州電力キューデンヴォルテクス、日野自動車レッドドルフィンズ、三菱重工相模原ダイナボアーズのトップチャレンジリーグ参入が決定した。

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ参入マッチ[編集]

上述のとおり、2017-18年度シーズンより、トップリーグの2部組織として「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ」を新設するにあたり、各地域リーグの2016-2017シーズン3位クラブの3チームを対象とした「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ参入マッチ」を3チームによる1回戦総当たりで行い、1・2位のクラブが2017-2018シーズンよりトップチャレンジリーグへ参入する。[3]

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 BP 勝点
1 釜石シーウェイブスRFC(トップイーストリーグ) 2 2 0 0 76 48 +28 1 9 トップチャレンジリーグ参入
2 マツダブルーズーマーズ(トップキュウシュウ) 2 1 0 1 66 43 +23 1 5
3 大阪府警察(トップウェスト) 2 0 0 2 43 94 -51 1 1

以上の結果、1位釜石シーウェイブスRFC、2位マツダブルーズーマーズの来季トップチャレンジリーグ参入が決定した。

表彰[編集]

2016-2017シーズンの年間表彰式は、2017年1月15日に実施された。

チーム表彰[編集]

TOP LEAGUE 優勝チーム[編集]

チーム名 備考
優勝 サントリーサンゴリアス (4季ぶり4回目)
準優勝 ヤマハ発動機ジュビロ
第3位 パナソニックワイルドナイツ

フェアプレーチーム賞[編集]

チーム名 備考
ヤマハ発動機ジュビロ (初受賞)

ベストファンサービス賞[編集]

チーム名 備考
神戸製鋼コベルコスティーラーズ (2季ぶり11回目)
リコーブラックラムズ (初受賞)

個人表彰[編集]

トップリーグMVP[編集]

氏名 所属チーム 備考
中靏隆彰 サントリーサンゴリアス (初受賞)

新人賞[編集]

氏名 所属チーム
松橋周平 リコーブラックラムズ

最多トライゲッター[編集]

氏名 所属チーム 備考
中靏隆彰 サントリーサンゴリアス 17トライ(初受賞)

得点王[編集]

氏名 所属チーム 備考
小野晃征 サントリーサンゴリアス 187得点(3T/56G/20PG)(初受賞)

ベストキッカー[編集]

氏名 所属チーム 備考
ゲラード・ファンデンヒーファー ヤマハ発動機ジュビロ キック成功率82.35%(G:72回中59回成功81.94%、PG:13回中11回成功84.62%)(初受賞)

ベストホイッスル[編集]

氏名 備考
麻生彰久 (4季連続4回目)

AIG賞[編集]

氏名 備考
梶原晃久 (初受賞)

※AIG賞とは、今年新たに創設され、今シーズンレフリーとアシスタントレフリーを合算して最も多く担当し、多大な貢献をした方に贈られる賞。

ベストフィフティーン[編集]

ポジション 氏名 所属チーム 備考
PR1 稲垣啓太 パナソニックワイルドナイツ (4季連続4回目)
HO 日野剛志 ヤマハ発動機ジュビロ (初受賞)
PR3 伊藤平一郎 ヤマハ発動機ジュビロ (初受賞)
LO ヒーナンダニエル パナソニックワイルドナイツ (2季連続6回目)
LO ジョー・ウィーラー サントリーサンゴリアス (初受賞)
FL ジョージ・スミス サントリーサンゴリアス (3季ぶり4回目)
FL 布巻峻介 パナソニックワイルドナイツ (初受賞)
NO8 松橋周平 リコーブラックラムズ (初受賞)
SH 流大 サントリーサンゴリアス (初受賞)
SO 小野晃征 サントリーサンゴリアス (4季ぶり3回目)
WTB 中靏隆彰 サントリーサンゴリアス (初受賞)
WTB 山下楽平 神戸製鋼コベルコスティーラーズ (2季ぶり2回目)
CTB ヴィリアミ・タヒトゥア ヤマハ発動機ジュビロ (初受賞)
CTB 立川理道 クボタスピアーズ (初受賞)
FB 松島幸太朗 サントリーサンゴリアス (2季ぶり2回目)

出典[編集]

  1. ^ 8月26日(金)に開幕! ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017
  2. ^ 3地域統一リーグ「(仮称)ジャパンラグビートップチャレンジリーグ」の創設ならびに概要について
  3. ^ 2017-2018シーズン 全体イメージ図