ジェームス (きかんしゃトーマス)

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ジェームス
汽車のえほん』及び
きかんしゃトーマス』のキャラクター
登場(最初) 原作
機関車トーマス
『トーマスときゅうえん列車』
人形劇
第1期 7話
『ジェームスのだっせん』(第5話『トーマスのしっぱい』でも正式登場前に喋っている)
作者 ウィルバート・オードリー
声優 森功至(第1期~第8期)
江原正士(長編第2作~)
プロフィール
性別 男性
車軸 2-6-0
車体番号 5
車体色 赤 原作 及び
長編第10作(黒→赤)
形態 テンダー蒸気機関車
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ジェームスは、イギリスの幼児向け絵本『汽車のえほん』、またその映像化作品『きかんしゃトーマス』に登場するテンダー式蒸気機関車

概要[編集]

ウィルバート・オードリー原作の絵本『汽車のえほん』とその映像化作品『きかんしゃトーマスとなかまたち』に登場する中型テンダー蒸気機関車であり、映像化作品においてはレギュラーの立ち位置にある。車体番号は5。色は赤。一人称は「僕」、二人称は「君」。しかしフジテレビ版では、パーシーやトーマスを「お前」と呼ぶ場合もあった。

仲間のエドワードと同じくらいの大きさだが、大きな機関車の一台として扱われている[1]

名前は、『汽車のえほん』の出版担当者の息子の友人ジェームズ・ファーズ(James Furze)が由来とされる[2]。日本語版では、『汽車のえほん』では名前は「ジェームズ」だが、映像化作品では「ジェームス」と翻訳が異なる。尚、『汽車のえほん』新装版ではテレビシリーズに合わせて「ジェームス」となっている。

性格[編集]

少し怒りっぽいが、お調子者でもあり、思い込みが激しい。潔癖症と言えるほど綺麗好きで、自分の赤いボディと特別な仕事を仲間達や乗客に自慢するのが大好きな自惚れ屋な性格である。貨車・客車両方を牽引できる機関車だが、汚い貨車を引っ張るのは嫌がる事が多い。ハチに鼻を刺された出来事[3]や魚の臭いから、と魚が嫌いとされる。また、ディーゼル機関車を嫌っており、作中ではラスティーやボコのことを嫌っている言及もあるが[4]、ソルティーとフィリップとは仲がいい[5]

ゴードン同様、時にはトーマスなどの小さい機関車をからかうこともしばしばあるが、時には素直で優しく、とても役に立つときもある。

設定[編集]

ジェームスは鉄道技師ジョージ・ヒューズ(George Hughes)によりL&YRクラス28蒸気機関車の実験用車両として設計され、1912年から1913年の間にホーウィック工場にて製造されたが、実験車両としては期待された結果は得られず、1923年にノース・ウェスタン鉄道(ソドー鉄道)に売却され、トップハム・ハット卿により購入された[6]

作品における出来事[編集]

『汽車のえほん』2巻において黒色のボディで初めて登場する。元々は木製のブレーキ装備[7]という古い形の機関車だったが、猛スピードで走る貨車たちに押されて脱線事故を起こす。トーマスがクレーン車[8]を使って助け、この後ヘンリーと同じクルー工場で、鉄製のブレーキと制輪子、赤+黒のボディに・金ラインの新塗装をもらった。

客車を乱暴に扱い客車のブレーキパイプを壊した事[9]タール運搬車に衝突した事があり[10]、それらの事を度々仲間にからかわれる。また、近年のシリーズではソドー島にやってきた当初にブレーキが故障し暴走した事を仲間からからかわれる場面も見られる。

テレビ版第1シリーズで、ゴードン、ヘンリーと共に謹慎処分を受けたことがあり[11]、単独の謹慎も経験している[12]。第9シリーズでトップハム・ハット卿から専用の貨車をもらう[13]

モデル[編集]

ランカシャー・アンド・ヨークシャー鉄道のL&YRクラス28蒸気機関車がモデル。ただし、実車の車軸配置は0-6-0となっており、前輪はない。これは『汽車のえほん』挿絵担当画家レジナルド・ダルビーのアレンジと思われるが、作者ウィルバート・オードリーはこの事に関して細かい指示は出さなかったと思われる。しかしながら、ダルビーはその後もジェームスの車軸配置を間違えて描いたことがある。

映像作品での主な主役回[編集]

シーズン 話数 サブタイトル 備考
第1期 第7話 ジェームスのだっせん 貨車達の悪戯で、ブレーキを燃やしてしまい、脱線してしまう。
第8話 ジェームスのあやまち 客車のブレーキを壊してしまい、あるお客の靴紐で修理することになる[14]
第9話 やっかいなかしゃたち 貨車達に乱暴者と言われ苦戦し、ゴードンの丘に差し掛かった際に貨車4両+ブレーキ車が外れ、ジェームスから逃げ出すも異変に気付いた機関士により停止してバックし、再び貨車を連結。終盤で遂に安全に牽引できた。
第10話 ジェームスのうれしいひ 入線ミスしたゴードンに代わって、急行列車を牽引した[15]
第3期 あかはなのジェームス ティッドマス駅で蜜蜂の巣箱が倒れ、蜜蜂に鼻を刺されて赤くなってしまう。

イベントでの登場[編集]

イギリスで実際の蒸気機関車に『きかんしゃトーマス』のキャラクターのデザインを施し運行するイベント「Day out with Thomas」ではボディを赤に塗り顔の面を付けたジェームスデザインの蒸気機関車が運行されている。日本でもこのイベントが静岡県大井川鐵道にて定期的に開催されており、2015年よりC56形44号機にジェームスデザインを施した「きかんしゃジェームス号」も導入されている。

その他、2004年にイギリスで開催され2005年には日本でも公演された「ミュージカル きかんしゃトーマスとなかまたち」には2.64m×1.5m×6.52mのジェームスのモデルが登場し、2004年版のギネスブックにおいて世界一大きな鉄道模型として掲載されている。

声優[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 第8シーズン「いだいなエドワード」の冒頭のナレーションでは、エドワードとジェームスの大きさが同じであると言及されている。
  2. ^ 「The Thomas The Tank Engine Man」by Brian Sibley, ISBN 0-434-96909-5
  3. ^ TV版第3期「あかはなのジェームス」
  4. ^ ただ、ラスティーとは今の所共演シーンが無く、面識があるのかも不明。
  5. ^ フィリップとは橋から落ちそうになった所を助けてもらったことから仲良くなった。
  6. ^ 「Island of Sodor: Its People, History and Railways」ISBN 0434927627
  7. ^ 鉄道の歴史が古いイギリスでは、真空ブレーキ普及以前はブレーキの強度の微調整ができなかったため、ブレーキのかかりすぎで車輪(当時は鋳鉄製)を傷めないように、樫などの硬い木のブロックでブレーキシューを作り、こちらが削れるようにしていた時代があった。その後真空ブレーキと鋼鉄の車輪が標準装備になっても、木製ブレーキシューはしばらく使われていた。
    (参考文献:高畠潔 著、『イギリスの鉄道の話』株式会社成山堂書店、2004年、P189-190、ISBN 4-425-96061-0
  8. ^ TVシリーズ「トーマスのはじめて物語」ではジュディとジェローム。
  9. ^ TV版第1期「ジェームスのあやまち」
  10. ^ TV版第3期「あかはなのジェームス」
  11. ^ 第1期「きかんこのもめごと」
  12. ^ 「ジェームスのあやまち」、「いたずらはダメだよジェームス」、「ふくれっつらのジェームス」における罰。
  13. ^ もらってからはこの貨車で仕事をしているのに汚れていない。理由は語られていないため不明だが、その後自分の貨車達によってを仇で返された。
  14. ^ その後、他の機関車達にしつこくこの事件の事を揶揄われる。
  15. ^ それ以降、ゴードンの親友になる。