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ホスファミドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホスファミドン
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.032.818 ウィキデータを編集
KEGG
UNII
性質
C10H19ClNO5P
モル質量 299.69 g·mol−1
密度 1.2132 g/cm3[1]
融点 120–123 °C (248–253 °F; 393–396 K)[3]
沸点 162 °C (324 °F; 435 K) (1.5 mmHg)[2]
混和
危険性
致死量または濃度 (LD, LC)
13 mg/kg (マウス, 経口)[3]
6 mg/kg (マウス, IV)[3]
20 mg/kg (ラット, 経口)[3]
26 mg/kg (ラット, 皮下)[3]
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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ホスファミドン英語: phosphamidon)または、ジメチル-(ジエチルアミド-1-クロルクロトニル)-ホスフェイトは、分子式がC10H19ClNO5Pの有機リン化合物である。

水・有機溶媒に可溶であり、また中性・弱酸性では加水分解しないがアルカリ性では容易に加水分解する。なお、現在その高い毒性により毒物及び劇物取締法において特定毒物に指定されている。

毒性

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パラチオンと同様に有機リン化合物である。そのため中毒することで典型的な有機リン中毒の症状を呈する。(痙攣、息苦しさ、あたりが暗く感じるなど)また経口摂取することで胃痙攣などの症状を呈する。また、ラットにおけるLD50を次に示す。

  • 経口毒性 8mg/kg

出典

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  1. ^ Data Sheet on Pesticides No. 74: Phosphamidon, 国際化学物質安全性計画英語版
  2. ^ Bachmann, Fritz (1960). “Phosphamidon, a new phosphate ester with systemic action”. Proc. Intern. Cong. Crop. Protection, 4th Congr., Hamburg 2: P1153-1155. 
  3. ^ a b c d e Jacques, R.; Bein, H. J. (1960). “Toxicology and pharmacology of a new systemic phosphoric acid ester insecticide phosphamidon (2-chloro-2-diethylcarbamoyl-1-methylvinyl dimethyl phosphate)”. Archiv für Toxikologie 18: 316–330. doi:10.1007/BF02226232. 

関連項目

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