ジャジャ

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ジャジャ』(Jyajya)は、えのあきらによる日本漫画小学館の『月刊サンデージェネックス』に2001年より連載。単行本は21巻まで発刊(2016年11月現在)。

あらすじ[編集]

バイク便ライダーのフリーターである宮城進武(以下、ミヤギ)は、滝沢レナが経営するイタリアンモーターサイクルショップ「ゴブリン」の2階の住人。カワサキ派のミヤギとイタリア工芸品とも呼べる旧車をこよなく愛するレナ。そして、その親友で元レーサーの安達カナコを中心に、バイクの魅力にとり付かれた愛好家達が繰り広げる日常をMVアグスタモト・モリーニなど、往年の名車を交えて描く。

登場人物[編集]

滝沢レナ
本作のヒロイン。親が所有する賃貸マンションの1階で、イタリアンモーターサイクルを専門に扱うショップ「ゴブリン」を経営する、イタリアンバイクの強烈なフリーク。特に年代モノの旧車を好む。詳しい年齢は不明だが、カナコがレース活動時代を15年前と回想していることから恐らく20代半ばから後半と思われる。高校時代の友人達の中で最後の独身らしく、口では強がってはいるがそのことを結構気にしている。作中では仕事服のツナギポニーテールという出で立ちをしていることが多い。バイクショップのオーナーのクセに、愛しいバイクを売りたくないという経営者になりきれない面を持つ。カワサキZZR1200を「直線番長」と呼んだり「必要以上に早い怪獣みたいな単車、乗っておもしろい?」と言うなど、バイクに関しては速さよりもその趣味性や小排気量ながら様々に工夫された技術面に重きを置く様なポリシーがある。
高校時代にイタリアンバイクに関心を持ち、16歳で免許を取得。この時、子供の頃からバイクレースをしていたカナコに乗り方を教わって以来親友になり、「レナカナ」の通り名で峠のアイドルとなる。次いで同時期に、有限会社坂上二輪商会(現在の店名は「スコーピオンズ」)にアルバイトとして弟子入りし、ここでの経験を経て単車屋として独立した。しかし、前述の経営方針に加え、バイクに対する思い入れが深すぎて自分の体や経済的負担を二の次に考えてしまう所がある。また、ライダーとしては低身長で車高の高いバイクだと「足が地面に届かない」という弱点がある。
年下のミヤギには恋慕の情を持たれていながらも、大家店子であるとかバイク仲間としか見ていなかった部分もあるのだが、ふとした事から彼がいない生活を想像できなくなり「もしいなくなられたら困る」と思い、「家賃高くないか?」と聞いてみたり、「メチャ高いバイクを売りつけて借金で縛るか…」と、あげくの果てには「座敷牢作って閉じ込めるか」などと物騒なことを考えたこともある。紆余曲折を経て彼に対する好意を自覚したものの、自分から交際を切り出すのは「今後の立場上好ましくない」ためになかなか進展せず、意味深な事を思わず口走っては、それを指摘されると否定するなど素直でない。口癖として驚いた時などに「なんですと!?」等、「〜ですと?」と言う事が多い。
宮城進武(ミヤギ ススム)
「ゴブリン」のあるマンション2階に住む、本作の主人公(?)。基本的には単車バカだが、バイクは速くてナンボ、という考えの持ち主で、カワサキ・ZZR1100(後に事故で全損、ZZR1200に乗り換えている)・カワサキ・ニンジャZX-6R等を愛車にしている。第17集にてレナからドゥカティ175FIII(レナと知り合った当初勧められたマシン)を譲られ旧車デビューを果たした[1]
大学受験に失敗後、バイク便で配送のアルバイトをしているが、妙な浪漫主義に毒されている部分もあって定期的な仕事はせず、暇な時はレナの店に入り浸りコーヒーを飲むのが日課になっている。バイクのローンや修理代などで苦労しているらしく、結果として主食はきなこパンの赤貧生活。15巻より退職した先輩から「ルート便」の仕事を引き継ぎ、若干ではあるが収入が安定していたが、レナとの関係発展を(キド&イワトに後押しされたのもあり)考えた結果、ゴブリンで働くことを決意する。だが、ここでもまた若干の行き違いを経たうえで新たに仲間入りしたレストアラー・タブチに「弟子一号」とされる。
当初はレナとカナコを「バイク好きの女の子」程度と考えていたが、一緒に走ってコテンパンにされた経験を持つ。しかし後述の新村さんにレクチャーを受けたりしてバイクの腕もそれなりに向上しており、最終的には抜かれてしまったがジムカーナでレナやカナコをリードした事もある。レナとは両思いな事に気付いているが本人の性格(三枚目で与太郎)とレナの超人的なニブさからお互いに意識することは稀で関係はなかなか進展せず、カナコには2人まとめて「油揚げ」呼ばわりされている。
そんな三枚目な与太郎振りからか、基本的に人に嫌われる事は少なく大抵の人間からは呆れられつつも好感をもたれ、マイペースで成長中。
安達カナコ
レナの親友で、元バイクレーサー。幼少期からポケバイで無敵の速さを誇ったが、ジュニアクラスにステップアップ後、しばらく勝てないレースが続いた。地方選・エリアのポイントを意地で稼ぎ、地元枠で全日本に出場するものの予選落ち。限界を感じレースをやめようとしていたその時にレナと出会う。既婚者ながら男勝りな性格で、レナが語るに(荒れていた時期だった事も手伝ってはいるが)最初の印象としては「このコとは友達になれない」と思うほど怖かった様である。カナコからすれば、バイクを楽しめるままでいられるきっかけを与えてくれたレナに恩義を感じている。もっとも、傍若無人な性格は元からのようでレナが整備したバイクやミヤギが借りたバイクでも興味を持つと無理やり借りて走りに言ってしまう。
以前は結婚という物に否定的な感情を持っていたようだが、実際はレナの高校生時代の友人の中で真っ先に結婚しており、彼女からは裏切り者呼ばわりされていた。普段は暇を持て余しているのか、さやかに「有閑マダム」だと評されるほど「ゴブリン」に入り浸っていて、店番を引き受けたりレナやミヤギとツーリングに出かけることも多い。ジムカーナやスクーターでの競技会があるとなれば、我先にと出場したがる根っからのレース好き。中々進展しないミヤギとレナに呆れながらも傍観してみたり、ハッパをかけてみたりしている。
愛車はホンダ・RVFワークスマシンおよびヤマハ・TMAX。第14集にてジムカーナ用としてアプリリアSXV550を購入。あまりにピーキーな乗り味にどっぷりとハマり込んでいる。
宮城さやか
ミヤギの妹で、短大生。夏休みを利用して進武の部屋に遊びに来た時にパリラ・GSをレナの店で購入し、バイク人生に足を踏み入れることになった。それ以来、頻繁に店に顔を出すようになり、ツーリングジムカーナなどにも一緒に参加する事が多い。兄とレナの煮え切らない関係に期待半ばも呆れがち。パリラの他に「ゴブリン」で購入したアスペス・ユーマを所持。
青田
大規模なバイクショップ「ビジブルウインド」の経営者。フェラーリMVアグスタコレクターでもある青年実業家。初登場時は不動産会社を経営しており、レナに対しても非常に馴れ馴れしく態度も横柄な悪役キャラだったが、社が倒産の危機に直面したことで周囲の人々に助けられ、次第に姿勢が変化してきた。現在の経営方針はヒロコには「お人好し過ぎる」と呆れられるほど、後にレナのためにイタリアのコレクターに土下座までしてGPモリーニを借り受けるなど意外にいいところもあるが、ヒロコのような勝気な女性の膝を折らせることを楽しむような趣味の悪さは変わっていない。また、実業家としてのキレる面も覗かせることもあり、ゴブリン閉店騒動やヒロコ絡みの揉め事で活躍した。「ゴブリン」のお得意であり、ミヤギとはレナを巡るライバルでもある。バイクを操縦する腕前は大した事はない様で、カナコには「まさかこんなに遅いとは…」と呆れられていた。
佐倉ヒロコ
カナコのレース時代の後輩で、元チームメイト。喫煙家。過去のとある事件が原因で、カナコに非常に嫌われていた。ふとした事をきっかけに、カナコとの確執をからめてゴブリンの面々と一騒動起こしてしまう。非常に天邪鬼な性格で、本音が中々見えない。ライディングテクニックは優れており、少女時代からカナコの背中を追いかけてきた。内心、カナコに対して好意的な感情を持ち合わせている。カナコ曰く「何でも自分の思い通りになるのが当然」という性格で、ミヤギや青田を手玉に取ろうとするのだが、片や「油揚げ」と称されるミヤギ、片や経営者としては海千山千の青田が相手の為、企みはうまくいっていない。外資系企業に勤めていたが、後にライディングテクニックを買われ、青田にヘッドハンティングを受けビジブルウインドに入社する。(特に必要のないヘッドハントをした理由には、勤め先の外資系企業が直後に倒産したことに加え、青田の性格、レナやカナコの知人であることも理由にある。)その後、喫煙場所とコーヒーを求め「ゴブリン」にも頻繁に顔を出すようになった。愛車はヤマハ・RZV500Rヤマハ・YZR500セミワークスチューン、ヤマハ・RD250フルチューン、ヤマハ・RZ125(カナコ曰く『鬼チューン仕様』)、ヤマハ・RZ50本編には未登場、本人は「少し」と言い張るが所有している単車は例外無くフルチューニングが施されている。
2STエンジンフリークでもあり、旧車などは特に興味がある訳ではないが、2スト車の場合食指が動く事もあるが旧車の相場は然して理解しておらず値段を聞いて呆れるタイプ。
坂上リュージ
カワサキのバイクショップ「スコーピオンズ」のオーナーで、レナの師匠。単車に対する真摯な考え方を持っており、整備の腕も良い。父の代の坂上二輪商会時代、バイトのレナにバイク整備等の技術を教え込んだ。レナには「親分」と呼ばれている。技術を習得しバイトを辞める時にレナに告白されたのだがあまりにも無神経な断り方をし、石を投げつけられたという経験を持っている。ある出来事が原因でバイクでの事故に過敏な反応を示すため、ゆきえとしばしば口論になることもあった。
吉川ゆきえ
坂上リュージの恋人。リュージがいつもバイクとお客を優先するせいで自分たちの時間を潰されてしまい、さらには「単車乗りは仲間同士独特の絆で結びついてる〜云々」とのそれも止む無しとするリュージの言葉に触発されて、半ば反発ぎみに自動二輪免許を取得したが教習を受ける内にハマってしまいハーレーFXSTBを購入した。単行本4巻で結婚「坂上ゆきえ」になったが、バイクに腕前が追い付いていないため、練習用の下取り車に乗らされたり、相も変わらず単車とお客優先の亭主に対して逆襲することもある。
カヤナギさん
(有)カヤナギモータースのオーナー。ワークスマシンホンダ・NS500を始め、数々のワークスレーサーマシンを集めている、その筋では有名な人物。反面、物見遊山でそれらを見に来る礼儀知らずには口もきかない頑固オヤジ。トンティパトンを見に来たレナと意気投合し、それ以来なにかあった時には知恵袋となってくれている。カヤナギ旧車会を主催しており、部品交換会なども催している。初めて見るバイクは全て分解し、寸法や組み方など事細かにメモすることが趣味でデータを取ってしまったバイクは譲ってしまう事も多い(転売防止のためもあって「それなりの値段」で譲る事にしているが儲けは無いらしい)。職業はミヤギ曰く、「怪しいコレクター」で店に知り合いではなく「客」が来ていた時には驚かれていた。
前述のとおり、古今東西のワークスマシンやクラシックバイクを多数所有しているが、普段の足には初期型のホンダ・スーパーカブを使用している。
伊藤昭芳(イトーさん)
「ゴブリン」の常連。職業は医者(家は開業医だが、考えや物言いは同業者から「医者らしくない」と言われるタイプ)。古くからの単車好きで、若い頃はカミナリ族で鳴らした人物。その頃からの友人達も多く持っており、レナとミヤギに新村や安田を紹介したり後述のタブチとも顔馴染み、ホンダRCシリーズGPモリーニ等の旧車との縁を作ってくれる貴重なオヤジさん。『ミニじゃじゃ』では主人公。
パトリシア
16巻にて登場したイギリス出身の女性。バーミンガムのナショナルモーターサイクルミュージアム火災事故の収蔵品レストアに参加したプロのレストアラーで、英文を直訳した様な偉そうな日本語を操る。群馬の繊維業・南條氏宅の英車を中心としたコレクションレストアのために来日した。
堀越サオリ
群馬のバイク店「堀越オート」の一人娘。東京で就職していたが、父親が閉店を撤回すると退職して帰ってきた。メカに関しては素人だが、バイクに関しては愛着があり暴走族まがいの真似をする馬鹿は嫌い。高校時はミヤギの通っていた学校の向かいの女子校に通っており、免許を取ったばかりで調子に乗っていたミヤギを張り倒したこともあった。
前述の通りバイクに関しては素人だったが、パトリシアに修業を進められて渡英する。
田淵健二(タブチさん)
17巻にて登場したレストアラー。元はベスト・ビンテージと言う旧車屋でレストアラーをしていたが店が倒産。無職の状態でレナが引き取ったCMのパーツを届けに来た際にレナにゴブリンで働くことを申し込まれて承諾、同時にゴブリンで働くことを考え始めていたミヤギを半ば強引に「弟子一号」とした。「エンジンと会話できる天才メカニック」と言われているが、娘のルナに言わせれば「人と会話できないメカオタク」。レストア以外では流行りモノを嫌う偏屈[2]なオヤジでおまけに女癖が悪い。レストアする際には基本的にオリジナルを崩さないことをポリシーとし、現代において公道を走るのに向かないバイクは「公道で走るな」と言い含めている。
奥さんの実家は甲州財閥と呼ばれる大金持ち。結婚した際には実家の後援を受けて大規模な会社を任されるが、人間関係に疲れて出奔。現在はほぼ絶縁状態。
ルナ
タブチの娘。放蕩者の父親と夢見がちな母親を持つが、母方の実家からの援助もあってか悠々自適に暮らしている。父親が倉庫に置いて行ったパトン250を興味本位で分解して放置していた。再会した父にパトンは自分が受け取った物なんだから修理するためでも持っていくなら自分も見届けると「弟子二号」となる。
ミズキ
タブチの妻。娘のルナと喫茶店「夢湖茶庵(ユメコチャン)」を経営している。何かに興味を持つと海外だろうがどこだろうが無計画に旅に出てしまう人というが、実際には財閥の後継者として外国との商談に飛びまわっている。タブチのもつ純粋さと情熱を愛しており、それを汚す真似をする者を絶対に許さない。
新村さん
現在はレーシングスクール講師をしているが、元ブルヘルでテストライダーだった。さやかも含めた「ゴブリン」の一同に稽古をつけてくれたりする。
城戸さん、岩戸さん(キドさん、イワトさん)
イトーがゴブリンに連れて来た旧車マニアとその友人。城戸はイタリアのモストラ・スカンビオ・イモラをはじめ、東京近郊の部品交換会には顔を出し、スクラップ処理場[3]まで回って見つけ出した鉄クズ(本人曰く、「掘り出し物」)を見つけてはゴブリンに持ち込んでくる。ちなみに愛車は城戸がラベルダ・ラベルディーノ改(カヤナギ作)、岩戸はミバル・175FIII・MSDS(ゴブリンでレストア)。
岸本
ミヤギが勤めるバイク便会社の後輩。ミヤギの単車バカっぷりに呆れることもしばしば(とは言え馬鹿さ加減はいい勝負)。レナカナの事を知っていたが、当初レナとカナコの区別がつかず、ミヤギにレナが既婚者という情報を吹き込んでしまう。
竹村
ミヤギのバイト先の主任。ミヤギに社員になる事を勧めたり、仕事に関しては厳しいが、色々と気にかけている。ミヤギがカワサキ・A7アベンジャーを、アオレンジャーと呼んでた際に訂正し、そのヒストリーを話し出すなど博識な面を持つ。
安達徹也
カナコの夫で、職業は「レーサー」との事だが、本編にはほぼ未登場(入浴しているカナコに呼びかける台詞のみあり)のため、2輪レーサーなのか4輪レーサーなのか、等の詳細は不明。夫婦仲は非常に良いらしく、我侭を言っても聞いてもらえるとはカナコの談。

ミニじゃじゃ[編集]

本編の間に挟まれるように連載されている伊藤昭芳を主人公とする外伝。作者の能力的な問題(本編を毎月連載するのが不可能)と編集部の要望(毎月連載)の妥協点の産物として誕生した6ページのミニ漫画で、1950年代半ばから1960年代半ばの、オートバイ乗りがカミナリ族と呼ばれていた頃の話を、ゴブリンに来店したイトーさんがレナとミヤギに語る形でシリーズ連載されている。イトーの口から語られる「昔の話」は、時系列など史実に出来る限り忠実に描かれている。

「加原マリ編(全9話)」「ノートン編(全23話)」が、サンデーGXの全員サービスで単行本化されている。

登場するオートバイメーカー[編集]

物語に大きく関与するメーカーを含め、社名が登場する企業。一部、現在はモーターサイクルを製造していない企業、吸収合併あるいは倒産等で、現存しないものも含まれる(五十音順)。

国産[編集]

川崎重工業スズキ本田技研工業ヤマハ発動機

イタリア[編集]

アエルマッキアスペスアプリリアFBモンディアルMVアグスタカプロニガレリドゥカティパトンパリラビモータビアンキピアッジオフィアットベネリマセラティモト・モリーニモト・グッツィモトビランブレッタラベルダリントルーミジレラ

アメリカ[編集]

ハーレーダビッドソン

ドイツ[編集]

BMW

書誌情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ もっとも、この時に噂を聞きつけた常連がとんでもない高額車ばかり勧めてきてレナも呆れていた。
  2. ^ 濃厚背脂のとんこつラーメンに対する発言だったが、実は胃腸が弱く、脂っ濃いものを食べるとすぐに腹を壊す。
  3. ^ 作中でも登場した処理場でトンデモない名車のエンジンやパーツが捨て値で売られていた。しかし、処理場の管理者曰く「どんな名車だろうと、ここからはグラム幾らのクズ鉄でしかない。使い道があるなら引き取ってもらうだけ」とのこと。