ジクロロインドフェノール

ジクロロインドフェノール
	IUPAC名 2,6-dichloro-4-[(4-hydroxyphenyl)imino]cyclohexa-2,5-dien-1-one
	別称 dichloroindophenol (DCIP);; 2,6-dichloroindophenol;; dichlorophenolindophenol (DCPIP, DPIP);; 2,6-dichlorophenolindophenol;; 2,6-dichlorobenzenone-indophenol;; 2,6-dichloro-N-(4-hydroxyphenyl)-1,4-benzoquinoneimine;; 2,6-dichloro-4-[(4-hydroxyphenyl)imino]-2,5-cyclohexadien-1-one
識別情報
CAS登録番号	956-48-9
KEGG	C00102
ChEBI	CHEBI:945;
ChEMBL	CHEMBL500871
	SMILES Cl\C2=CC(=N/c1ccc(O)cc1)/C=C(/Cl)C2=O;
	InChI Key: CCBICDLNWJRFPO-UHFFFAOYSA-N; InChI=1/C12H7Cl2NO2/c13-10-5-8(6-11(14)12(10)17)15-7-1-3-9(16)4-2-7/h1-6,16H Key: CCBICDLNWJRFPO-UHFFFAOYAL;
特性
化学式	C12H7NCl2O2
モル質量	268.1 g mol−1
	特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジクロロインドフェノール(DCIP)は青色で還元により無色となる酸化還元指示薬。ジクロロフェノールインドフェノール(DCPIP)ともいう。

性質[編集]

そのままでは水に不溶であり、通常は暗緑色のナトリウム塩(CAS 620-45-1)として流通している。弱アルカリ性水溶液において青色を呈し、吸収極大は600 nmである。ただし酸性条件では薄い赤色となる。還元されると無色になる。

呼吸鎖や光合成の電子伝達系の酵素反応の実験に用いられる。ビタミンCの定量にも使われるが、溶液が酸性になっている場合には青でなく薄い赤色を呈する。