ジャコ・パストリアスの肖像

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ジャコ・パストリアスの肖像
Jaco Pastorius
ジャコ・パストリアススタジオ・アルバム
リリース 1976年8月 アメリカ合衆国の旗
録音 1975年 - 1976年
Recorded at:
CAMP COLOMBY STUDIO, New York, NY
COLUMBIA RECORDING STUDIOS C & B, New York, NY
ジャンル ジャズフュージョン
時間 42分9秒
レーベル エピック・レコード
プロデュース ボビー・コロンビー
Bobby Colomby
専門評論家によるレビュー
ジャコ・パストリアス 年表
ジャコ・パストリアスの肖像
Jaco Pastorius
(1976)
ワード・オブ・マウス
Word of Mouth
(1981)
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ジャコ・パストリアスの肖像 (Jaco Pastorius) 』は1976年に発売された ジャコ・パストリアスのソロ・デビュー・アルバム。参加したレコーディング・メンバーは、ハービー・ハンコックレニー・ホワイトマイケル・ブレッカーなど当時のジャズ/フュージョン界第一線からの錚々たる布陣の参加により制作されている。

概要[編集]

このアルバム制作前のパストリアスは、まだフロリダから出てきたばかりで24歳の新進気鋭ベーシストだった。ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ のドラマー、ボビー・コロンビー (Bobby Colomby) とパストリアスが出会い、パストリアスの驚異的なベース・テクニックを聴いたコロンビーはジャコのデビュー・アルバム制作を決意し、コロンビーのバック・アップにて制作された作品になっている。ウェザー・リポート にベーシストとしての加入直前、先にこのアルバムでソロ・デビューしたパストリアスは、当時のジャズ/フュージョン・シーンと エレクトリック・ベース・ギターというリズム楽器において、ソロ楽器としての様々な可能性を提示し、ベース・ギターという楽器に留まらずに多大なる影響をおよぼす存在となった出世作でもある。オリジナル曲の多くには、パストリアスが10代の頃から作り上げてきたフレージングや音色的個性なども含めた独自性が多く、その面でも世界中のベーシストやジャズ/フュージョン・ファンからの注目を集める結果となった。特に1曲目の「ドナ・リー」はパストリアス自身が演奏中のフィンガリング・ノイズを除去し納得できるまで、9年間もフィンガリングとピチカートの練習をし続けたあげくに完成させたプレイの完結版とも言える仕上がりになっている。そして、単にベーシストとしてだけではなく、コンポーザー及びアレンジャーとしての才能もアルバム曲から提示され、その後は他のアーティスト作品へもプロデュース・ワークやアレンジャーとして参加することになっていった。続くセカンド・アルバムはウェザー・リポート脱退直前の1981年にリリースされている。

収録曲[編集]

オリジナル・アルバム
# タイトル 作曲 時間
1. 「ドナ・リー / Donna Lee」   Parker, actually Miles Davis 2:27
2. 「カム・オン、カム・オーヴァー / Come On, Come Over」 (featuring Sam & Dave) Pastorius/Herzog 3:54
3. 「コンティニューム / Continuum」   Pastorius 4:33
4. 「クル / Kuru (Speak Like a Child)」   Hancock/Pastorius 7:43
5. 「トレイシーの肖像 / Portrait of Tracy」   Pastorius 2:22
6. 「オーパス・ポーカス / Opus Pocus」   Pastorius 5:30
7. 「オコンコレ・イ・トロンパ / Okonkole Y Trompa」   Alias/Pastorius 4:25
8. 「(ユースド・トゥ・ビィ・ア) チャ・チャ / (Used to Be a) Cha-Cha」   Pastorius 8:57
9. 「忘れ去られた愛 / Forgotten Love」   Pastorius  


リマスター・アルバム、+2 追加曲
# タイトル 作曲 時間
10. 「(ユースド・トゥ・ビィ・ア) チャ・チャ / (Used to Be a) Cha-Cha」 (別テイク) Pastorius 8:49
11. 「6/4 ジャム / 6/4 Jam」 (未発表曲) Pastorius 7:45


レコーディング・メンバー[編集]

曲名 ミュージシャン 原語表記 担当楽器
Donna Lee ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース
ドン・アライアス Don Alias コンガ
Come On, Come Over ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース、ブラス・アレンジメント
ドン・アライアス Don Alias コンガ
ハービー・ハンコック Herbie Hancock クラビネットフェンダーローズ・エレクトリック・ピアノ
ナラダ・マイケル・ウォルデン Narada Michael Walden ドラムス
ランディ・ブレッカー Randy Brecker トランペット
ロン・トゥーリー Ron Tooley
ピーター・グレイヴス Peter Graves バス・トロンボーン
デイヴィッド・サンボーン David Sanborn アルト・サックス
マイケル・ブレッカー Michael Brecker テナー・サックス
ハワード・ジョンソン Howard Johnson バリトーン・サックス
サム・ムーア Sam Moore ボーカル
デイヴ・プラター Dave Prater
Continuum ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース
ハービー・ハンコック Herbie Hancock フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノ
アレックス・ダルクィ Alex Darqui
レニー・ホワイト Lenny White ドラムス
ドン・アライアス Don Alias コンガ
Kuru/Speak Like A Child ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース、ストリングス・アレンジメント
ハービー・ハンコック Herbie Hancock ピアノ
ドン・アライアス Don Alias コンガ, ボンゴ
ボビー・エコノム Bobby Economou ドラムス
デヴィッド・ナディアン David Nadien ヴァイオリン
ハリー・ルーコフスキー Harry Lookofsky
ポール・ガーシュマン Paul Gershman
ジョー・マーリン Joe Malin
ハリー・サイクマン Harry Cykman
ハロルド・コーホン Harold Kohon
スチュワート・クラーク Stewart Clarke ヴィオラ
マニー・ヴァルディ Manny Vardi
ジュリアン・バーバー Julian Barber
チャールズ・マクラッケン Charles McCracken チェロ
カーミット・ムーア Kermit Moore
ビヴァリー・ローリゼン Beverly Lauridsen
マイケル・ギブス Michael Gibbs ストリングス・コンダクト、ストリングス・アレンジメント
Portrait of Tracy ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース
Opus Pocus ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース
ウェイン・ショーター Wayne Shorter ソプラノ・サックス
ハービー・ハンコック Herbie Hancock フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノ
オセロ・モリノー Othello Molineaux スティール・ドラム
リロイ・ウィリアムズ Leroy Williams
レニー・ホワイト Lenny White ドラムス
ドン・アライアス Don Alias パーカッション
Okonkole Y Trompa ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース
ピーター・ゴードン Peter Gordon フレンチ・ホルン
ドン・アライアス Don Alias Okonkoko Iya、コンガ、Afuche
(Used To Be A) Cha Cha ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius エレクトリック・ベース
ヒューバート・ロウズ Hubert Laws ピッコロフルート
ハービー・ハンコック Herbie Hancock ピアノ
レニー・ホワイト Lenny White ドラムス
ドン・アライアス Don Alias コンガ
Forgotten Love ハービー・ハンコック Herbie Hancock ピアノ
デヴィッド・ナディアン David Nadien ヴァイオリン
ハリー・ルーコフスキー Harry Lookofsky
ポール・ガーシュマン Paul Gershman
ジョー・マーリン Joe Malin
ハリー・サイクマン Harry Cykman
ハロルド・コーホン Harold Kohon
マシュー・レイモンディ Matthew Raimondi
マックス・ポリコフ Max Pollinkoff
アーノルド・ブラック Arnold Black
スチュワート・クラーク Stewart Clarke ヴィオラ
マニー・ヴァルディ Manny Vardi
ジュリアン・バーバー Julian Barber
アル・ブラウン Al Brown
チャールズ・マクラッケン Charles McCracken チェロ
カーミット・ムーア Kermit Moore
ビヴァリー・ローリゼン Beverly Lauridsen
アラン・シュルマン Alan Shulman
リチャード・デイヴィス Richard Davis コントラバス
ブルース・ブランズビイ Bruce Bransby
ホーマー・メンチ Homer Mensch
ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius ストリングス・アレンジメント
マイケル・ギブス Michael Gibbs ストリングス・コンダクト、ストリングス・アレンジメント

関連項目[編集]