ジャズ来るべきもの

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ジャズ来るべきもの
オーネット・コールマンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1959年5月22日
ジャンル フリー・ジャズ
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ネスヒ・アーティガン
専門評論家によるレビュー
オーネット・コールマン アルバム 年表
Tomorrow Is The Question!
(1959年)
The Shape Of Jazz To Come
(1959年)
Change Of The Century
(1960年)
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ジャズ来るべきものThe Shape of Jazz to Come)は、ジャズサックス奏者オーネット・コールマンが、アトランティック・レコードに移籍して1959年に発表したアルバム。後にフリー・ジャズと呼ばれる新しい音楽の雛形となった作品。現行CDには、ボーナス・トラックが2曲追加されている。

解説[編集]

デビュー当時からの盟友のドン・チェリービリー・ヒギンズ、本作が初共演となるチャーリー・ヘイデンを従えたカルテットで制作。ピアノを使わず、2ホーンをフロントに配することで、定型的なコードの制約から逃れ、また、楽曲の構成も従来の手法から逸脱して、自由度の高い演奏を繰り広げた。とりわけ、サックスとコルネットが微妙にずれた状態でテーマ・メロディを奏でる「ロンリー・ウーマン」は、美しいメロディと、意図的な不協和音が不思議な味を醸し出し、オーネットの初期の代表曲とされる。オーネットの理解者的存在であるモダン・ジャズ・カルテットは、アルバム『ロンリー・ウーマン』で、この曲をカバーした。

タイトルは、オーネットの録音スタジオにたまたま遊びに来たジョン・ルイスが、オーネットの演奏を聴いて思わずつぶやいた言葉だという説がある。

『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500』に於いて、248位にランクイン[1]

収録曲[編集]

全曲オーネット・コールマン作曲。7. 8.はボーナス・トラック

  1. ロンリー・ウーマン - Lonely Woman
  2. イヴェンチュアリー - Eventually
  3. ピース - Peace
  4. フォーカス・オン・サニティ - Focus On Sanity
  5. コンジニアリティ - Congeniality
  6. クロノロジー - Chronology
  7. モンク・アンド・ザ・ナン - Monk And The Nun
  8. ジャスト・フォー・ユー - Just For You

演奏メンバー[編集]

脚注[編集]