ジヒドロテストステロン

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ジヒドロテストステロンDHT5α-ジヒドロテストステロン5α-DHTアンドロスタノロンまたはスタノロン )は、 内因性の アンドロゲン 性ホルモンおよびステロイドホルモン

男性ホルモンの標的細胞内における活性型ホルモンである。

アンドロゲンの下部中央付近のDHTを示す、 ステロイド合成の包括的な概要。 [1]

酵素 5α-レダクターゼは、 前立腺精嚢精巣上体皮膚毛包肝臓などの特定の組織で テストステロンからのDHTの形成を触媒するこの酵素はテストステロンのC4-5 二重結合の還元を仲介するが テストステロンと比較して、DHTはアンドロゲン受容体 (AR)のアゴニストとしてかなり強力。

テストステロンなどの男性ホルモンは標的細胞内に入ると5α-reductaseの作用によりDHTに変換され、アンドロゲンレセプターと結合して核内に移行し、核クロマチンと結合して転写が起こり、相当するm-RNAが形成、特異的な蛋白合成によって男性ホルモン作用が発現される。

血中DHTの測定は、男性ホルモンにより左右される精巣内分泌機能などの異常が、5α-reductase欠損であるか否かを知る指標として測定されている。また、前立腺癌における内分泌療法(抗アンドロゲン療法)に対する臨床効果を予知する目的でも測定されている。

参考文献[編集]

  1. ^ Häggström, Mikael; Richfield, David (2014). “Diagram of the pathways of human steroidogenesis”. WikiJournal of Medicine 1 (1). doi:10.15347/wjm/2014.005. ISSN 2002-4436.