ジム・アドゥチ (1985年生の外野手)

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ジム・アドゥチ
Jim Adduci
シカゴ・カブス 打撃コーチ補佐 #96
AAA級ラウンドロック時代(2013年8月30日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
二重国籍
出身地 カナダの旗 カナダ
ブリティッシュコロンビア州バーナビー
生年月日 (1985-05-15) 1985年5月15日(38歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2003年 MLBドラフト42巡目
初出場 MLB / 2013年9月1日
KBO / 2015年3月28日
最終出場 KBO / 2016年6月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
指導歴
  • シカゴ・カブス (2021 - )

ジェームズ・チャールズ・アドゥチJames Charles Adduci, 1985年5月15日 - )は、カナダ連邦ブリティッシュコロンビア州バーナビー出身の元プロ野球選手外野手一塁手)。左投左打。MLB公式ページによると「ah-DOO-see」と発音する[1]。現在はシカゴ・カブスの打撃コーチ補佐を務める。

父は、元メジャーリーガーかつ横浜大洋ホエールズでの出場経験があるジム・アドゥチ

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

1985年5月15日にカナダブリティッシュコロンビア州バーナビーで生まれる。その後、アメリカ合衆国イリノイ州エバーグリーンパーク英語版へ移住する。地元のエバーグリーンパーク高等学校に進学し、ここでは、野球バスケットボールの両方をプレーしていた。

プロ入りとマーリンズ傘下時代[編集]

2003年MLBドラフト42巡目(全体1252位)でフロリダ・マーリンズ(現:マイアミ・マーリンズ)から指名され、プロ入り[1]

2004年からキャリアをスタートさせ、この年は、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズで49試合に出場した。

2005年は、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズで11試合に出場した。

2006年は、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズで12試合に出場した後、A級グリーンズボロ・グラスホッパーズに昇格し、2試合に出場した。この年限りでマーリンズを退団した。

カブス傘下時代[編集]

2007年7月30日

2007年は、シカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ。この年は、傘下のA級ピオリア・チーフスで107試合に出場した後、A+級デイトナ・カブスに昇格し、12試合に出場した。

2008年は、A+級デイトナで123試合に出場した。

2009年は、AA級テネシー・スモーキーズで自己最多の131試合に出場した。

2010年は、AAA級アイオワ・カブスで114試合に出場した。

2011年は、リハビリのため、ルーキー級アリゾナリーグ・カブスで開幕を迎えた。ここでは、4試合に出場した。その後、AA級テネシーに昇格し、71試合に出場した。

2012年は、AA級テネシーで84試合に出場した。その後、AAA級アイオワに昇格し、42試合に出場した。この年限りでカブスを退団した[1]

レンジャーズ時代[編集]

2012年11月12日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結んだ[1]

2013年は、開幕を傘下のAAA級ラウンドロック・エクスプレスで迎えた。ここでは、127試合に出場した。セプテンバーコールアップでメジャーに初昇格した後の9月1日のミネソタ・ツインズ戦でメジャーデビューを果たした[2]

2014年は、開幕をAA級フリスコ・ラフライダーズで迎えた。ここでは、6試合に出場した。その後、AAA級ラウンドロックに昇格した。ここでは、7試合に出場した。レンジャーズでも44試合に出場した。オフの11月24日にDFAとなった[1]

ロッテ・ジャイアンツ時代[編集]

2014年11月に保有権をKBOロッテ・ジャイアンツに譲渡したことが11月25日に球団から正式に発表された[3]。登録名は「アドゥチ(아두치)」。背番号は23

2015年、1番ないし4番打者として132試合に出場。打率.314、28本塁打、106打点と主力打者として活躍。また、中堅手として守備力を発揮し、走攻守に活躍した。

2016年7月1日、使用禁止薬物のオキシコドンの服用が発覚しKBOより公式戦36試合の出場停止処分を受けたことで、ウェイバー公示され退団した。

タイガース時代[編集]

2017年1月10日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ[4]

開幕はAAA級トレド・マッドヘンズで迎え、4月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のミネソタ・ツインズ戦で「7番・右翼手」で先発出場し、4打数3安打2打点と活躍した[5]。この年メジャーでは29試合に出場して打率.241、1本塁打、10打点、1盗塁を記録した。オフの11月2日に40人枠を外れる形でAAA級トレドへ配属された[6]後、7日にFAとなった[7]12月5日にマイナー契約を結んで再契約し、2018年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[1]

2018年も開幕をAAA級トレドで迎え、7月3日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]。この年は59試合に出場して打率.267、3本塁打、21打点、1盗塁を記録した。レギュラーシーズン終了後の10月24日にFAとなった[9]

カブス時代[編集]

2019年1月2日にカブスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。開幕はAAA級アイオワで迎え、5月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。6月3日にDFAとなり、5日にマイナー契約でAAA級アイオワへ配属された[1]。10月1日にFAとなった。

レンジャーズ傘下復帰[編集]

2020年3月14日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結んだ。11月2日にFAとなった[1]

現役引退後[編集]

2021年よりシカゴ・カブスで「run production coordinator」という役職で球団スタッフに就任した[12]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2013 TEX 17 34 31 2 8 1 0 0 9 0 2 0 0 0 3 0 0 9 0 .258 .324 .290 .614
2014 44 114 101 13 17 3 0 1 23 8 3 1 1 2 10 0 0 27 2 .168 .239 .228 .467
2015 ロッテ 132 594 526 105 165 34 5 28 293 106 24 10 1 4 55 8 8 118 9 .314 .384 .557 .941
2016 64 272 247 46 72 18 3 7 117 41 15 2 1 5 18 1 1 59 5 .291 .336 .474 .809
2017 DET 29 93 83 14 20 6 2 1 33 10 1 1 0 0 10 0 0 27 1 .241 .323 .398 .720
2018 59 185 176 19 47 8 2 3 68 21 1 0 2 1 6 0 0 45 2 .267 .290 .386 .676
2019 CHC 2 5 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .000 .000 .000 .000
MLB:5年 151 431 396 48 92 18 4 5 133 39 7 2 3 3 29 0 0 111 5 .232 .283 .336 .619
KBO:2年 196 866 773 151 237 52 8 35 410 147 39 12 2 9 73 9 9 177 14 .307 .369 .530 .900

年度別守備成績[編集]

一塁守備


一塁(1B)












2013 TEX 4 12 0 1 3 .923
2014 3 13 1 0 0 1.000
2016 ロッテ 3 10 0 0 2 1.000
2018 DET 48 351 14 7 22 .981
MLB 55 376 15 8 25 .980
KBO 3 10 0 0 2 1.000
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2013 TEX 8 10 0 0 0 1.000 - -
2014 20 50 1 0 0 1.000 - 8 10 0 0 0 1.000
2015 ロッテ 89 120 7 1 0 .992 81 133 3 2 1 .986 -
2016 6 6 0 0 0 1.000 57 112 2 2 0 .983 -
2017 DET - - 26 50 2 0 0 1.000
2019 CHC - - 1 5 0 0 0 1.000
MLB 28 60 1 0 0 1.000 - 35 65 2 0 0 1.000
KBO 95 126 7 1 0 .993 138 245 5 4 1 .984 -
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 35(2013年 - 2014年)
  • 23(2015年 - 2016年)
  • 37(2017年 - 2018年)
  • 33(2019年)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h MLB公式プロフィール参照。2021年5月3日閲覧。
  2. ^ Master Tesfatsion (2013年9月1日). “Rangers add seven as rosters expand” (英語). MLB.com. 2017年1月11日閲覧。
  3. ^ 롯데, 외국인 타자 짐 아두치 영입”. ロッテ・ジャイアンツ公式サイト (2014年11月25日). 2014年12月19日閲覧。
  4. ^ Jason Beck (2017年1月10日). “Tigers sign Minors contracts with 22 players / Achter, Mujica among those to get Spring Training invites” (英語). MLB.com. 2017年1月11日閲覧。
  5. ^ Jason Beck (2017年4月23日). “Tigers' callups ring in arrival with 3-hit games” (英語). MLB.com. 2017年4月24日閲覧。
  6. ^ Jason Beck (2017年11月6日). “Tigers outright Presley, lose Romine to waivers” (英語). MLB.com. http://m.mlb.com/news/article/260528840/alex-presley-andrew-romine-depart-tigers-team/ 2017年11月13日閲覧。 
  7. ^ Matt Eddy (2017年11月7日). “Minor League Free Agents 2017” (英語). Baseball America. 2017年11月13日閲覧。
  8. ^ Matthew Martell (2018年7月3日). “Chicago native Adduci tallies hit in first '18 game” (英語). MLB.com. 2018年7月4日閲覧。
  9. ^ Jason Beck (2018年10月25日). “Lewicki claimed by Arizona; Tigers outright 4” (英語). MLB.com. 2019年2月10日閲覧。
  10. ^ Mark Polishuk (2019年1月2日). “Cubs Sign Jim Adduci, Phillip Evans To Minors Contracts” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年2月10日閲覧。
  11. ^ Richard Justice (2019年5月27日). “Adduci called for Cubs debut as KB, J-Hey sit” (英語). MLB.com. 2019年5月28日閲覧。
  12. ^ Cubs Hoping Former Players Chris Valaika, Jim Adduci Can Spark Stagnant Offense”. CUBS INSIDER (2020年12月10日). 2021年5月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]