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ジクロロジフルオロメタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジクロロジフルオロメタン
識別情報
CAS登録番号 75-71-8 チェック
PubChem 6391
ChemSpider 6151 チェック
UNII OFM06SG1KO チェック
EC番号 200-893-9
E番号 E940 (その他)
国連/北米番号 1028
KEGG D03789 チェック
ChEMBL CHEMBL2106634
RTECS番号 PA8200000
特性
化学式 CCl2F2
モル質量 120.91 g mol−1
外観 エーテル様臭の無色気体
密度 1.486 g/cm³ (−29.8 °C)
融点

−157.7 °C, 115 K, -252 °F

沸点

−29.8 °C, 243 K, -22 °F

への溶解度 0.286 g/l at 20 °C
アルコール, エーテル, ベンゼン, 酢酸への溶解度 可溶
log POW 2.16
蒸気圧 568 kPa (20 °C)
kH 0.0025 mol kg−1 bar−1
危険性
EU Index Not listed
主な危険性 地球のオゾン層を損傷
Rフレーズ R44 R59[1]
Sフレーズ S9 S38[1]
引火点 非可燃性
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジクロロジフルオロメタン: DichlorodifluoromethaneR-12)は、無色の気体であり、ハロメタンフロン類である。Freon-12という商標名で販売されており、冷媒スプレーに用いられている。オゾン層破壊や二酸化炭素の数千倍も強い温室効果への懸念のため[2]モントリオール議定書により、1996年に、アメリカ合衆国その他多くの国で製造が禁止された。多くの有機溶媒に可溶である。

また、R-12は、シリーストリングの主要原料の1つである。容器の色は、白色である。

製造

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五塩化アンチモン触媒の存在下で、四塩化炭素フッ化水素の反応により、生成する。

この反応により、トリクロロフルオロメタンクロロトリフルオロメタンテトラフルオロメタンも生成する[3]

エアロゾルとしての利用

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サルブタモール等の薬品に対してのエアロゾルとしての利用は、アメリカ食品医薬品局によって段階的に廃止された。その代わり、環境に与える悪影響が知られていないハイドロフルオロアルカン等が用いられるようになった[4]

ギャラリー

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出典

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  1. ^ a b Dichlorodifluoromethane MSDS”. Synquest Labs. 2014年12月2日閲覧。
  2. ^ The Ozone Hole-The Montreal Protocol on Substances that Deplete the Ozone Layer
  3. ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. p. 304. ISBN 978-0-08-037941-8
  4. ^ 'Rescue' asthma inhaler replacements coming to Pa.

外部リンク

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